南の魔女クレア45
- カテゴリ:自作小説
- 2021/12/10 22:58:08
クレアはダルニに頼んで馬の乗り方を教えて貰って騎馬警邏隊と一緒にクレアの領土の警邏に同行したいと言いいました。
ダルニは警邏隊騎馬練習場につれて行ってくれて気立ての優しく利発な牝馬を一頭クレア専門にしてくれました。
とても良い馬でクレアの乗馬の腕はめきめきと上がりクレアとマニーと言う牝馬は時々クレアの領土を散歩してお互いの信頼関係を深めました。
クレアはマニーにのって二人の騎馬警邏隊と更に護送馬車を伴って村を回っている時でした。一人の女がクレアを見ると露骨に嫌な顔をしては知って家の中に入りドアを乱暴に閉めました。
クレアは急いで其の女を其の女の家まで追いかけてドアを乱暴にたたきました。女が戸を開けるとすかさず警邏隊と中に入って「何故警邏隊の顔を見て逃げたのか!やましい事があるから逃げたのだろう」と言うと家の中を調べさせてもらうと言って家の中の引き出しと言う引き出し棚の奥もベットの下も調べて殆ど家の中の隅から隅まで調べ絵て家の中からお金を出してきてテーブルの上に置くと此のお金はどうしたのかと聞きました。
自分の家のお金ですと其の女が平然と言うとクレアは其の女が出した「所得明細申告書」を出して「此処に所得が無しと書いてあるでしょう。其れなのにこんなにお金があるのは可笑しいじゃない。どこから盗んできたのか調べるので警邏隊事務所まで来てもらう」と言うと警邏隊に護送馬車に乗せる様に言いました。
警邏事務所に付くと厳しくお金の出所を追求しました。誰かから借りたと言うと其の家まで行って其れが嘘で内科の証言を取りに警邏隊に行かせました。其れが嘘だと解ると更に厳しく追及しました。勿論その日は返さず牢屋に入れて次の日も同じ追及をし続けました。ついに其の女は嘘を「所得明細申告書」に書いた事を認めました。
クレアは公的証書に嘘を記入した罪で地域裁判所に送りました。裁判所は罰金刑を言い渡しました。勿論其の裁判が終わるまで牢屋に其の女は入れられました。其の女はふてくされて館に罰金をもってきました。サリカが冷静に其れは此処ではなく公的提出書物に嘘を記載したのですから地方役務所に持って行くのですよと言いました。
ある日クレアとまた二人の騎馬警邏隊と護送馬車で村を回っていると一人の子供がクレアの馬に向かって石を投げつけました。マニーが驚いて暴れたのを二人の騎馬警邏隊が必死に止めました。マニーが落ち着いた所でクレアは急いで馬から降りると其の子供を捕まえて「殺人未遂」と言って護送馬車にほおり込みました。
子供はギャーギャー泣いても知らんふりで警邏隊事務所につれて行くと牢屋に入れました。流石にダルニがクレアをなだめてダルニが厳しく其の子供をしかりつけて親が迎えに来た時も今回だけはクレアの恩情で裁判所に出すのを取り下げてくれたが他の人はそうは行かないと言って下手をすると家一軒売っても足りない位のお金を請求される事態になる事を教えました。
クレアの馬の扱いが上手だったのと二人の騎馬警邏隊が馬を止めたから良かった物の乗っていた人が大怪我をしたり死亡したら一生刑務所から出られないか相手によっては死刑になるし其の親は責任を取らされて遺族に膨大な金を請求されて一生かかっても出し切れない金額を生涯払わされるのだという事を言って聞かせました。
特に警邏隊に対して反抗的行為は国に対する反抗的行為とみなされて通常は一番厳しい裁断が下されて一番厳しい良くて一番厳しい刑務所に入れられるか死刑になると言われて其の親達は村人に其れを知らせて自分達が軽く考えていた事を思いさらされたのでした。
クレアは夜になると一人で自分のベットでボルアートの匂いが消えかかっている衣類の中で声を出して泣きじゃくりました。
鬼女と陰口をたたかれて石をぶつけられて誰も頼る事もせず毅然と姿勢を保って誰に褒められもせず誰に慰められもせずクレアは其れが当たり前とみられて孤独に耐えて憎しみと怒りと辛さと寂しさとあいまった感情がクレアを子供用に泣きじゃくりさせて其れはクレアが泣き疲れてクレアが放心したようになるとやっとクレアは目を閉じて眠りにつくのでした。
其れでも次の朝になるとクレアは毅然とマニーに乗って騎馬警邏隊と護送馬車を伴って村を回りました。
其れによって村人は反抗的な態度も取らなくなり国が寄こしたえらくふんぞり返って態度が横暴な特務警邏隊の集団が村を回っても乱暴に突然家を開けさせて家中をひっくり返して調べても村人は静かに其れに従っていました。
一月ほど彼らは村中のあちこちを調べて回りましたが何も見つからず彼らは帰って行きました。
無事にやり過ごした事にクレアは自分の部屋の壁にもたれて力が抜けてずるずると倒れ込みそうになるのを何とかソファーまでたどり着くと其処に倒れ込んでしばらく天井を見て居ました。
夕日が落ちて暗くなってもクレアは動かないで其のままに目をつぶってじっとしてました。
義姉の子供がそっとドアを開けて様子を見に来ました。其れをクレアは寝たふりをしてやり過ごしました。
其れでもクレアにはまだまだやる事がありました。
村民から税金を回収しなければならないのです。
少しずつ税金を持ってくる村人は出てきましたが5年分となるととてもとても追いつきません。
恐らく此の地域を国の管理下に置きたがっている否置くべきだと主張している議員達は其処を付いて来る事は目に見えているのです。
クレアの隣の領土が10年前に税金の滞納を理由に国有化されて其の領土民が全員追い出されました。これには国の事情もあった様です。
50年前にキリアマリ軍はジドリアル王国のシドリアル地方の鉱山を狙って攻撃をしてきてシドリアル地方の鉱山のある所をシドリアル城を攻撃して北の魔女を殺し其の地域を支配したけれど氷に閉ざされた鉱山に閉口して諦めて引き上げた時に多くのキリアマリ人の鉱山労働者を今がチャンスと反撃をしてきたシドリアル軍から逃げる時に置いて行ってシドリアルとキリアマリ国の間の砦をキリアマリ側から閉じてしまったのです。
残されたキリアマリから連れて来られた鉱山労働者は逃げ場を失ってクレアの領土の隣の隣の一番キリアマリ国側の領土に逃げ込みました。
しばらくは其処に住み着いたのですが彼らにシドリアル国に対する愛国心も忠誠心も無いので雇っても雑な仕事しかせず少しの不満で暴動をおこし其れなりに豊かだった其の領土は一期に貧困化して荒廃して行きました。
キリアマリの元鉱山労働者は其処から仕事を求めてあちこちに移り住んで色々な所を荒廃させていきました。
其の一つがお父様のお母様のお姉さまの事件の一つです。
そうやって荒廃させていく彼らの影響が今のクレアの領土の隣の領土にも及びました。
税金を滞納したり騒動を起こしたりする行為が起きてきて国は此れ以上広がるのを止める為に其の領土を国有化させて国の管理下に置き反抗者には厳しい措置を取りました。
クレアの領土も其れを疑われたのでした。