1481番:ジュール叔父さん(10)
- カテゴリ:日記
- 2021/12/28 16:41:20
ジュール叔父さん(10)
———————————【10】——————————————
Mon père, gardant son grand chapeau sur la tête, at-
tendait, en manches de chemise, que l'opération fût
terminée, tandid que ma mère se hâtait, ayant ajusté
ses lunettes de myope, et ôté ses gants pour ne pas les
gâter.
———————————— (訳) ——————————————
父は大きな帽子を頭に載せたまま、上着を着ずに母の作業が
終わるのを待っていました.母は近眼のメガネのずれを直して、
汚さないよう手袋を脱いで、その作業を急ぐのでした.
——————————— 《語句》 ——————————————
gardant (現在分詞) <garder (他) (服・装身具などを) つけたままでいる
Vous pouvez gardez vos sous-vêtements pour la médicale.
検診は下着を付けたままで結構です.
manche (f) 袖 refrousser ses manches 袖をまくり上げる
vêtement sans manches ノースリーブの服
chemise (f) シャツ、ワイシャツ
être en manches de chemise 上着を脱いでいる
opération (f) 作業
tandis que (接・句)[同時] ~する間に、~しているときに
Il s'amuse tandis que nous travaillons.
彼は我々が働いている間中遊んでいる.
Tandis que je me promenais, il a commené à pleuvoir.
私が散歩しているときに、雨が降り出した.
se hâtait (半過去) <se hâter 急ぐ
de + 不定詞 急いで~する、~しようと急ぐ
myope [ミョップ] (形) 近視の
gâter [ガテ] (他) 損なう、台無しにする
ôté (過去分詞) <ôter (他) (手袋などを) 脱ぐ
—————————≪語法・文法≫—————————————————————
attendre + que + 接続法 ~するのを待つ
Attendez qu'on vous appelle. / 呼ばれるまで待って下さい.
Mon père attendait que l'opération fût terminée.
父は作業が終わるのを待っていた.
接続法では、主節が過去時制(単純過去、半過去、複合過去)
のときで、その同時もしくは未来を述べる時は従属節で接続法
半過去にします.ここではfût が 半過去.受け身表現です.
terminer は「終わる」という意味で使うときは se terminer にす
ることが多いのですが、このように受け身で使うこともありま
す.過去分詞を使っていても、ここは接続法大過去ではありま
せん.主節の時制が過去なら、その従属節がさらにその過去に
ならない限り、大過去は使いません.
似た形ですが次の例は大過去です.
Je ne croyais pas qu'il fût parti avant dix heurs.
私は彼が10時前に出発しているだろうとは思わなかった.