Nicotto Town



南の魔女クレア40


ダルニが此処に警邏隊員を常駐させると言って来ました。クレアが断ると狩人の青年が自分が此の家を見張りたい馬小屋で良いので置いて貰いたいといいます。クレアはどっちも断りました。狩人の青年はあいつらは質が悪いので今度は集団で来るだろうと言いました。
義姉が私に話があるので二階まで来て欲しいと言うので付いて行くと義姉は一枚の書類を見せてくれました。其れはあの龍の置物に関した書類でした。義姉が言うのはあの龍を売りにトウニまでクレアが行くとしたら残った人達はとても不安だと言うのです。
クレアはしばらく考えて下に降りて行って警邏隊を一人だけなら常駐させて良いと言いました。部屋は玄関の横のエントランスを挟んで左側の今は使ってない大きな居間の暖炉の後ろになる部屋です。机とロッカーのある部屋に他にバスルームとベットルームがついてあります。
ダルニは満足して交代制で常に一人の警邏隊がいる様にすると言いました。
狩人の青年には流石に馬小屋に寝泊まりはさせられないし常駐させるお金も無いので当面はうちの領土で狩りをしても良いので其のついでに怪しい奴がうろついてないかを見て欲しいと言った。
狩人の青年は其れで納得して帰って行きました。
義母は集団で仕返しに来るかもしれないので警邏隊員が常駐する事になったと言うととても喜びました。
ダルニが帰る時にもう一度振り返って館をまじまじと見て「まるで要塞だな」と言うと近くにいた警邏隊も振り返って館を見てやがて警邏隊は帰って行きました。
次の日から義姉とクレアはどうやって此の龍の銅像を売ろうかと相談しました。
結局義母に子供を預けて二人で言った方が良いだろうという事になりクレアは実家から持ってきたお母様の服の中で一番威厳がありそうな服を選びました。義姉にも色々考えた挙句お母様の服の中から痩せた義姉のサイズに合いそうな服を探して着て貰ってトウニの商人に馬鹿にされない様に工夫して二人は其れから三日後に出発しました。
トウニについた二人は安いホテルを探し始めました。どのホテルも二人の予算をオーバーします。マージのホテルを頼むとお父様に伝わるので其れはどんなに困っても出来ません。色々探して安いホテルがあると言う方に行きました。其の辺りに着く頃には夜はすっかり更けて来たのにやけに明るいにぎやかな場所でした。色々な派手な服を着た女の人が立っていたりもします。ホテルを探していると一人の男の人に声を掛けられました。自分達は安いホテルを探していると言うと自分の知り合いにホテルを経営している人が居るから其の人に更に安くで止めてくれるよう言ってくれると言うのです。二人は何て親切な人なんだろうとついて行きました。次第にクレア達の周りに男の人が増えてきました。最初は彼一人だったのに次に二人を挟んでもう一人の男の人が同じ歩調で歩いています。更にクレア達の後ろに同じ歩調で歩いている男の人が居ます。流石のクレアも可笑しいと思って立ち止まりました。すると其の親切だった男の人がもう直ぐだから止まるんじゃないと少し低い声で言いました。義姉がクレアの腕を強くつかんできます。後から来た男がクレアの腕を掴みました。クレアは其れを強く振りほどきましたが義姉を最初に声をかけて来た男が両手を後ろから掴んでます。義姉が悲鳴を上げました。其の時「クレア、何をしているんだ」と言う声が聞こえて男の人が走ってきます。クレアは自分を掴んで男と手を捕まえられたり其れを振りほどいたりしています。ダルニは「お前は誰だ」とすごんだ男たちにダルニは警邏隊だと言うと笛を吹くと義姉を抑えている男に向かって携帯していた剣を抜いて其の女を離せとどなりました。そしてもう一度笛を吹きました。警邏隊の制服を着た男が走ってきます。その姿を見て男たちはいっせいに去って行きました。走って来た警邏隊の男とダルニが何かを見せて話し合ってます。其の警邏隊の男はダルニに敬礼をすると去って行きました。義姉がお礼を言ってダルニに訳を聞かれて説明をしていました。ダルニはホテルを紹介すると言うのでついて行きました。やっとダルニの紹介されたホテルの部屋に付くと義姉は安心した様子でした。クレアは何故ダルニがあの場に来たのかを知りたくてダルニをにらみ続けて居ました。
クレアの質問の前にダルニが君達の行動を見ている様にと上から支持されていると言いました。
ダルニが言うには館で発見された大量の武器が問題であれだけの武器を持って国へ反乱さたら大変な事になる君たちが其れを企てなくても其れだけの武器を狙って国に対して反乱を起こしたい人が武器を略奪しに来る可能性がある更にどこかにあの武器を売却されても困るという事で見張っていたら君達が何かを売る為に分厚い資料を持ってトウニに売る業者を探して売りに出かけたと言うので付けて来たと言う事でした。
クレアと義姉は龍の置物を出して更に其の時の事を書いたボルアートの先祖の日誌を見せて更に其れをくれた時について来た当時のシドリアル国王の手紙を見せて更に例の額縁の紙を見せて此れは凄い値打ちがある事と更に税金の大量の督促状を見せて更に村民が税金を払ってくれない事を言って此れを売って税金を払って裁判所に行って村民に対して税金徴収をする強制執行命令書を出して貰って更に其の時は例の『借り』で警邏隊に税金徴収の強制執行の時に手伝って欲しいと言いました。
ダウニはしばらく考えていましたが直ぐに今夜は何もしないで此のホテルでおとなしくしていて欲しいと言うとどこかに行ってしまいました。
義姉はマージのホテルから比べると遥かに劣る此のホテルのりっぱさとダウニがホテル側に用意させた部屋での遅い夕食の豪華さに感激して夕食が住んだ後も部屋を見渡したり外の景色を見たりして今の現状の余韻に浸ってました。
クレアは此の部屋はいくらするのだろうとか夕食代はいくらかかるだろうとかを考えると胃が止んで色々考えると卒倒しそう気分でした。
やがてダウニが戻ってきて明日あって欲しい人達がいて其の人達はボルアートの士官学校時代の友人で一人は会計士で税金の法律に詳しい事、一人は士官学校を出た後に師範学校もでて爵位のある男子が行く学校で歴史の教師をしている人でもう一人は其の人の知人で何と義兄の知り合いで義兄と義姉の結婚式にも出た事がある人でシドリアル王国に関係の深い人でぜひ其の置物を見たいと言っている人でした。
義姉は其の人の名前を聞くと結婚後に数回義兄に会いに来たことがあってぜひ其の人に会いたいと興奮気味に言いました。
其れからダウニは後は自分が出来るだけ何とかするからクレアに実家に此のまま帰って欲しいと言ってきました。
クレアは自分が今の領主で自分の代であの歴史ある領土を国に募集されて亡くすわけに行かないという事とボルアートが激戦地に行く羽目になったのは村人が税金を払わなかったためでボルアートの仇を取る為にもきっちり全部税金を払わせるまで帰れないし其れに次期領主の赤ちゃんもまだ小さいのに私だけあの贅沢三昧の生活に戻る訳に行かないと言いました。ダルニは明日の彼らが来る時間を告げて更に此のホテル代は自分が払う事を言うとクレアは気が抜けたようにふにゃとなって椅子にもたれかかりました。




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