僕が公園で空を見上げているときであった。
空に空間のひずみがおき、彼女は現れた。
最初は、きょとんと不思議そうに僕を見つめていて
澄んだ目で笑った顔が可愛かった。
すると、風景の中のわずかな隙間に彼女は・・・消えたっ！
* * *
僕は彼女のことが忘れられなくなった。
実は彼女は、空想の中で思考し、幻想の中で創作を行う
虚の空間の人間であった。

もう一度彼女に会いたい・・・といつも思っていた。
彼女に会うには、僕の思考を虚の空間に移動させ、彼女の放つ波動に同調させなければならない。

僕は必死になってその方法を調べた。

（１）虚の世界の扉を開く鍵は、無理数と虚数で
　　 組み合わせれた数式を使用する
　　　e(自然対数の底：無理数）に　
       π（円周率：無理数）とi(虚数)で
      乗じたものを用いる　→　eの（π＊i）乗
（２）波動に同調させるためには、その確率を高め
       る必要がある。
　　　それは、シュレリンガーの波動方程式を基に
       ラグランジェの運動方程式、マクスウェル方
       程式それにアインシュタインの相対性理論を
       合成した波動方程式
（３）(1)(2)に自然数＋１を加算させる

３つの条件を入力してexecute!
・・・これで彼女に会える！


（つづく）
---------------------------------------------

都合により今宵はここまでということにします。