Nicotto Town


五飯田八宝菜の語学学習日記


1308番:スガンさんの山羊(38)

スガンさんの山羊(38)


—————————— 【38】————————————

——Énorme,   immobile,   assis  sur  son  train  de  derrière,  il
était  là  regardant  la  petite  chèvre  blanche   et  la  dégustant
par  avance.    Comme  il  savait   bien   qu'il   la  mangerait,
le  loup  ne  pressait  pas ;  seulement,  quand  elle  se retourna,
il  se  mit  à  rire  méchamment.
 

——————————— (訳)—————————————

——そこには、巨大然として、動かず、後軀をおろして座ったまま
の狼がいて、その小さな白い牝山羊を見据え、食事前の舌なめずり
をしていたのだった.狼はその子山羊をごちそうになれるとわかっ
ていたから、急いではいなかった.ただ、牝山羊が振り向いたとき
悪魔的な笑いを浮かべていたのでした.
 

———————————《語句》———————————
      
énorme [エノルム] (形) 並はずれた、巨大な
immobile [イモビル] (形) 動かない、不動の 
assis(e) [アスィ, アスィーズ] (形、過分) 座っている <asseoir
   être assis sur une chaise /  椅子に座っている
train de derrière (四足獣の)後軀    
dégustant (現在分詞) <déguster (他) 味を見る、味わう、美味しく食べる
    déguster un plat fin / うまい料理を味わう
par avance  前もって、あらかじめ          
pressait(半過去3単)<presser (自)❶急ぐ、 ❷差し迫る、急を要する
   (他)❶ 急がせる ❷押す, 圧する、搾る
  presser qn de + inf  (人)を促して...させる.
            ...するようせき立てる    
méchamment [メシャマン] (副) 意地悪く、悪意をもって
  

——————————≪文法≫——————————————————

文の出だしはÉnorme, immobile, assis sur son train de derrière,  と形容詞とその
フレーズだけですが、étant が隠されていると考え、分詞構文扱いをします.
 「巨大然として、動かず、後軀をおろして座ったまま」
となります.そしてこの文の要、il était là  (狼はそこにいた)に繋ぎます.
  さらに後半部も regardant la petite chèvre blanche et la dégustant par avance.
と分詞構文が続きます.現在分詞がふたつ、regardant(見つめながら)と
dégustant (味わいながら)あるのですが、長ったらしくなるので、プッツリ
切って、別文として訳してもいいと思います. 
 「そこには、巨大然として、動かず、後軀をおろして座ったまま
の狼がいました.そしてその小さな白い牝山羊を見据え、食事前の舌なめず
りをしていたのでした」.





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