南の魔女クレア32
- カテゴリ:自作小説
- 2021/12/04 07:38:27
更にクレアは春先に山に行って楓の木を見つけてました。
目を付けていた楓の木から遅くなったがシロップを取って煮詰めました。
柴刈りに付かれた時はクレアは山に入って楓からシロップを取っていた煮ていたのです。
其れと買って来たリンゴをに付けてリンゴのシロップ煮の瓶詰を作りました。
マシなリンゴは切り分けて夕食後にデザートとして出しました。
義姉がおいしいおいしいと繰り返して言いながら夢中になって食べて義母もしっかりと味わって食べて何故か涙がすすーっと頬を伝って落ちるのをクレアは不思議そうに見てました。
次の日は痛みが少し入ったのは人参ジャムを作りました。
そうやって柴刈りや薪作りに飽きると森に入って野イチゴを取ってきたりしてジャムを作ったりしました。
本当は蜂蜜がほしかったのですが楓から取ったシロップは時期が過ぎてもう取れないと思うのでハチの巣を探したのですが見当たりませんでした。
クレアはもっと何かないかと台所を色々探しました。
何と昔の料理長の書いたレシピノートが何冊も見付りました煮詰めたシロップも大きな瓶の中に入れておきましたが長期保存を考えて煮沸した瓶に再度シロップを煮詰めて熱いうちに瓶を逆さにして冷まして保存しました。
。古いノートが多かったのでかなり昔の料理長のレシピノートも大切に保管されていたと思いました。
色々見ている内にクレアは色々な調味料が欲しいと思うようになりました。
更にクレアは館の周りを探検している間に燻製小屋を見つけて居ました。
ボルアートに雪山や雪の森につれて行ってもらった時にうさぎを見つけて居ました。クレアはあれを捕まえたいとも思っていました。
罠を書けるにもどうしたら良いか解りません。此の村には本屋が無く隣のダルシャの実家の領土の村はもっと発展していて本屋がある事を聞くとクレアは隣の領土の村と言うより町に行きたいと思うようになりました。
其処でまた馬を借りてきて貰ってお弁当を作って義母と義姉の為の昼食のパンと水を事前に用意すると午前中から荷馬車に樽や色々な物を乗せてダルシャが言うにはダルシャの実家の家の近くの道を通ると一旦村に出てから隣の領土の町に行くより早いと教えて貰ったので其の道を通る事にしました。
ボルアートの館は隣の領土よりにあってダルシャの実家はボルアートの領土よりにあって歩いても30分位の所にあったのでした。
其の辺りに数件の家があって馬も其の中の一軒から借りてました。
馬は利口で其の道を通るのに好い道を選んでくれるので森の中に入って迷うという事はありませんでした。
更に其の数件の家の間を通って町に出る近道も馬は知っていてスムーズに隣の領土の町に着きました。
クレアは相変わらずリンゴや其の他の食料を値切りましたが多少傷がついていたり多少古くてもリンゴは普通の売り場の所に並んでいたのでどうやら此の町の人は多少の傷物でも買うのだという事が解りました。着ていた衣類もどことなく品があるが洗濯をして何度も来ているという事が解りました。どうやらボルアートの領土の村人より堅実な生活をしているとクレアは判断して値切り方も工夫しましたがかなり苦戦が何とか粘って安く買う事が出来ました。
更に蜂蜜が壺たっぷり買えた事が何よりクレアを喜ばしました。
どうやら養蜂業を営んでいる人が居る様でした。
此の領土はどちらかと言うと縦長で気候がボルアートの領土より南側によっている為に少しの差でも作物の出来方が違ってきます。
此の領土がこの辺で一番豊かな様なのですが服装な誰を見ても良い布地の服を仕立てて何度も洗濯をしてきていると感じて此の町の人相手に商売するのは手ごわいなとクレアは思いました。
其れからシナモンを含めて色々な調味料を買ってそれから燻製用のチップも買いました。
クレアは燻製の作り方も料理長から習っていました。クレアの館にも燻製小屋があって大量の肉が安く手に入った時は燻製にしていました。
其れから本屋によってダルシャが罠や猟の仕方を学びたいなら此れが良いと言う本を買ってもっと色々な本を買いたかったのですがダルシャが夕食に間にあわないとせかすので其の本を買うとすぐに荷馬車に戻って急いで館に帰りました。
クレアのリンゴジャム作りと蜂蜜を瓶に取り分けて保存しました。
また夕食後に新鮮なリンゴが切り分けられて出て二人は喜びました。
次の日はクレアは今度は新鮮なリンゴが少なかったので以前の様に数日生のリンゴを食べるという事が出来ないしジャム用のリンゴも作り終わって瓶も無くなったので残りは薄力粉や強力粉を買って来たのでパイ生地を作ってシナモンも手に入ったのでアップルパイを作りました。
ダルシャはこんなおいしいのを食べた事が無いと言うのでダルシャのお母様と弟に二切れをダルシャの実家に持って行かせました。
ダルシャがお礼だと言って山ブドウのジャムを持って来てくれました。
クレアは山ブドウが取れる事を知ってダルシャはダルシャの領土の中で山ブドウを取るのですがボルアートの山でも取れるはずと言うので二人でお弁当を作って山に入りました。そして大量の山ブドウの木を見つけて持って行った籠では取り切れなかったので後日また来る事にしました。
其れはジャム用の瓶が少ししかなかったのでジャムを作っても余ったので干しブドウにして後でパンの中に入れる事にしました。
秋が季節はあっという間に秋になっていました。
ボルアートの領土は北になるにつれて高くなって行って冬になるのが早いのです。原野や手つかずの森や雑記林が多く作付面積が狭いはずです。だから本来は隣の領土より貧しいはずでした。其れが食事も衣類も妙に品が無い派手なのを着ている事が不思議でなりませんでした。
秋になると葉が落ちたのをいいことにクレアの柴刈りと巻き作りが始まりました。薪小屋はいっぱいになったのでクレアは一階の一番広くて殆ど調度品を置いてない部屋を撒き部屋にする為に残っている調度品を別の部屋に移して其処にどんどん薪を作っては運び入れました。
其れでも薪がどんどん増えるので村に売りに行くと言うと義母がそんな恥ずかしい事を止めてくれと言うのでダルシャのアイディアでそう言う時は隣の領土の町に行って売ったらどうだと言うのでまた馬を借りて薪を山積みにすると相場を見て少し安めにすると薪はどんどん売れました。ダルシャが越冬用のジャガイモなどの野菜が無いと言うので売れたお金でジャガイモを買って更に脂身の多い安い肉を買って早速燻製小屋でチップを使って燻製を作りました。
更に燻製する場所が余ったのでクレアは川で物置小屋にあった網で魚を取って来て其れも燻製にしました。
其れを焼いて夕食に出すと義母も義姉も食べた事が無いと言うのに驚きましたが
クレアとダルシャはお腹いっぱい食べてまだ余ったので次の日ダルシャの実家とご近所は食べると言うので持って行って貰いました。
そんなある日突然義姉が産気付きました。
クレアは本で読んだ知識しかなく義母は驚いて部屋に閉じこもってしまったのでダルシャに一番近い所で赤ん坊を取り上げた事がある人はいないかと聞くとダルシャの母親が出来ると言うので急いで呼んできてとクレアは叫ぶと同時にダルシャが家を飛び出していきました。