日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ①
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2021/06/23 00:45:09
こんばんは!23日(水)は北陸や東北では雨が降りやすく、
雷を伴う所もあるでしょう。そのほかの西日本から北日本では晴れ間の出る所も
多いですが、午後は局地的ににわか雨や雷雨がある見込みです。
東海や関東では午前中からにわか雨の所もありそうです。
南西諸島は雨が降り、雷を伴って激しく降る所もあるでしょう。
訪れるのは山梨県の王岳(おうだけ)、鬼ヶ岳(おにがたけ)。
切り立つ岩の稜線を辿(たど)り、富士山の大パノラマを堪能します。
芽吹きの季節
険しい岩場を越え
間近に望む
雄大な富士山
岩尾根に咲く
貴重な花々
緑輝く富士絶景の峰
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王岳・鬼ヶ岳
山梨県の南部に連なる御坂山地(みさかさんち)。
その中程に聳える王岳、鬼ヶ岳は富士山の大展望が魅力の山です。
〇王岳(1623m)
〇鬼ヶ岳(1738m)
富士急行線、河口湖駅から車で30分。
富士五湖の一つ、精進湖へ。
*撮影:4月下旬
湖畔で案内してくれる方と待ち合わせ。
おはようございま~す。
〇大内征(おおうちせい)さん
「おはようございま~す。
大内征です、よろしくお願いします」
山岳雑誌や山のガイドブックなどで活躍する作家、大内征さん。
レグでも富士山の眺めを楽しむ旅を紹介しています。
「まずはご覧ください」
あ~、富士山だ~。
〇大室山
「手前に見えている小さな山が大室山という
富士山の裾野にある火山の一つです。
まぁそれを我が子のように抱く姿から
まぁ子抱き富士という風にいわれています」
〇子抱き富士
へぇ~、ほんとだ~。
お母さんが小さな子供を抱いてるみたい。
「今日は徹底的に富士山を楽しみたいと思います。
中々険しい尾根ですので、とっておきの更なる絶景が我々を
待ってくれています。
それと新緑のシーズンです。
ちょうど芽吹いている木々が山肌を駆け巡っておりますよ、このらんせで。
まぁこの二つがテーマですね」
朝8時出発、まずはあの稜線を目指して登る。
御坂山地の王岳と鬼ヶ岳を巡る一泊二日の山旅。
精進湖の畔を出発し、若葉が煌めく森へ。
野鳥の声を聴きながら登り、稜線で富士山を望む。
そこから縦走し、大展望の王だけへ。
この日は西湖に下山。
湖畔のキャンプ場に泊まり、翌朝再び王岳へ。
険しい岩尾根を越え、鬼ヶ岳を目指す。
下山は西湖へ戻る。
全行程18km、中級者向けのルートだ。
出発から20分、緑が鮮やかですね~。
「やぁこれ凄~い綺麗ですね、いい季節」
木漏れ日に若葉が煌めいてる。
「この辺りはイヌシデとかカエデも見られますね。
秋に葉を落とした広葉樹が、今、咲いて新緑を爆発させている、
そういうシーズンですね」
弾けるような緑に覆われた谷沿いの道を行く。
あっ、花が咲いてる。
〇クロモジ
「これ、クロモジの花が付いてますね」
〇ミツバアケビ
こちらは面白い形ですねぇ。
沢山の小さな雄花、その上に咲いてる大きいのが雌花なんですって。
鳥の囀(さえず)り賑やかですね。
「何か響きますね、反響するように聞こえてきますよね」
「あ~、いたいたいた、あそこにオオルリがいます」
ほんとだ~、いた~。
〇オオルリ
瑠璃色が綺麗だな~。
「今、恋の季節ですね、雄が雌を誘っている訳ですね」
この森で繁殖する為に南から渡って来たんですって。
〇ヤマガラ
〇コゲラ
色んな鳥がいて楽しいな~。
標高は1000mを超えた。
石がゴロゴロしてますね~。
「ちょっとね古い石垣が組まれてますね~」
こんな山奥に石垣?
「ここは中道往還(なかみちおうかん)といって、
まぁ、古い街道なんですね。
明治時代ぐらいまでは、あの~、良く使われていた通りだったと
いわれています」
へぇ~。
この道は駿河と甲斐の国を結ぶ重要な交易路だったんですって。
「峠を越える時には荷物を沢山ありますけれども、
昔の方は馬を引いて、で、運んでたんですよね」
こんな険しい山道、馬も大変だったろうな~。
「ちょっとここを見てみてください」
何があるんですか?
「馬頭観音の像ですね。
まぁ、馬が命を落としたりした時の供養ということでここに建てられています」
この馬頭観音、街道を行き交う馬を見守ってきたんですねぇ。
「いやぁ、どうですか?これ、早速ご褒美ですね」
うわぁ、富士山だぁ。
「富士山の西側がね、よ~く見えてますね」
出発した精進湖も見える。
雪を頂いた富士山、迫力あるな~。
「見えます?ずうっと向こう、水平線が見えますよね?」
え~、海が見えるの~?
「駿河湾ですねぇ」
向こうは静岡県なんだ~。
「今、歩いて来たこの中道往還はまさにあの駿河湾から、
山梨の甲府まで通じている道で、この富士の裾野を通ってきてる
道なんですよね。
で、この道を、お~、通って山梨県の甲府の方に
もたらされたものがあります。
何だと思いますか?」
ここで山旅スケッチ。
今回はここまでで終了と致します。
次回はもたらされたものについて、山旅スケッチから始めます。