Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ④ 


こんばんは!10月1日(金)は台風16号が八丈島の東を北上する見込みで、

小笠原諸島では1日、伊豆諸島では2日(土)にかけて、
猛烈なしけの状態が続き、関東でも1日から2日にかけて、
うねりを伴って大しけとなる所があるでしょう。
暴風や高波、大雨に厳重に警戒してください。
1日は東北から東日本は太平洋側を中心に雨が降り、
激しく降る所がある見込みです。西日本から南西諸島は晴れる所が多いでしょう。
西日本の日本海側ではにわか雨の所もありそうです。

青空の下
 稜線をゆく
❝秘境中の秘境❞
パンケメクンナイ湿原
荒々しい
  岩の頂

              ❝秘境❞の大自然
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
            ニセコ連峰 目国内岳

〇登山ガイド 古市竜太さん

千葉県出身の古市竜太さん。
ニセコ連峰の自然に魅せられ、26年前に移住。
登山やスキーなど一年を通してニセコの自然の魅力を伝えています。

*撮影:7月中旬

前回は植物が多い池塘の所までの紹介でした。
今回は秘境の花園の秘密のご紹介から始め、山頂を目指します。

<山旅スケッチ> ❝秘密の花園❞のヒミツ

秘境中の秘境と呼ばれるパンケメクンナイ湿原。
なぜここに豊かな自然が生まれたのでしょうか?

「この辺りの地域は、ニセコ連峰の西の方に位置していますので、
 湿った日本海側からの空気が一番最初に当たるんですね。
 なので、パンケメクンナイ湿原は、深い豪雪の地であるということが
 挙げられます。
 それから、目国内岳、そしてこちらに岩内岳があります。
 そして、こちら側には雷電山(らいでんやま)があります。
 三方を山に囲まれた窪地なので、雪がどんどんどんどんと溜まってですね、
 なかなか溶けないそいういう雪溜まりの場所だってことが大きいと思います」

〇日本海に近い豪雪地帯

〇雪が吹きだまる場所

また夏は南側から湿った空気が流れ込み、それが霧となって湿原を覆います。

〇低温で多湿な環境

その為、一年を通じて低温で多湿な環境、これがあの花園を
生み出しているんです。

「このね、パンケメクンナイ湿原には、
 あの、国有の花があったりする訳ではないんですけれども、
 ニセコに見られる多くの花がね、ギューッと詰まった、
 そういう素晴らしい湿原だと思うんですよね」

この湿原は生き物にとっても楽園。

「あっ、はい、ちょっと、あっ。
 捕まえました、エゾアカガエルです。綺麗ですよね?」

〇エゾアカガエル

エゾアカガエルの学名はラナピリカ。
ピリカはアイヌ語で美しいを意味するそうです。

【学名】Rana pirica
       ーーー
       美しい

〇エゾサンショウウオ

こちらはエゾサンショウウオの卵と孵化したばかりの子供。
普通は2カ月程で大人になりますが、水温が低いこの湿原では、
2、3年かかることもあるそうです。

「ここ怪しいですね、何か棲んでそうですね~。
 こういうね、もうちょっと水のね湧いてるような
 綺麗な水の所の岩の下にね、ニホンザリガニがいるんです」

〇ニホンザリガニ

ニホンザリガニは、体長5cm程の小さなザリガニ。
北海道と東北の北部にしか生息していない日本の固有種です。

「ニホンザリガニは冷たくて綺麗な水にしか生きていくことが出来ないので、
 そういった環境がね、今、どんどん狭(せば)まってきちゃっているので、
 もう今ではね、絶滅危惧種なんですよねぇ」

いよいよ岩内岳(いわないだけ)へ。

「ちょうどこれから登る山が見えてきましたよ」

〇岩内岳

「え~、岩内岳になります。
 だいぶ終わりが近くなってきました。
 はい、じゃあ行きますね~」

「笹のね道を抜けてハイマツの生えた高山帯に入ってきたんで、もうちょいです。
 頑張りましょ~う」

はい。

出発から5時間

〇岩内岳(1086m)

「はい、岩内岳山頂着きました。
 後ろ、振り返って見てください」

わっ、すっご~~い。

〇雷電山

ニセコ連峰の一番西に聳える雷電山、そして目国内岳。

〇目国内岳

それに続く山並み。

「ニセコ連峰一望です。
 このね景色はね見て欲しかったんですよ。
 実際にぐうっーって歩いてきたからこそね、
 このスケール感というかね、感じていただけるんじゃないかなと思います」

さらに北に目を向けると

〇日本海

「どうですか?この大展望。
 ついにね日本海まで到達しました」

「ニセコのね原風景のような素晴らしいね自然の中を、
 あの、歩くことが出来るので、あっ、これがこんな所に咲くんだって
 いうような、新しい発見もありますし、
 あのおっきい風景を見ますと時間がやっぱりゆっくり流れるというか」

〇登山ガイド 古市竜太さん

「自然をゆったりと向き合う時間がとれる、そういう山だと思います」

豊かな自然が広がる秘境。
ニセコ連峰の奥深さに触れた山旅でした。

目国内岳の登山口を出発し、明るい緑から深い緑に変わっていく森には、
ダケカンバやチシマザサが生えていました。
ダケカンバが多く生える道はぐにゃぐにゃ街道でした。
そして、前目国内岳がの頂へ。
目の前には目国内岳が見えています。
そしてしばらく行きますと、森林限界を超え、日陰の少ない稜線歩き。
笹原が広がる稜線を進みますと、道が険しくなってきました。
岩だらけの秘境のような場所、そこには沢山の高山植物が生えていました。
ハイオトギリ、エゾシオガマ、ツマトリソウ。
どれも美しく逞しさを感じました。
そして、大きな岩なども出てきまして、道が荒々しくなってきました。
岩登りの連続でしたね。
そして、目国内岳山頂に到着です。
山頂部は巨大な岩が積み重なった岩の頂でした。
前目国内岳やニセコアンヌプリ、そして羊蹄山の大展望。
山頂を降りていくこと40分、そこには美しいパンケメクンナイ湿原。
意味は奥深い川という意味のことを知りました。
まさに❝秘境中の秘境❝いつまでもこのような花園が続くことを願うばかりです。


アバター
2021/10/02 00:40
こんばんは!台風は過ぎ去り夕方からは小雨になりました。
現在はその小雨もやみ、曇りで涼しいですね。
ももさん、どうもお疲れ様です。
こうしてお忙しい時間帯にコメントをありがとうございます。
そうですね、掲載に4日間かかりました。
そうですね、映像ですがニセコからの日本海は美しかったですよ。
なるほど~、阿蘇や九重もとても風光明媚な所が多いですものね。
おお~、平日にとは通ですね。
雄大な地域でゆっくりくつろぎリフレッシュも良いですものね。
これからは一雨ごとに寒くなる時期ですので、どうぞお身体を崩されないようにお過ごしくださいませ。
どうぞ素敵な週末になることを願います。
アバター
2021/10/01 22:55
長旅お疲れ様でしたw
ニセコから日本海が見えるんですね(゚д゚)!

なんだか阿蘇や九重に行きたくなってきましたw
土日は多いから平日に行こうかな( *´艸`)




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