南の魔女クレア41
- カテゴリ:自作小説
- 2021/12/09 15:23:14
次の日クレアは実家から持ってきたお母様のドレスと龍の金の置物を持って足元を見られて値段を下げさせられては行けないと精一杯の余裕の笑顔を作って待ち合わせ場所に行きました。既に彼らは待っていてダルニとダルニの部下と言うダルニと同じように私服をきた警邏隊の人が少し離れた所に立っていて椅子に座っていた3人の男がクレアと義姉を見て一斉に椅子から立って迎えました。義姉は直ぐに見覚えのある顔をみて其の人の所へ行くと泣き出して其の男の人に慰められていました。クレアはそんな弱みを見せたらダメなのにと思いながらも自分は頑張らなければと言い聞かせてぎこちない笑顔を見せて勧められた椅子に座ってゆっくりとテーブルの上に龍の置物を無造作に置きました。古い置物の中からこんなものが出てきてとさもいくらでもこんなものがあると言う様な様子で言ってからわが領土は古くと歴史の教科書に載る家柄だと言って例の額縁の書類を見せて此の置物は其れより以前の物なのですがとおもむろに旅行バックの中から先祖が日々の出来事を日誌にかいてましてと分厚い大きな日誌本を出しました。彼らはクレアがしおりを挟んでいて開いた其の部分を必死に読み始めました。更に其処だけではなく前後何ページも開いて夢中になって読んでいきます。其処にはジドリアル王国が出来て行く過程をボルアートの領土から見ている様子が書かれていて北の魔女と南の魔女の様子も噂の範囲で書かれています。
其れはシドリアル王国の城に残っていた資料は燃やされたり略奪されたり破壊されたりして残ってないのですが其々のキリアマリ国との戦争で戦火を免れた領土の家に残っていた資料と合致する所が多くそれらの資料の裏付けにもなるという事で譲る事は勿論持ち出す事も許さないと言うクレアの言葉でボルアートの友人で歴史の教師をしている人と其の人の知り合いで義兄の友人でシドリアル王国に関係する遺品を集めている組織の一員と言う人が必死に書き写していました。
クレアは此の後龍の置物が売れたらすぐに税務署にお金を払いに行って更に裁判所に税金を払わない村人の事を訴えに行かなければならないので半ば強引に其れを取り返すとパタンと閉じて龍の置物の証明になるかもと言ってジドリアル国王が龍の置物と一緒に送ったと言う手紙らしき紙を出しました。
其れを見た二人は顔色を変えて一人は直ぐに出て行きました。
2時間ほど待って欲しいと言うのでクレアは全部をカバンに仕舞うと食事に出ると言うと此処に持ってくるので此の部屋で待機して欲しいと言います。義姉と話し合って其れでも良いと言うとしばらくしてテーブルがセッティグされて素晴らしい食事が用意されて同じようにダルニ達にも別のテーブルが用意されて彼らも同じ様に食事が出されました。此の豪華な食事代は誰が用意をしているかと不思議に思いながらもクレアは出来るだけ余裕のある態度で優雅に手を動かしながら食べましたが義姉は震えながら時々カチャカチャと食器の音を立てて義姉が焦っているのが手に取る様に解りました。
今にも泣きだしそうで痩せた義姉がサイズが合わない少し大きめの豪華なドレスを来て明らかになれない食事に戸惑っているのが誰の目にも解ってクレアの心も折れそうになるのをクレアは必死に余裕のある態度を取り続けました。
食事が終わって元の椅子のテーブルに用意されたお茶を飲みながらクレアは此の時間を利用してボルアートの友達と言う人に此れからの裁判の流れについて聞き始めました。彼もボルアートの残して行った其の領土を守る事に賛成でボルアートの為に何かしたいと自分も力の限り協力すると言ってくれたのでした。
一連の裁判の流れと裁判所に提出する書類の内容を決めてまず村人がお金を払えるのかの実態を調査する調査団を派遣して欲しい事と村人は本人が実際に見ても他の村人より贅沢をしている様に見えるが本人達はお金が無いと言い張るし日にちを決めて行くと財産を隠す可能性があるので突然に着て欲しい事と一軒ずつやっていては他の村人が財産を隠すので一気に多数で調べて欲しいという事と其の調査には地元の警邏隊が全面協力をすると其の場に居たダルニに『貸し』の事を言って其れを書いて良いとさせました。
更に税を取る事になったら強制執行の許可書の申請書の書き方も教えて貰ってその他に村人に渡す「所得明細申告書」と此れまでの「居住税」の督促所と其れを強制納税執行が出来る許可書を貰う申請書等の用紙も書いて貰いました。
そうやっている内に居なくなった二人が更に別の人を二人連れて帰ってきました。そのうちの人を見てクレアはあっと驚きました。何とイドエルが其処に真剣な顔つきをして大きな重厚なカバンを持ってやってきたのです。
イドエルと一緒に来た男は何度も龍の置物を見たり其れについて来た手紙を見たりボルアートの子孫が書いた日誌を読んだりしてそれからおもむろにカバンを机の上に置いて「で、いかほどで手放したいと?」と落ち着いた雰囲気を出しながら言ってきました。この手の交渉事はお父様について行って現場で見て居ました。クレアは此れは特に手放すつもりは無かった事、わが領土にとって値段が付け様がない程の領土の貴重な財産である事、事情が出来て泣く泣く手放すがまずそちらがどれほど此れを評価してくれているのかを見てお譲りするのにふさわしい相手かを知りたのでそちらが先にご提示くださいとお父様がしていたように落ち着いて言いました。
しばらく間があってこちらの顔色を伺いながらカバンからお金を出して机に置くときにクレアは其の3倍以上のお金がカバンに入っているのが見えました。
机の上に置かれたお金だけでもクレアと義姉が言っていた金額の数倍は在ります。此れで十分に税金を払って裁判費用も出ます。
義姉が少しゆれました。クレアは義姉を支えると「此れは頭金と言う事ですか?」とお父様が良く言っていた言葉を使ってみました。
するとイドエルが更にカバンからお金を出して机の上に置きました。
クレアはお父様がやっていた方法を取ってみる事にしました。
「良いでしょう。此の龍の置物は其の値段でそちらにお譲りしましょう。」イドエルの少し笑った顔をクレアは見逃しませんでした。「で、こちらの国王からの手紙は持って帰って良いのですね。」と言って其れをサッサとカバンにいれると机の上のお金もどんどんしまってボルアートの友人の会計士が領収書を事前に書いて置いてくれたのに龍の置物だけを書いて領主としての自分の名前を書きました。イドエルが慌てて「いや、そちらの手紙の方も・・・。」と言うのでクレアは「此れはわが領土の名と国王のサインが入っています。此の龍の置物本体は無くても間違いなく国王が直筆でサインを書かれてわが領土に送ってくれたと言う印、こちらにこそ我が領土の誇りがあるので此れが残っただけでも領主としての龍の置物を手放す罪悪感が少しは免れます」と言うとすっかり雰囲気にのまれて卒倒しそうな義姉の細い肩を抱き寄せました。
そうなのよ。此れ毎年ニコットから其の歳の干支のトロフィーが貰えるのよ。
其れよりもクレアがなかなか魔女になる所まで行かなくて焦ってます。
他の所には既に書いてできているのですけど読み返すと誤字脱字ぐだぐだの所が多くて殆ど書き直しをしなきゃならないけど、過去には書き直しをしないで其のまま乗せた所は意味不明の所が其のままに今のなってます。
何時かは其の部分は書き直すけど其の時は3000字に収まらないと内容が其の部分変わるかもです。
韓国の事も朝鮮戦争と事情韓国の従軍慰安婦の年代の矛盾も書きたいのですけど此のまま書かないうちに何のこっちゃという事になりそうで・・・。
こんな感じだとまた韓国の文が朝鮮戦争がどうのこうのとニュースを騒がせた時になるかも。