日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2021/10/23 00:37:10
こんばんは!23日(土)は、北陸と北日本では曇りや雨となり、
雷を伴う所もあるでしょう。標高の高い所では雪になる所もありそうです。
南西諸島も雲の多い天気となる見込みです。その他の地域は晴れますが、
西日本の日本海側では所々でにわか雨や雷雨があるでしょう。
山の麓に広がるブナ林
標高が上がると
秋の世界が・・・
神秘的なご来光
朝日に輝く草紅葉
黄金色の大湿原へ
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八幡平
〇登山ガイド 齋藤直昭さん
八幡平に年間20回以上登るという、
地元秋田県出身のガイド、齋藤直昭さんです。
前回は八幡平が見える所までの紹介でした。
今回は八幡平の山頂部の紹介から始めます。
<山旅スケッチ>
真っ平な八幡平の山頂部。
その魅力は、点在する沼と周りに広がる森と湿原。
一番の人気スポットが最大の沼、八幡沼。
〇八幡沼
夏は色とりどりの花が咲き誇ります。
他にもこんな沼が。
二つ並んだ水面を上から見ると。
眼鏡をかけた顔みたい。
〇めがね沼
めがね沼です。
〇鏡沼
こちらは鏡沼。
初夏、雪が溶け出す頃には独特の姿を見せます。
まるで目のような模様。
ドラゴンアイと呼ばれています。
〇ドラゴンアイ
〇ガマ沼
こうした沼は火口に水が溜まって出来たと考えられています。
八幡平の山頂部、そこは火山が創り出した雲上の楽園でした。
さらに先へと進みます。
「あっ、見てください、こちらのお花、エゾオヤマリンドウというお花です」
〇エゾオヤマリンドウ
「秋を代表するお花になるんですけれども」
わぁ~、鮮やかな紫。
「この辺、沢山咲いてますね~」
ほんとだぁ、まるでリンドウの道ですねぇ。
秋ならではの光景です。
おやっ、木道が出てきた。
この先に一体何があるんだろう?
どうやら到着したみたい。
「あ~、凄くいいですね~」
〇黒谷地(くろやち)湿原
「黒谷地湿原に到着しました。
草紅葉といって、草が紅葉しているような形になってます。
凄く綺麗ですね」
凄~い。
〇草紅葉
これまでとは景色が一変。
イネ科やスゲ科の植物が、金色の絨毯のように広がっています。
「この先、頂上付近にも湿原沢山ありますので、期待しててください」
そこはどんな所なんですか?
「そうですね、ここよりもっと大きいような所が沢山ありますので」
少し傾斜がきつくなってきた。
〇源太森(げんたもり)
「源太森到着になります」
「奥に見えるのは八幡平の山頂部になります。
茶色い部分はみんな湿原なんですよ」
ここは源太森、八幡平の山頂部を一望出来る絶好のポイントです。
〇八幡沼
「これが八幡沼になりま~す」
わぁ~、おっきい~。
「今日は八幡沼のすぐ近くの小屋に泊まります」
沼の畔(ほとり)へ。
「八幡沼の畔に到着しました、綺麗ですね~」
キラッキラしてますね~。
山頂部最大の沼、八幡沼。
南北190m、東西は570mに及びます。
火山活動で出来た火口が幾つも繋がってこの大きさになったといわれています。
「今夜泊まる宿に到着しました」
〇八幡平 陵雲荘
この日泊まるのは無人の小屋です。
「はい、お疲れ様でした~、じゃあゆっくり休みましょうか?」
はい。
ここで山旅スタイル。
<山旅スタイル> 無人小屋に泊まるには
無人の小屋に泊まる為の準備を確認しておきましょう。
「欠かせないのが、寝具、水、食料で~す」
〇マット
〇寝袋
寝具はマットと寝袋をセットで。
暗くなる前に寝床の準備をしておくと場所の確保が出来る上、
夜、すぐに寝ることが出来ます。
〇水:1人3ℓ
水は翌日の分も含め、1人3ℓは必要です。
〇熊の泉
今回はルートの途中で湧き水を汲んできました。
水場が無いと麓から持っていかなくてはならないので、
必ず事前に調べておきましょう。
〇食料:2食分+予備
食料は夕食と朝食の2食分。
万が一に備え、少し多めに。
ガスバーナーや鍋などの調理器具があると、お湯が沸かせて便利です。
夕食は小屋のすぐ近くにあるベンチで。
「今日は僕の出身地、秋田の名物きりたんぽ鍋です」
お~。
〇きりたんぽ
うるち米から出来たきりたんぽ。
真空パックの肉。
そしてこの葉っぱは?
「これはセリだす」
「セリねば たんぽじゃねえ!」
セリがないと きりたんぽじゃない
突然、秋田弁に。
セリはきりたんぽ鍋に欠かせない食材。
根っ子まで無駄なく使います。
材料を煮込み、最後にセリを。
お味は?
「うめぇ~」
セリはいかがですか?
「茎がシャキシャキしてて、
根っ子がこう独特の歯応えがあるような感じで、この音っすね」
〇この音!
目の前には八幡沼。
「は~」
疲れも吹き飛びますね~。
「おやすみなさい」
明日はご来光を見る為、早めに就寝です。
今回はこの辺りで終了と致します。
次回は二日目の朝、ご来光を見に行く所から始めます。
はい、そうですね、ラピュタのような所です。