日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ③
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2021/07/01 00:55:30
こんばんは!1日(木)は北日本から西異本は、日本海側で晴れ間もありますが、
多くの所で曇りや雨となるでしょう。特に東日本の太平洋側では、
雷を伴った非常に激しい雨の降る所もあるでしょう。土砂災害に警戒し、
落雷や突風などにも注意してください。
生命あふれる
清流
アケボノツツジ
彩る稜線
九州の山々
一望
命育む 曙の峰
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祖母山
〇自然観察指導員 工藤克史さん
5年前から祖母・傾山系などを案内している自然観察指導員の工藤克史さん。
地域の子供たちにも地元の自然の豊かさを伝えています。
*撮影:4月下旬
前回は祖母山の山頂もだいぶ近くなりました所で終了と致しました。
今回は祖母、傾山系がどのような山なのかの紹介から始めます。
<山旅スケッチ> 悠久の大地の営み
1500万年ほど前、現在の祖母、傾山系一帯には巨大な火山がありました。
火山活動が治まった後、山塊が隆起し、雨風に削られ、
現在の姿になったのです。
祖母山の東には長年の浸食によって削られた渓谷があります。
「全長が約8km続いているといわれているのですが、
綺麗な、え~、花崗岩がですね、ずっと続いているようなポイントに
なってます」
地下のマグマが冷え固まって出来た花崗岩には大小沢山の穴が開いています。
窪みの中の医師が水の流れでクルクルと回って岩を削り、
甌穴(おうけつ)と呼ばれる穴を創りました。
〇甌穴
〇奥岳川
こちらは祖母山を源とする奥川岳の下流にある渓谷です。
「滞迫峡(たいざこきょう)という場所になります」
高さ70mにも及ぶ切り立った岩の壁。
9万年程前、阿蘇山の巨大噴火によって、この一帯は火砕流で覆われました。
岩壁にはその火砕流が冷えた際に出来た
柱状節理(ちゅうじょうせつり)と呼ばれる割れ目が見られます。
〇柱状節理
その岩を長い年月をかけて水の流れが削る険しい峡谷が出来たのです。
〇緒方川
祖母山から北へ流れる緒方川。
その田園風景に突如現れたのは
「これを原尻(はらじり)の滝という滝になります」
楽さ20m、幅は120mにも渡り、東洋のナイアガラとも呼ばれています。
流れ落ちる水が柱状節理の岩を崩して出来た滝。
今も少しずつその姿を変えています。
祖母、傾山系には太古から続く大地の営みが刻まれているのです。
稜線を歩き始めて30分
山頂へ続く険しい岩尾根を進みます。
「この辺りはちょうど馬の背中の稜美、稜線が見えることから、
馬の背っていう風に呼ばれている場所なんです」
〇馬の背
「奥に見えるのがくじゅう連山。
手前の町は竹田(たけた)市になりますかね」
北には九州の尾根と呼ばれるくじゅうの山々。
ダイナミックな風景だな。
「この先ちょっと岩場が続きますので、ロープと鎖がありますので、
もうゆっくり渡って行ってください」
はい、慎重に付いて行こう。
「かなり危険なので、もう一人ずつ渡りましょうかね」
うわ~、結構切れ落ちてる~。
う~、渡り切った~。
登り続けること4時間半
あっ、小屋だ。
〇祖母山九合目小屋
「今日の目的地に到着しました。お疲れ様です」
今日はたっぷり歩いたな。
「失礼しま~す」
「よいしょっ」
今夜は祖母山の九合目である山小屋に泊まります。
2日目
「おはようございま~す」
おはようございま~す。
「昨日はぐっすり寝れましたか?」
はい、お陰様で。
「あ~良かったです。そしたら30分ぐらいで日の出になりますので、
ちょっと山頂の方で今から朝日を見に行きたいと思います」
午前5時出発
「ここから最後の登りになります。
で~、足場がちょっとあの~、ガレ場で岩が多くなってくるので、
気をつけて登ってもらいたいと思います」
ヘッドランプの灯りを頼りに、慎重に足場を選んで行く。
あ~、東の空が赤く染まってる。
「よいしょっ、そしたら祖母山山頂、無事到着しました。
お疲れ様です」
ありがとうございました~。
「凄い朝日が綺麗な感じで登って来そうなので、
察職朝日ちょっと見ましょうかね」
傾山の向こうから陽が昇って来る。
「今、稜線みたいなのが見えてると思うんですけど、
この辺りが四国の山々が見えてます」
愛媛県の宇和島の山々が。
アケボノツツジの山肌が朝日に染まってる。
「西側に熊本の阿曽さんがえ~、今見えてます」
あの阿蘇山が遥か昔、巨大噴火したんだ。
南には
「熊本と宮崎の県境の方になるんですけれども、
一番奥は遠くで、霧島も見えてるような感じですかね」
〇霧島山
鹿児島まで見えるんだ~。
「もう九州全域をもうこの山から祖母山から見渡せるような感じですね」
九州を形創ってきた山々を望む贅沢なひと時を過ごす。
〇自然観察指導員 工藤克史さん
「渓谷付近で色々な生き物が、え~、見られたと思うんですけども、
標高が高くしていけばまた別の生き物が見られたりとか、花々がですね~、
え~、満開になっている様々が見えたりだとか、
沢山豊かな自然が残ってるんで、子供たちが大人になったら山に登って、
あのまた祖母山の良さだとか、え~、この周辺の魅力っていうのに
最後気付いてゆく、そんな形で伝えられたらいいかなと思いますね」
満開のアケボノツツジを楽しみ、自然のままの森を巡る。
壮大な台地の歴史にも触れた山旅でした。
JR緒方駅から車で50分、尾平登山口からスタートをしました。
初めに祖母山の岩壁の大迫力に感動ですね。
そして川に沿って歩いて行き、吊り橋もあり奥岳川の綺麗な清流の
清らかさを体験しましたね。
ヤマメやアマゴ、沢蟹もいていかに水質が美しいの証拠になりますね。
しばらく行くと森にはシャクナゲや昆虫がいて、
その昆虫のツノクロツヤムシは九州や四国の高山しか見ることが出来ないようで、
貴重な山だと感じました。
この山の見どころのアケボノツツジがピンク色がぶわあっとなっていて、
とても美しいですね。素晴らしい光景です。
このような水の流れが削った渓谷美の祖母山、
いつまでも素晴らしい大自然が残ってくれると最高ですね。
7月初めの木曜日をお疲れ様です。
そうですね、かなりの距離がありますね。
ですので確かにももさんが疑問符になるのもご無理はありません。
おっしゃられますように凄いです。