日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ③
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2021/11/17 00:10:15
こんばんは!17日(水)は、山陰から北の日本海側や関東の沿岸部、
それに南西諸島では雲が広がりやすく、雷を伴う所もある見込みです。
その他の地域は晴れる所が多いでしょう。
険しい鎖場
頂を彩る紅葉
切り立つ稜線
錦に染まる修験の峰
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石鎚山
〇登山ガイド 越智清加さん
案内してくれる地元の登山ガイド、越智清加さん。
越智さんは、地元の保険会社に勤めていた27歳の時、
初めて石鎚山に登りました。
その後、山にのめり込み、地元の山岳会に入会。
経験を積み、登山ガイドになりました。
*撮影:10月下旬
前回は一の鎖と呼ばれます長さが33mあります鎖場の手前までの紹介でした。
その前に今回は、毎年祭りが行われるのですが、
その祭りの紹介から始めます。
<山旅スケッチ>
〇7月 お山開き大祭
毎年7月、石鎚山ではお山開き大祭が行われます。
1300年以上前、開かれたという修験の山。
先達(先達)と呼ばれる選ばれた方が
弥山(みせん)山頂の奥宮へ御神像を担ぎ上げます。
〇奥宮 頂上社へ御神像が出卸
それに伴う大勢の信者たちが鎖場を一気に登ります。
鎖をよじ登ることで邪神を捨て、無我な境地になれるといいます。
山頂の奥宮に辿り着けば様々なご利益を授かるとされています。
お山開きには2万5000人もが集い、祈りを捧げるのです。
「は~、一の鎖も無事クリアー」
「どうでした~?」
修行の道は厳しいですね。
「ウフフ、まだまだ続きます。
二と三と続きます」
〇二の鎖
カシャーン♪
「よいしょっ」
ここは二の鎖、長さ65m。
一の鎖の倍もある。
「あの冷た~い壁を一生懸命上がる時は、何も考えんですもんね~」
カチン♪
「こうやって登ってると、何も考えずに身になって上がるのが
修行だそうです」
「ひたすらに上だけ向いて」
カチャン♪
「よいしょっ」
カチャン♪
「よいしょっ」
カチン♪
紅葉に彩られた急峻な岩山。
鎖場を黙々と登る。
カシャン♪
聞こえるのは鎖の音と法螺貝の響きだけ。
ホーン ホーン♪
ホーオ~ン♪
「あ~、登り切りましたね~、二の鎖」
はい、やっと。
「コードもあるし、大変だったですね~」
でも何だか大朴(おぼそ)かな気持ちになりました。
「ご褒美で~す、見てください、この絶景を。
石鎚の北壁です。ちょうど光当たって綺麗ですね~」
うわぁ、凄い迫力。
〇高さ80mを超える岩壁が続く
〇1500万年前の火山活動で出来た
〇この巨大な岩に神が宿るとされ石鎚山は信仰の山となった
出発して4時間半、あっ、鎖が見える。
最後の鎖場だ。
〇三の鎖
「はい、着きました。三の鎖のとりつきで~す。
ここから登ります。
見てください、この垂直度、はい」
カチャン♪
いよいよ最大の難所。
長さ68m、一番長く斜度は70度以上もあるそうです。
「この修行を乗り越えたら、あっ、は~、
人間大きくなるな~、人間大きくなる。
何かどんな苦労でも耐えれそうな気がする。ふ~、ふ~」
カチャン♪
カチャン♪
カン♪
「おっ、見た~」
やっと登り切った~。
あ~、弥山山頂だぁ。
〇弥山山頂
「山が最高に綺麗で~す」
〇天狗岳
凄い眺め~、目の前に最高峰の天狗岳。
紅葉に覆われ聳え立ってる。
赤や黄に染まった山肌がとっても鮮やかですね~。
「綺麗ですよね?この赤いの。
ドウダンツツジです」
〇ベニドウダンツツジ
「天狗岳ではこの赤~いドウダンツツジ、とっても目立つんです」
〇弥山から望む天狗岳
〇ドウダンツツジの赤とシコクシラベの緑
〇紅葉の向こうには四国山地がつづく
写真を撮ってる人が沢山いますね~。
「あ~、福島さん、こんにちは~」
福島さん「あ~、こんにちは~」
「あ~、来られてたんですね~?」
福島さん「あ~、あ~いい天気の時に」
<山旅スケッチ>
〇山岳写真家
福島勲さん
山岳写真家の福島勲さん。
石鎚山を40年近くも撮り続けています。
「やっぱり石鎚はね~、雲の動きですね。
風の流れがいいから雲の発生が素晴らしくてね、
天狗岳をこう巻く雲とかね、空に湧く雲も毎日違いますからね~」
カシャ♪
〇元日の雲海
風邪と雲の光、福島さんは石鎚山を巡(めぐ)り、
変わり続ける風景の虜(とりこ)となりました。
〇黎明(そうめい)の刻
年に100日以上も石鎚山に通い、撮影を続けてきました。
〇霧煙る石鎚稜線
〇優美
「40年撮ってもほんとに一日同じ顔が無いですからね~」
〇秀峰天狗岳
「来るたんびに感動。
もう人生そのものです、あはは。
もう石鎚でもうほんと、人生終わってしまいましたわ、あははははははは」
カシャ♪
今夜は弥山山頂の山小屋に泊まりま~す。
今回はこの山小屋で宿泊までのところで終了と致します。
次回は二日目、いよいよ石鎚山山頂を目指します。
そうですね、鎖はそれだけ斜度がある証拠ですよね?
そうですね、なだらかな山がいいですよね?
いろんなタイプの山がありますが
トレッキング?なだらかな山がいいな(^^;)