Nicotto Town



南の魔女クレア85


クレアが例のぽつんと「壁の花」状態になっていると一人の品の良い優しそうな女の人が話しかけてきました。
「クレアさんですね。クレスバーの妻です。何時も夫がお世話になっております。」と言ってクレアの手を取ると皆さんにご紹介いたしますわと言って色々な人に紹介させていただいて更に上手にクレアの趣味とかを引き出してくれたので小さい頃から嫁いだ家に大奥様からの引き継いだ庭があった場合に何れは自分が引き継がないと行けないと言うので自分の庭を与えられて小さな庭を持っていたと言うとやはり家に何代もに渡って其処の奥様が管理していた庭のある家があって蔓植物の植えない家と言う家もあって話が弾んだ。クレアがそこそこ爵位のある家の育ちだという事で周りもホッとしたようだ。
更に椅子に座らせてもきちんと立ち上がったので其れも出来ている事に高い評価を得たようだ。多くのご婦人の中には男性の手を借りないと立てない人がやはりいてご婦人達の影の笑いものになっていた。
クレアはそこそこダンスも踊れてそつなくこなして興味津々だったご婦人達をがっかりさせたのかは解らないが其れなりにモゾリアナ国での初めての社交界パーティはそこそこ無難にこなす事が出来た。
度ピンクの館に帰って来るとぐったりして何が何だか解らない。こんな事に神経と肉体を使っていたらいくら魔力があっても余計な所にすり減るのにとクレアは思ったがアルガーは心配していたがそつなくこなした事を小生意気にもずいぶん歳下だろうけど評価しました。
アルガーは若いが魔力が魔法省の中では魔力が強くて其れなりに自信をもっているのがクレアには鼻について何かに付けてクレアのふるまいを注意する事が多かったのです。
まず気に入らないのがクレアが料理に興味を持つ事でコックに色々と此の料理はどうやって作ったと質問をする事が下品だと言う。
料理の作り方など気にしては行けないとはしたないのでどこかのパーティの席で其れをやっては行けないとクレアに注意をした。
下々の仕事に興味を持つような振る舞いは下品だとアルガーは言う。
更に庭仕事で土を運び始めるとアルガーが慌ててきて指図までは良いが自分で土いじりなどとんでもないと言うのだ。
更に勝手に街に出てはいけない。馬車からご婦人が一人で降りては行けないと此れではとても我慢できないと思ってクレアは我慢の限界だと思って龍の乗ってお城の庭に着くとクラスバーを呼んで貰って武器の威力の練習をするので此処では危なし敵に武器の威力を知られたくないのでシドリアル国で密かに武器の威力を何度も練習する場所があるので其処で自分の魔法力の鍛錬をしたいと言いました。
常日頃から魔力の鍛錬を怠っては行けないと言うのが先代魔女の教えと言うとアルガーも其れには何も言えないのかクレアが帰る事を承知しました。
クレアはイライラを解消するように木の家に戻るとクッキーや蒸しパンやシチューを作ってソファーに寝転がってクッキーをかじって自由を満喫した。
其れからセリスの所に行くととんでもない事になっていました。
何とあの事件の前々日につまりシーズとウィルが逢引きをした前日に彼女家の近所の女があの小麦小屋に行くのを見たと言う人が季節労働者の人以外にも小作人の中からも出て来たのだった。其の女の家から特殊な大工が部分的に着る為の鋸が出てきて其の鋸のきり跡とお父様が下敷きになった時のきり跡が裁判の証拠として取ってあったのが一致しました。
彼女を警邏隊が追及するとシーズが既に処刑されていると思い込んでいた其の女はすっきりしたと言って笑いながら自分がやったと言ったのだ。
普段からシーズがウィルと仲が良い事を鼻にかけてあれこれ指図するのが気に入らなかったのです。
シーズが死んで何十年も虐め続けられていた恨みがはらせただけでもうれしいとどれだけ彼女が憎かったかと言いました。
クレアは其の言葉と目的がシーズとウィルを殺す事に在ったと言う事に驚いた。彼女は二人が其の朝の小麦袋をベット代わりに使っている事を知っていた。
だから二人が重なって揺れたのをきっかけに下に落ちる様に其の麻袋の下の横木に細工をしていたのでした。
所が其の日は小麦袋は既に小麦を入れる準備の為に其処から降ろされて其々の家の小麦を入れた場所に朝には直ぐに小麦を入れられる様に移されていたのだ。
其の為にシーズとウィルが其処へ行った時には小麦袋が無かったのだ。
二人は愛し合うのを其の日は諦めて其々の家に帰っりました。
だから小麦を入れた小麦袋を反二階に運んで季節労働者の人がギシギシと小麦を入れた小麦袋を運んだり置いたりするたびにゆれたと証言された。
そしてお父様が下に置いた小麦が入った小麦袋を数え始めました。
シーズの親戚の子供が半二階に上がったのを見たのでシーズは降りてきなさいと手で合図をした。子供達は其れに逆らうように飛び跳ねて遊んだので半二階の傷をつけられた横木がついに折れてしまったと言う事の様だったでした。
シーズはやっと自分の子供に会う事が出来きました。
クレアとセリスはウィルの子供の頃に似ている其の子とシーズの親子の体面に涙しました。

クレアはまだ此のシドリアルに帰って来た理由があったのだ。
思った以上にドレス代がかかると言う事が解ったのでまたイドエルに湖で拾った宝石をお金に変えて貰わなければならないのでした。
イドエルの所におずおずとまた宝石の一部を持って行くと意外とあっさりイドエルは前と同じように半分の手間賃で引き受けてくれると言いました。
イドエルは先の戦争で壊れたトウニの砦の修復にお金が入用だったのです。
其れと同時に宝石が売れたお金の半額をシドリアル王国記念会からの寄付と言う事にして其のお金を出せばイドエルが会長をしているシドリアル王国委員会のカブが上がると考えていたのでした。
依然と同じ理由で宝石商が呼ばれてシドリアル王国委員会がトウニの砦修復の為に其々の家の家宝を寄付したのと依然と同じように此のご婦人が先祖の家宝を手放したいと言って来たと言ってどれがどれと問わないと言う条件でと宝石をテーブルに出しました。
今度も一つ一つがかなりの値打ち品である事とクレアの服装が豪華になっているので以前の宝石を売ったお金で贅沢をして金を使い果たした見たのか其の話は信用されました。
以前よりせりあがって値が上がって売れたのでイドエルも喜んだ。
そして大々的に砦の修復にシドリアル王国委員会が資金を寄付と言うのが新聞に載りました。
シドリアル貴族院はシドリアル王国派と其れ以外で貴族院の議席を争っていて両派は何かに付けてぶつかっていたのでした。
今度の事もバスタ地方の南端の砦を取り戻す事が出来ないまま休戦協定を結んだ事で総指揮をしていたイドエルが批判の矢面に立たされていたのだ。
其れが其のままシドリアル王国派への批判にもなっていたのだ。
其の為にクレアが持ってきた宝石の値段の半分のお金がシドリアル王国派に取って大きな意味を持っていたのでした。
やはり元王族は何だかんだと言っても先祖の遺産の宝石などの値打ちのある家宝をもっていると思われる事は商売人をしている人達が多い反シドリアル王族派に対抗する良い宣伝になるのでした。








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