42、43冊目 読了!
- カテゴリ:日記
- 2021/11/07 15:09:40
「日暮らし」(上)(下) 宮部 みゆき 著
おまんま
嫌いの虫
子取り鬼
なけなし三昧
日暮らし
嫌いの虫
子取り鬼
なけなし三昧
日暮らし
鬼は外、福は内
上記のような事件ごとの短編集で、主人公は同心、井筒平四郎とその甥弓之助で通されている。長屋の住人や商人などの些細な出来事や殺人にまで及ぶ事件など、解決するために推理を巡らす。甥の弓之助は大人顔負けの推理力があり、大いに平四郎の手助けになっている。
江戸人情噺捕り物帳といった感じか、話が余りに上手く行き過ぎている感も無きにしも非ずである。最後の犯人が余りにも意外なのでびっくりしたが面白く読めた。豪商の事件の丸め込みや役人への賄賂など、良くないことにもそれほど嫌味を感じさせず、事を荒立てず真実を求め解決していく姿は小気味よい。
以前読んだ「あんじゅう」も似ているが、「日暮らし」は「おまえさん」、「ぼんくら」とかシリーズになっているらしい。私は公民館の図書館で借りてきているので、有無は不明だができるだけ読んでみたいものである。