母の中華饅頭
- カテゴリ:日記
- 2021/09/01 06:46:04
「二階の部屋の温度が35度あったから」
中華饅頭の生地を発酵させるちょうどいい温度が35度らしい。
玄関の戸を開けると
中華饅頭の匂いがする
台所の蒸籠から蒸気が上がり
ガスレンジの横には
次に蒸す中華饅頭がぎっしり並んでいる
「ちょっと頑張ったの」
肩を出した網シャツの母。
国産の強力粉をよく練って2回発酵させ
たっぷりのひき肉
冷凍して取ってあった筍
刻んだ干し椎茸
蒸しあがった中華饅頭は
発酵がよっかったのか最上の仕上がり
酢醤油と辛子とラー油でいただく。
戦後は代用食でよく祖母が作ってくれたらしい
何が入っていたかは覚えていないそう。
翌日のお弁当には
ラップにくるんだ
小ぶりの中華まんが3つと
カツオのたたきのたれの小袋1つ
梨が2切れ
中華饅頭はレンジで温めて
カツオのたたきのたれをかけた。
つまようじに刺さった青い皮の梨は
ひと際ジューシーであった。
夏の終わり。