Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ③   


こんばんは!17日(水)は、山陰から北の日本海側や関東の沿岸部、

それに南西諸島では雲が広がりやすく、雷を伴う所もある見込みです。
その他の地域は晴れる所が多いでしょう。

険しい鎖場
頂を彩る紅葉
切り立つ稜線

             錦に染まる修験の峰
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
                石鎚山

〇登山ガイド 越智清加さん

案内してくれる地元の登山ガイド、越智清加さん。
越智さんは、地元の保険会社に勤めていた27歳の時、
初めて石鎚山に登りました。
その後、山にのめり込み、地元の山岳会に入会。
経験を積み、登山ガイドになりました。

*撮影:10月下旬

前回は一の鎖と呼ばれます長さが33mあります鎖場の手前までの紹介でした。
その前に今回は、毎年祭りが行われるのですが、
その祭りの紹介から始めます。

<山旅スケッチ>

〇7月 お山開き大祭

毎年7月、石鎚山ではお山開き大祭が行われます。
1300年以上前、開かれたという修験の山。

先達(先達)と呼ばれる選ばれた方が
弥山(みせん)山頂の奥宮へ御神像を担ぎ上げます。

〇奥宮 頂上社へ御神像が出卸

それに伴う大勢の信者たちが鎖場を一気に登ります。

鎖をよじ登ることで邪神を捨て、無我な境地になれるといいます。
山頂の奥宮に辿り着けば様々なご利益を授かるとされています。
お山開きには2万5000人もが集い、祈りを捧げるのです。

「は~、一の鎖も無事クリアー」

「どうでした~?」

修行の道は厳しいですね。

「ウフフ、まだまだ続きます。
 二と三と続きます」

〇二の鎖

カシャーン♪

「よいしょっ」

ここは二の鎖、長さ65m。
一の鎖の倍もある。

「あの冷た~い壁を一生懸命上がる時は、何も考えんですもんね~」

カチン♪

「こうやって登ってると、何も考えずに身になって上がるのが
 修行だそうです」

「ひたすらに上だけ向いて」

カチャン♪

「よいしょっ」

カチャン♪

「よいしょっ」

カチン♪

紅葉に彩られた急峻な岩山。
鎖場を黙々と登る。

カシャン♪

聞こえるのは鎖の音と法螺貝の響きだけ。

ホーン ホーン♪

ホーオ~ン♪

「あ~、登り切りましたね~、二の鎖」

はい、やっと。

「コードもあるし、大変だったですね~」

でも何だか大朴(おぼそ)かな気持ちになりました。

「ご褒美で~す、見てください、この絶景を。
 石鎚の北壁です。ちょうど光当たって綺麗ですね~」

うわぁ、凄い迫力。

〇高さ80mを超える岩壁が続く

〇1500万年前の火山活動で出来た

〇この巨大な岩に神が宿るとされ石鎚山は信仰の山となった

出発して4時間半、あっ、鎖が見える。
最後の鎖場だ。

〇三の鎖

「はい、着きました。三の鎖のとりつきで~す。
 ここから登ります。
 見てください、この垂直度、はい」

カチャン♪

いよいよ最大の難所。
長さ68m、一番長く斜度は70度以上もあるそうです。

「この修行を乗り越えたら、あっ、は~、
 人間大きくなるな~、人間大きくなる。
 何かどんな苦労でも耐えれそうな気がする。ふ~、ふ~」

カチャン♪

カチャン♪

カン♪

「おっ、見た~」

やっと登り切った~。
あ~、弥山山頂だぁ。

〇弥山山頂

「山が最高に綺麗で~す」

〇天狗岳

凄い眺め~、目の前に最高峰の天狗岳。
紅葉に覆われ聳え立ってる。
赤や黄に染まった山肌がとっても鮮やかですね~。

「綺麗ですよね?この赤いの。
 ドウダンツツジです」

〇ベニドウダンツツジ

「天狗岳ではこの赤~いドウダンツツジ、とっても目立つんです」

〇弥山から望む天狗岳

〇ドウダンツツジの赤とシコクシラベの緑

〇紅葉の向こうには四国山地がつづく

写真を撮ってる人が沢山いますね~。

「あ~、福島さん、こんにちは~」

福島さん「あ~、こんにちは~」

「あ~、来られてたんですね~?」

福島さん「あ~、あ~いい天気の時に」

<山旅スケッチ>

〇山岳写真家
  福島勲さん

山岳写真家の福島勲さん。
石鎚山を40年近くも撮り続けています。

「やっぱり石鎚はね~、雲の動きですね。
 風の流れがいいから雲の発生が素晴らしくてね、
 天狗岳をこう巻く雲とかね、空に湧く雲も毎日違いますからね~」

カシャ♪

〇元日の雲海

風邪と雲の光、福島さんは石鎚山を巡(めぐ)り、
変わり続ける風景の虜(とりこ)となりました。

黎明(そうめい)の刻

年に100日以上も石鎚山に通い、撮影を続けてきました。

〇霧煙る石鎚稜線

〇優美

「40年撮ってもほんとに一日同じ顔が無いですからね~」

〇秀峰天狗岳

「来るたんびに感動。
 もう人生そのものです、あはは。
 もう石鎚でもうほんと、人生終わってしまいましたわ、あははははははは」

カシャ♪

今夜は弥山山頂の山小屋に泊まりま~す。

今回はこの山小屋で宿泊までのところで終了と致します。
次回は二日目、いよいよ石鎚山山頂を目指します。

アバター
2021/11/18 01:35
こんばんは!先程は明日早いのにありがとうございました。
そうですね、鎖はそれだけ斜度がある証拠ですよね?
そうですね、なだらかな山がいいですよね?
アバター
2021/11/17 22:58
鎖使う山って険しそうですねw
いろんなタイプの山がありますが
トレッキング?なだらかな山がいいな(^^;)




Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.