日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2021/10/18 00:56:36
こんばんは!18日(月)は、東日本太平洋側から西日本で晴れる所が
多くなりますが、その他の地方は雲が広がりやすく、
北海道は午前中を中心に雨か雪、東北と東日本日本海側でも
午前中を中心に所により雨があるでしょう。
南西諸島は、曇りや雨となる見込みです。
日本第2位
北岳へ
ダイナミックに
変化する光景
日本第3位
間ノ岳へ
標高3000mの
尾根をゆく
天井の散歩道
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北岳・間ノ岳
〇山岳ライター 高橋庄太郎さん
高校時代、テントに泊まりたくて山岳部に入ったという高橋さん。
以来テント泊は何と1500回以上。
その豊富な体験を生かした本が人気なんです。
*撮影:8月上旬
前回は白根御池の近くでテント泊をしたところまででした。
今回は北岳を目指して進みます。
2日目
「おはようございま~す。
二日目ですねぇ、じゃ行きましょうか?」
朝6時出発。
目指すは日本第2位の北岳、一気に1000mを登る。
「おっ、この辺は花が咲いてますねぇ」
〇ミヤマアキノキリンソウ
「ミヤマアキノキリンソウです」
うわっ、鮮烈な黄色。
〇ヤマハハコ
こっちの白い花は、まるでブーケみたい。
〇ハクサンフウロ(紫色のお花)
ほ~んとに色とりどりの花が。
〇マルバダケブキ(黄色のお花)
「あ~、吸ってる吸ってる。
僕はもう花だけよりはこう虫が来て、何か吸ったりとか、
なんか葉っぱをかじってたりとか、そういう風景の方が好きなんですよ」
高橋さんの想い、蝶にも通じたみたい。
「ハイマツとナナカマドで、いかにも高山っていう雰囲気が出てきてます。
森林限界近づくとナナカマドとかこのハイマツ増えてきますからねぇ」
〇ナナカマド
「これちょっとね~、まだ実が緑ですけど、
これがね真っ赤になるんですよね」
標高2600m、森林限界を超えた。
「これはこう素晴らしいですね~」
緑のハイマツと青い空。
「あ~、やっと稜線まで来ましたね~」
標高3000mの稜線に到着。
ここから先は吹き付ける風に晒(さら)されながら、ひたすら尾根を進む。
正面に北岳が。
〇北岳肩の小屋(2880m)
「北岳肩の小屋で~す。
あ~、ちょっと休憩しましょうか?」
山頂直下の小屋。
ここから先が北岳への正念場、一息入れてすぐに出発。
「よしっ、まずは山頂を目指しましょう」
両側が切れ落ちた岩場を進んで行く。
背丈を超える巨大な岩。
空気が薄い高度3000mの岩場、まさに試練だ。
「う~ん、近づいてきたぞ~」
歩き始めて4時間。
「う~」
「お~、到着~、はぁ~」
ついに北岳の頂へ。
「はぁ~、はい、日本で2番目に高い、3193m北岳で~す」
〇北岳(3193m)
ここが日本第2位の山、そして行(ゆ)く手には。
「や~、間ノ岳もやっぱ立派ですね~、明日行く山ですねぇ。
晴れるといいな~」
〇間ノ岳
第3位間ノ岳。
ここで山旅スケッチ。
<山旅スケッチ> 「間ノ岳」の名の由来
〇「間ノ岳」の名の由来
それにしてもこの第3位の山はなぜ?
間の山、間ノ岳と名付けられたのか?
間ノ岳は北岳、農鳥岳(のうとりだけ)と共に、
白根三山と呼ばれています。
〇白根三山
・間ノ岳
・北岳
・農鳥岳
江戸時代の書物には
間嶽(アイノタケ)
鳥ノ形ヲナス所アリ
故(ユエ)二農鳥山トモ呼ブ
という記述が。
「あの~、雪解けの時期になると、山腹に鳥の形が出て来たんですね。
しかし、一方でですね、現在の農鳥岳、あの山にも雪が解けると
鳥の形が出て来たんですね」
〇間ノ岳 農鳥岳
農鳥山は一体どちらか?
激しい論争が巻き起こりました。
古来、間ノ岳の雪形は小鳥に。
農鳥岳はニワトリに見えるといわれてきました。
〇農鳥=ニワトリ
結局農鳥とはニワトリだとされ、明治半ば、
今の農鳥岳に軍配が上がりました。
〇農鳥岳 農鳥山 北岳
そして間ノ岳は三つの山の間の山として定着することになったのです。
*農鳥山→間ノ岳
北岳を後にし、間ノ岳へと向かう。
下るのも一苦労。
気が抜けない場所が続く。
「え~、この辺ちょっとね、切り立ってますからねぇ、注意してください」
「あ~、フィールドアスレチックって感じですね。
この場所踏み外さないように、ゆっくりと注意して」
「この辺はお花畑ですね~、色んな花が咲いてます」
「これはトリカブト、僕トリカブト好きなんで、
えっ、これはちょっと楽しみにしてたんですよ」
〇ホソバトリカブト(紫色のお花)
高山に咲くトリカブト、でも、猛毒は変わらない」
「キタダケヨモギですねぇ」
〇キタダケヨモギ
こちら南アルプスの固有種。
よ~く見ると白い毛に覆われてる。
標高3000mで生き抜いてきた花々、逞しい。
間ノ岳が正面に。
「うん、でかい山ですね~」
ほ~んと、貫禄ありますね~。
〇北岳山荘(2902m)
「ふ~、よいしょ~っ」
「はい、北岳山荘到着です」
そして今日もテント泊。
ここで山旅スタイル。
今回はテント泊のところまでと致します。
次回は、テント泊での快適な過ごし方を高橋さんに紹介していただく
ところからの紹介となります。