Nicotto Town



デマ

こんにちは^^


僕の隣には、生まれる前から現在まで、ずっと猫がいます。母のお腹にいる時にも、傍には猫がいました。いろんな猫たちと関わってきましたが、今日のような晴れた冬の日に思い出す猫のことを、日記に残してみようと思います。
彼の名前は、デマ。誰が、どうしてこんな名前で読んだのかはわかりません。彼は、野良猫として我が家を根城にしていました。
当時、我が家には二匹の猫がいました。そのうちの一匹、ななという猫がもう手が付けられないほどのやんちゃ者でした。外へ出ては、いろんな猫とけんかをして、ぼろぼろに帰ってきたり……何度も動物病院に連れて行ったのを思い出します笑
そのななと、良きライバルだったのがデマでした。今考えると、きっとじゃれ合っていただけなのかもしれませんが^^;
しかしそんなななが亡くなり、初めて訪れた冬。デマは、誰も駆け回ることのない我が家の庭の室外機の上で、どことなく寂しそうに座っていることが増えました。我々人間は、彼が寒くないように犬小屋ならぬ猫小屋のようなものを作り、彼にあてがいました。彼は、鼻をスースー言わせながら、小屋を愛用してくれました。
そんなある日、家族がそれぞれ別の用事で、朝から出かけていた日でした。一番最初に帰宅したのは僕でした。いつも通り、庭を確認したところ、小屋の中で横になっているデマを見つけました。横になっているのは珍しいな、いつもは香箱を組んでいるのに……そう思って眺めていると気が付きました。彼は息絶えていたのです。
良く晴れた冬の日でした。涙を流しながら、家族に連絡しました。火葬をしたい、と提案すると、全員が了承してくれました。
その後火葬し、お骨は今でも家に並んでいます。デマにとっては皮肉かもしれませんが、ななのお骨の隣です笑
悲しいお別れでしたが、ほんの少し安心した気持ちもありました。最期を迎える場所に、我が家を選んでくれてよかったと思いました。本来猫は、亡くなることを悟ると身を眩ませようとします。でも、ひょっとしたら、デマは見つけてほしいという気持ちの方が大きかったのかな、なんて考えてしまいますね。
冬は、猫とのお別れが一番多い季節で、いろんなことを思い出してしまいます。また、別の猫のこともお話しできればと思います^^

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2021/12/23 21:32
まっちゃんさん、ありがとうございます^^
そうですね、きっと彼にとって思い出の地なのだと思います。猫同士のコミュニティも面白いものがありますね。ふたりが庭でケンカしている想像をして、僕も胸が温かくなりました^^
猫という動物は、本当に不思議ですね。いろんな営みを繰り返して、生涯を終える野良猫は逞しいです。
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2021/12/23 14:00
居心地の良い庭だったのでしょうね。
そして仲の良かった(?)ななとの思い出の場所を、終の棲家に選んだのかもしれません。
今も蛍さんの家の庭で、仲良くケンカしていると思います。
蛍さんのおかげでしょう。
野良猫の短い生涯のなかにも、豊かな物語が満ちているのだなと、心が温かくなりました。



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