南の魔女クレア90
- カテゴリ:自作小説
- 2021/12/30 00:06:32
クレアの「魔女の回復薬」のレシピの話は直ぐにアルガーによって神官たちに伝えられて詳しく聞きたいとお呼びがかかりました。
クレアは薬草の見分けが難しい事、更に其れを煮詰める時間が焦がさない様に手がかかる事、そして其れに魔力を入れる人の力によって「魔女の回復薬」の効能の力が違って来る事、更に強い「魔女の回復薬」を其れ程必要のない人に飲ませると下痢と嘔吐で帰って其の人の体力を消耗させるので飲ませるの時間と量が其の回復薬の魔力の力によって違って来る事。
「魔女の回復薬」を扱うには経験が必要な事を言いました。
そして其の薬草の見本を木の家から取ってくるためにクレアはシドリアルに一旦帰る事が許されました。
クレアは気になっていた修道院の塀の出来栄えを見る為にドレスを洋服に変えて修道院へ行きました。
其処には唖然とする「物」が立ってました。
荘厳な門構えと凄く頑丈総出立派な塀に其の入れ口は此れまで見た事も無く立派でした。
更にクレアがいくら叫んでも誰も出てきません。
クレアが怒って炎で焼いてやると怒鳴るとやっと幽霊が塀のすり抜けて出てきて「クレアなら魔法で開けられると思った」と言うのです。
そんな馬鹿なと自分の家に入るのに何で魔法を使わないといけないのよと言うと卒倒しそうな位立派なカギを渡されました。
元々修道院の農場も地平線が見える程広いですが修道院の敷地も元は100名以上の修道士が居たし中に教会を含めて色々な施設があって広いのです。
其れをまともにぐるっとすごく頑丈で立派な塀で取り囲んだのでその辺の刑務所もかなわない程だと思います。
此れで完全に一般社会との断絶は確かに出来そうです。
こんな塀にどれだけのお金がかかったのかを考えるとクレアは卒倒しそうでしたがもっととんでもない事が起きてました。
確かに幽霊たちが住んでいる所は元のままですが何と100人の修道士が寝泊まりしていた別館はきれいに補修されてベットもきれいに整えられて新しいマットが入ってました。
どういう事かと聞くとクレアがいつ来ても良い様に部屋を整えて置けと言われたので其れをしている所だと言うのです。
クレアは幽霊に貴方は此処で「ホテル修道院」でも始めるつもりかと言って怒りました。
でもクレアは確かにそう言ったと言うし掃除で黒くなってボロボロになった掃除専門のぬいぐるみもそう言ったと言いました。
クレアは其れは私の為の一部屋であって其れ以外は・・・と言うとふと考えて此れまでかかったお金はどうしたのかと言いました。
幽霊はクレアがくれたお金と修道院から盗まれた物を買った人がお金を寄付してくれたけどもうないので100人分のシーツと枕と毛布と其々の部屋のカーテンが付けられないで困っていた所ですと言いました。
更にまだみんなに払う給料が今月分が払えなくて困っていた所だと言うのです。
クレアはまた湖に入って宝石を取って来なければならないのかと思うと嫌になって「お金のあてなんかないわよ!どうするつもりなの!」と幽霊を怒鳴りました。
すると幽霊は僕には当てがあるのだけどクレアが居ないといけない場所でと言い始めました。
何でも彼をさらった海賊たちが盗んだ物を隠して置いている洞窟を知っていると言うのです。
クレアはモゾリアナ国の仕事で疲れ切ってました。
恐らくまだ探せば見つかるだろう湖の宝石を探しに潜る気にはなれないのに海には其れ以上に行く気にもなれませんでした。
仕方なしにクレアは最後の宝石を持ってイドエルの所へ行きました。
イドエルに修道院の塀のお金が思った以上にお金がかかってと言うと其の話はイドエルも知ってました。
あのような立派な刑務所が此の国に必要だとシドリアル国民の間に噂になっている様で其れを作る資金がイドエルは欲しかったのです。
イドエルのかってない力の入れ方もあってかなりの高値で宝石が売れてイドエルは其の半額を取ってシドリアル王国派の寄付として新しい刑務所の資金が提供されました。
クレアはとりあえずモニークの店でドレスを数着購入すると次に給料を払って今回の修道院の修復は其処までとしました。
其れから汚れた掃除専門のぬいぐるみを洗って綺麗にしてやって掃除は幽霊たちが住む本館のみで100人以上の修道士が居住していた別館は其のままにしておくことにしました。
それにしてもあの凄い入り口から農場に来る作業員は作業道具を取りに来るのかと幽霊に聞くと幽霊は農場と修道院を出入りできる裏口があると言います。
何と広い修道院の塀を裏に回ると農場に出る裏口が目立たない様に木々に囲まれてひっそりとありました。
農作業をしている作業員達は普通に其処を入ってすぐそばにある農作業道具置き場に行ける様になってました。
昔の修道院の設計図でもそうなっていて忠実に其れを再現したと幽霊は自慢げに言いました。
幽霊の管理人は小作人達にも評判が良く土に潜ってモグラ対自をしてもらったり作付けが悪かった原因の土の変化を教えてくれたりと助かっていると言います。
村の人達も冬を迎える資金が出来て其々が元のお店を経営したり大工屋の仕事場を今度の仕事で得たお金で大きくしたりそれぞれがかなり豊かになってました。
クレアはもう一つ気になっていたシーズを尋ねました。
シーズの家はリヤド農場の小作人を追い出される様に出てトウニの街でお父さんは日雇いをしてお母さんは孫の面倒を見ながら店員をして弟は靴磨きと新聞売りをして小さなアパートで暮らしていました。
シーズが帰って来てシーズは働かないと行けないので仕事を探していると言いました。
クレアはシーズ一家に幽霊が管理人なのが嫌でなえれば修道院の農場の小作人にならないかと言いました。
シーズ一家はそんな金は無いと言ったのでお父様が死んでウィルが受け取った遺産がまだ残っていると言いました。
確かに修道院の農場を買って其れはクレアの名義にして良いしクレア農場と名付けて良いと言われたけど思った以上に安くで購入出来てまだお金が残っていたのです。
クレアは此のお金は妻のクレアとウィルの息子が受け継ぐもので残ったお金の半分はウィルの息子の物だとシーズに渡しました。
シーズが帰って来てからシーズは無実だったのに彼女達一家は好奇心の目にさらされていました。
シーズ一家は出来るならそうしたいと言いました。
クレアの渡したお金は修道院の小作人達の後ろの土地を借りて小さな家を建てて春には農作業を始めるのに十分な金額でした。
クレアは薬草の見本を持ってモゾリアナ国に帰りました。
そして度ピンクの家の庭で其の庭に住む花の妖精を呼び寄せると薬草を見せました。
花の妖精は直ぐに其のあり場所へクレア達を連れて行きました。
其処は庭のはずれにあって其の辺りは庭師は代々其処には入っては行けないと言われている場所で既に雑木林の原野となってました。
クレアと庭師で其処を手入れすると其れらしい薬草が生えている場所が出てきました。
其れを花の妖精に間違いない様に選んで貰って採取すると台所に行って煮詰めて出来たものにクレアが魔力を注いで見せました。
アルガーは其の事を神官たちに報告に行きました。