小説『飛ぶ教室』
- カテゴリ:小説/詩
- 2021/08/28 10:32:18
エーリヒ・ケストナー 著
『飛ぶ教室』を読みました。
クリスマスにまつわる小説が読みたいと思い
去年の12月初めに購入したのだけれど
放置してしまい
お盆休み真っ只中
カップのチーズケーキを食べながら
読みはじめました。
ドイツの九年制寄宿学校で
クリスマスシーズンに起こるさまざまな事件に
5人の生徒たちが立ち向かうという話で。
勇気・友情・親子愛・師弟愛をテーマとした
悲喜こもごものエピソードの中に
当時のドイツ社会の世知辛さも
ほんのりと描かれ
おもしろくて
ほぼ一気読みしてしまいました。
先生が1人の生徒に
クリスマスプレゼントを渡すシーンには
ほろりときました。
生徒の少年たちそれぞれが
個性的で表情豊かで
彼らを見守る先生など
周りの大人たちもすてき。
児童文学ということで読みやすく
ところどころで洒脱が利いていて
作者による
前書きと後書きも味わい深いです。
私より男性読者のほうが
より共感できるのではないでしょうか。
けれど本書が出版されたのが1933年で
この先のドイツの行く先を考えると
暗澹たる思いにかられてしまうのです。
本書の少年たちには
待ち受ける困難な時代を
どうか命を大事に
まっすぐ生き抜いてほしいと
願わずにはいられません。
子供の頃に大好きで何回か読みました。
大人になってからは読んでいなくてだいぶ忘れているので、ぜひまた読もうと思います。
児童文化大好きです(o^^o)
(ドイツと少年と云うだけであまり関係が無いかもしれませんけど)
1933年で少年とするならば、ほんとに厳しい運命かもしれませんね。
読みやすいし面白いしおススメだと云われて、いつか読んで
みようかな?と思いつつずっと後回しにしていました^^;
ちなみに、冒険小説好きな、当時中学生だった姪っ子にも
勧めておりましたw
記事を拝見して改めて読んでみたくなりました^^
ありがとうございます♪
1933年のドイツ、
それはその少年たちの今後が気になってしまいますね。
読者は祈ることしかできませんね。
この作品、子どもの頃に読んでいるのですが、
内容をまっっったく覚えておらず!!!!!!!!!
きっと今読んだら、初めて読んだ時のようにおもしろく感じると思います。
本棚にまだあるはずなので、引っ張り出してみようかしら・・・
でもほんと、少年たちには辛い未来が待っていると思うと切ないですね。
私たち、生クリームやチーズケーキを楽しめる時代に生まれてほんとによかったですよね!
小学生の頃って
もう夢のように遠い世界のことだけれど
このような小説を読むと
昨日のことのように様々な思い出が甦ってくるから
不思議です。