南の魔女クレア84
- カテゴリ:自作小説
- 2021/12/27 12:57:02
いよいよクレアは王様と謁見する事が出来ました。
王様の印象は非常に優しいそうな人で奥深い思慮の持ち主であると言うのが感じられてクレアは心が自然になごんでいく不思議な安心感を持ちました。
クレアは正直に以前来た時に感じた此のお城の悪意ある空気は誰かが自分より出世したとか誰かが上司に褒められているとか言う者に対しての嫉妬が貯まった空気なのかとおもっていました。此れはどこの世界でもある事で其れに一つ一つ口を出して解決しなくても自分であきらめるなり其れなりの対処がその都度自分達で出来る程度で大きな物で無いと私が口をはさむような事で無く内部事情の一つと思っていました。また同じくクアナの港でも感じた悪意の空気感は商売上の利権争いがおきているのではと此れも私が口をはさむ程度の事ではなく強い物が弱い物を抑えて商売を広げて行く過程での恨みつらみがあるのだなぁとよくある事と思っておりました。
そう言った物を撃退して欲しいと言う以来だと思い其れなら其れを見つけて潰せばよいと言う装備で参りました。
所が少し深く調べてみました所、其の感じた悪意が同じ種類の物であるという事が解ってきました。
つまりお城の中にあった物と港で感じた物、城下町で感じた物が同じ種類であるという事が解り此れは小さな点を退治するだけでは済まないと根本を立たないと行けないという事が解りました。
しかも其れがかなりの広範囲に影響を及ぼせる悪意ある力が存在していると言うのが私の推理です。
其れと同時に非常に強い『善』と言う様な力も感じて其れに私はどう対処してよいのか解りません。
よってまず悪意の根元を探って其処と対自したいと思います。
其れにはもう一度シドリアルに戻って其れなりの装備を整えなおしてまいりたいと思います。と言いました。
王様は神官の方を見ると同じ見解でございます。此の数日で其れを見抜くという事はかなりの力の持ち主とお見受けいたしました。と言いました。
其れから神官長だろうと思われる人と話をして王様は「それでは一度戻るが良い。今日はとりあえずゆっくりと皆のものと歓談をして懇親を深めると良かろう」と言うとクレアは謁見の間から別の部屋に案内されました。
其処には依然モニークの商店会のパーティの様な雰囲気が漂っていてクレアが一番最初に感じた事はドレスはモニークの店で買ってくれば良かったと言う事でした。
クレアはシドリアルに一度帰る準備があるので今日は早々に日を改めてこの様な場を設けて頂けるのでしたらありがたく参加をさせて頂きます。と言うと度ピンク館に帰って来ました。
クレアは本物の王様に会えた事への興奮と謁見の間が以外に狭かった事とか次に通された広間の柱が見た事も無くふとかったとか色々な事が頭をぐるぐると回りましたが何よりもモニークの店でドレスを狩って来ると言う事が先だと言う事は確かなようです。
其れからどんな武器を持ってくれば良いかを色々渓谷を下りた川の所で実験して決めれば良いと思いました。
とりあえず龍にまたがるとクレアはシドリアルに戻って躊躇なくモニークの店に行って其れらしいドレスを探しました。
これ位が良いのではと言うのを2着程購入するとクレアのサイズに補正して貰っている時間にクレアはセリスを訪ねると庭師のマージが警邏隊の情報で切った木の鋸の後が特徴があるものだと言う事と其の鋸はシーズの家からは出なかった事とマージが二日前なら同じ位の新しく見える切り傷の後が残るかと警邏隊が容疑者を二日前に広げて聞き込みをしてくれることになったと言うのです。
シーズは精神的は勿論肉体的な消耗が酷くセリスのアパートに引き取ったけど歩くのもままならない状態でと言うのでクレアはそう思って「魔女の回復薬」を持ってきたと言って二人でセリスのアパートに行ってシーズに「魔女の回復薬」を飲ませました。シーズは顔色が戻ってきて子供に会いたがりましたが警邏隊にシーズが釈放された事は内緒にするようにと言われているのでもう少しだからと励ましました。
シーズは泣きながらクレアにウィルとの関係を誤って私の事を憎んでいるでしょうと言うのでクレアは私はウィルを愛して無く当主のピェールお兄様の決めた事だからいやいや従ったまでと言いました。
そして愛してない男に抱かれるという事はこういう事だったのだと親の決めた人と結婚すると言う覚悟はできていたつもりだけどこんなにつらい物だとは思わなかったと言いました。
シーズは旦那様には結婚の許可は頂けなくても旦那様もリヤド農場に愛人の方が居ましたのでウィル様がピェール様を助けてリヤド農場に残るのなら愛人としての生活はお許しを得てました。だから旦那様を殺す理由は無いのですと言いました。
クレアは其の話は初めて聞く事なのでセリスに其れは本当かと聞くとセリスはリヤド農場の小作人の家の中に旦那様のご愛人の家がございましたと言いました。
其れでお父様はしょっちゅう農場に出かけて行っていたのです。
クレアはそろそろモニークの店の洋服が仕上がる時間なので後はセリスたちに任せてドレスをカバンに入れて武器を適当に選んでモゾリアナ国に戻ると次のモゾリアナ城での社交界のパーティにはモニークの店で買ったドレスを来て出かけました。
其れでも周りの女性たちの豪華さにはかなわないと言うアルガーが言ったドレス代にお金がかかると言う意味がつくづく解りました。