南の魔女クレア43
- カテゴリ:自作小説
- 2021/12/09 23:27:06
まずクレアは「通称はったり部屋」と呼ぶ所謂執務室を作る事にしました。1階にかなり酷い状態荒れているが其処を直せば何とかなりそうなので其の部屋を使う事にしました。窓のボロボロの青いカーテンを外して他のやたら額縁があった訳の解らないビロードにフリンジが付いたカーテンを付けて意味なく趣味の悪い豪華なカーテンに変えてやすっぽ椅子をどけて3階で見つけた玉座?と見えそうな豪華な椅子をその部屋に運んで更に豪華な飾りを掘った飾りテーブルを其の前に置いて其処を義母が昔からお茶を楽しむ場所で動かすわけに行かなかったと言う設定にしました。所謂「見せかけのお飾り」です。其れを窓際にセッティグして後は本棚を置いて此れまでの義父の年代の税金の書類を全部丁寧に年代別に置いて其れ以外にも書類棚や書類机を整理しておきました。
そして事務用机を置いて其の迎えに呼びつけた村人を座らせる椅子を置いて其の隣に会計士さんの机を置いて更に訳の解らない書類机や書類棚を置いて更に調度品棚を置いて古い調度品を置いて拡張を上げました。
そして緊張を高める為に過去の誰か解らないやたら偉そうな恰好の人物画を豪華な額縁に入れて義母に聞いても何代目の誰なのか解らない人の絵を目立つところに飾りました。
勿論例のシドリアル国王から貰った証書は額縁に入れて目立つ所に飾りました。其れから昔居間で今は使ってない部屋を簡素な椅子を間を開けて置いて村人の待合室にしました。
義姉は実務部隊、クレアは実行部隊と別けて其々の役割分担を決めていよいよ闘いが始まりました。
いよいよ村人が裁判所から来た「所得明細申告書」にものの見事に実質収益無しの文字が書かれたほぼ全世帯のが届きました。勿論それさえ出さない家も複数軒あります。
居住税は払わないと強制執行の裁判所からの通知も届いているはずです。
此の為にクレアはダルニに其の時は警邏隊を貸して貰う約束を取り付けていたのです。
まずクレアは村民を集会所に呼び出し通知を出しましたが当日来たのは10名にも満たない人数でしたが「此の中で税金を払う位なら此の村を出て行くと言う物は挙手してくれ」と言いました。3名ほど手を挙げたので「では其の人達は住民名簿から削除します。尚これまでの税金の徴収の仕方は裁判所と相談の上で新しい住所に通知をいたします。では2週間以内に此の村を出て行って下さい。出て居ないと強制執行の許可を裁判所に貰っているので強制執行いたします。
其の時に此れまでの5年分の居住税を徴収できるのなら其れも致します。いつでも強制執行が出来る許可を裁判所から貰っていますから。残りの住民達も期日中に居住税を払わないと村から出るか強制執行をされるかを選択しておいてください。
とりあえず村を出る方はさっさと出て行って下さい。」と言うとクレアは集会所を出て行きました。
そして2週間後に隣村から雇った古物商の人が大きな荷馬車に乗ってやってきて更に雇った数人の男の人が一緒に来て警邏隊の人が2名程ついてきて強制的に家を空けさせると売れそうな物は古物商がさっさと荷車に運びました。
其れから隣村から雇った男の人達が家を壊し始めました。
村人がどんどん集まってきていますが2週間以内に出て行くと強制執行すると言ってあったでしょうとギャーギャー騒いでいる住民に冷静に言いました。
そして今日中に此の村から出て行かないと今度は強制的に出て行かせますので明日には此の村には一歩たりとも入らせませんから。
其れから残りの二軒も同じ様にしますのでさっさと荷物をまとめて出て行って下さいと言うとさっさと引き上げの合図とともに全員あげさせました。
更に集まった村人に此の国家が一つになって敵と闘っている時に税金を払わないで贅沢三昧をしている人達が居る事は既に新聞沙汰になってますから多くの此の国の国民は其の卑劣な行為に怒ってます。
そんな奴を領主として許して置く事は領主の責任として許すなとこちら方にも手紙が届いてます。
どこに言っても国民の義務として更にこんな戦時下に置いてそんな卑劣な行為をした人達を許す国民はどこにもいませんので貴方たちは既に犯罪者として此の国で扱われてますので其の事をしっかりと認識しておいて下さい。
其れにふさわしい処罰を領主として与える様にと裁判所からの通知も着ている事は知っているでしょう。強制執行の許可が出ているという事は絶対に税金を取れと領主に命令が来ているという事なのですよ。と言うと此の村の非道で下劣な人たちとして批判が乗っている新聞と其れに怒りの投書が乗っている新聞を彼らに渡しました。
勿論そんな村人がいる事をリークしたのもクレアだし、更に其れを知って怒りの投書を出しまくったのもボルアートの友人たちに頼んだのでした。
其の新聞を見て青ざめたのは勿論新聞を買った事も無い村民たちでした。
其れから少しの村民が居住税ともって来ましたがまず待合室に待たされて名前を呼ばれると例の「通称はったり部屋」に案内されて義母が窓辺で豪華な椅子に座ってトウニで買って来た品の良いレースの着いた寒さよけのストールを来てゆったりと紅茶を飲んで外の景色を眺めていて色々な勝利棚にびっしりと書類があって真ん中に3つも事務机があって其の一つに義姉が書類に何やら書いていて其の隣の机のサリカが書類に目を通していてサリカの机の前に座らされるとまず眼鏡越しにチラッと見て次に書類に目を通して義姉に渡された書類と見比べてスペルが違うので書き直す様に注意をされて其れを直している間もサリカが別の書類に目を通していてスペルを直させると今度は過去の書類から家族構成を聞かれて現在の家族構成と仕事と此の住所で間違いないかを聞かれて義姉が其れを書類に書き写して次に持ってきたお金を何年の何月の分として持ってきたのかを聞くと其れに関しての書類を書く用紙を渡して其の書類を書かされて残りを何時払うのかを言わされて其の回答によって此れからどうなるかを知らされて其れに関して其れを聞いたと言う言う書類にサインをさせられて次に出す書類と居住税に関する書類を渡されて返されるのでした。
何も知らないと甘く見て居たら飛んでも無い。相手は義姉も含めてかなりのつわものだという事を此のはったり部屋で思い知らされるのでした。そして次の人が呼ばれてと長い事待たされた挙句にまたとんでもない追及に会うのでした。
その間に昼休みだの夕方の休みだのと執務室が閉ざされて3時間ほど待たされて追求されて返される最後の人が居て次に来る時は予約入れるかと聞かれて残りのお金を持ってくる時間を予約しないといつまでに払わないとどうなるかを慇懃無礼に丁寧に言われて其れを書いた紙に聞いたことをサインをさせられて返されるのでした。
勿論払わないでいると強制執行されると言われて其れを納得したとサインさせられて返されるのである。
お金を払いに来なかった人の家は当然クレアの強制執行が行われて家財道具は古物商に強制的に取られて売られるのである。村から出て行って隣の領土で家を借りた人が新聞記事を読んで此の非常時に国民を裏切る行為をした恥知らずと言って出て行けと言われたり石をぶつけられたりしたそうです。