Nicotto Town



南の魔女クレア2


クレア付きのメイドのセリスが髪の毛を可愛く切りそろえてくれました。

クレアはクレア専用の遊び部屋を貰いクレア専用の家庭教師のモニリスに其処で一緒に遊んで貰い食事のマナーを少しずつ教えて貰いながら其処で食事もしました。
字の読み方も書き方も少しずつモニリスに教えて貰いました。
クレアのおもちゃはお父様が街に出かけた時にお土産に買ってきてくれるのでどんどん増えて行きました。
モニリスが最初に教えなければならなかった事で一番苦労した事はどんどん増えるおもちゃの片づけ方になるほどでした。
モニリスとメイドのセリスの相談で部屋におもちゃを片付ける棚を付けて貰う事にしました。
だけど直ぐに其の棚はおもちゃでいっぱいになりおもちゃを片付ける為の棚がどんどん増えて行きました。
お母様はアギル兄さまの本棚がどんどん増えて行った時の様と言って面白がりました。
お父様とお母さまはモニリスの助言もあってクレアが喜ぶからと言ってどんどんおもちゃを買い与える事をセーブするように助言したのでお父様とお母さまは話し合っておもちゃを買い与える事を誕生日や遠くの街に行った時のお土産など特別な時だけにする事にしました。
おもちゃを買い与える事を我慢する事も「子供の為の親の仕事」と言って其れを我慢する事も二人は「子供を育てる事の喜び」を感じると言って感激しました。
後からクレアがモニリスに聞いた事ですがアギル兄さまが隣の国の医学校に通いたいと言った時もアギル兄さまの思いを受け止めて子供を手放す苦しみを決断する事も親の試練の一つだと受け止めてアギル兄さまの為に高額な学費を出してアギル兄さまを隣の国の医学校へ行かせる決心を二人でしたそうです。
子ども為に親は何をしたら良いかという事を二人で何度も話合う事、ピェール兄さま付きの隣の国から来たお医者様とアギル兄さまの家庭教師とも何度も話し合ったそうです。
そして最後は親としてお父様とお母さまが決めたのだと言う事でした。
アギルお兄様は其の後に医学校を受験するための更にもう一人の難しい勉強専門の家庭教師を雇って貰って其の頃は殆ど勉強に日々を費やしてました。
其の頃は体が丈夫になったピェールお兄様は寄宿舎のある士官学校にかよって土日だけ家に帰ってきました。
家に帰ると必ずクレアの部屋にあいに来てくれました。
クレアが何度も高い所に登って降りれるなくなり家でお父様の次に背が高いピェールお兄様に抱き上げて降ろして貰ったのは夏休みで家に居た時でした。
美しい金髪で背が高く端正な顔立ちのピェールお兄様はモニリスが読んでくれる本に出て来る「王子様」の様でした。
其の事をモニリスとセリスに言うと二人とも顔を少し赤らめて同調してくれていたのを後になってクレアは懐かしく思い出しました。
お父様はピェールお兄様の要望で士官学校に通っていたピェールお兄様の為に地下に剣の訓練と体を鍛える部屋を用意していました。
其処で汗をかいたお兄様がブラウスを緩く羽織ってボタンを全部止めないで自分の部屋のバスルームに汗を洗い流しに行くときに通り過ぎる時に少し引き締まった体がブラウスから見える時に遭ったメイド達はしきりに其の運の良さを声高に言って騒いでいたものでした。
クレアと一緒に引き取られたウィルもウィル付きのメイドとウィル専用の家庭教師が付きました。
アギルお兄様や幼い時から体の弱ったピェールお兄様との違いは家庭教師との勉強が終わるとウィルお兄様の要望でお父様の農場に行く事をウィルお兄様が強く願った事でした。
其の為に午後から週の何日かの数時間お父様が農場が居る時にお父様と農場で過ごしてお父様と農園の人と農場で過ごしていました。
お父様は其れを大層喜んでいる様でした。
お父様にとって子供と親子として農場で過ごしてウィルの質問に答えたりウィルがお父様に教えて貰って少しだけ農作業を手伝うと周りの人が此れまで見た事のないような穏やかな笑顔を見せたそうです。
お父様もお母様もとても笑顔で元気になって多くの人がウィルとクレアが此の家に来たことを喜んだそうです。
そうモウシャル夫妻にとってもモウシャル家にとってもリアド農園にとってもリアド農園に関わるものたちにとっても此の時が一番幸せな時だったのかもしれません。
其れはクレアが6歳、ウィルが9歳、アギルが12歳、ピェールが14歳の時でした。
リアド農場があるコウアニ地方はシドリアル国の中でも一番南にありますが
北部にある地方ほどではないが標高が高いので高い所では2か月位コウアニ地方でも標高が割と低い所にあるリアド農場でも一月位は雪が積もりました。
冬の間はクレアは家庭教師のモニリスと殆ど館の中で過ごしました。
唯数時間だけモニリスがアギル兄さまの残して行ったアギルの部屋の一つのアギルお兄様の本を借りる許可が下りたので其処へ本を読みに行っている間は自由に館の中を探検したり禁止されているカーテンを使って上に登って高い所にある窓の桟に足をかけて窓から外を見たりしてました。
そして時間が来るとクレアは元アギル兄さまの部屋の一つの本棚がたくさんある部屋にモニリスを迎えに行きました。
其の日はモニリスは余程本に夢中になっていたのかクレアが来たことに気が付かない様でした。
クレアはそっとその部屋を出てアギルお兄様の寝室だった部屋に入ってふと窓を見るとクレアが上るのにちょうど良さそうなカーテンがありました。
クレアは其れを登って高い窓から外を見ると高い木にアギルお兄様が怪我を直して外に放った鷹が止まってこっちを見ているのに気が付きました。
鷹とクレアはお互いに見つめ合っている内に鷹の心がふとクレアの心の中に入って来る感じがしました。
其れは寂しがっているような何とも不思議な気持ちでした。
クレアは心の中で必死にアギルお兄様は遠くに行ってしまわれた事を心の中で伝えようとしました。
其れが通じたのかしばらくすると鷹は飛んで行ってしまいました。
またモニリスが本を読んでいる部屋に入ると今度はクレアが来たことにモニリスが気が付いてモニリスは本を本棚に戻すとクレアの部屋に戻りました。






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