日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2021/06/01 00:30:55
こんばんは!6月1日(火)は北日本から西日本の広い範囲で晴れるでしょう。
関東は明け方にかけて雨の降る所もある見込みです。
南西諸島は雲が広がりやすく一部でにわか雨もありそうです。
新緑
照葉樹林
太古から息づく
島の生き物
神が宿る山
ワクワク!奄美大島の大自然
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湯湾岳
〇ネイチャーガイド 松枝孝一さん
ガイドの松枝孝一さんは、奄美の自然に魅せられ、
福岡から移り住みました。
スキューバダイビングから登山まで、島の魅力を幅広く案内しています。
*撮影:4月上旬
昨日は湯湾川の紹介の所まででした。
今回は湯湾岳の山の恵みの紹介から始めます。
<山旅スケッチ> 湯湾岳 水の恵み
年間3000mmもの雨が降る奄美大島。
この豊かな水から生まれた焼酎があります。
原料に使われるのは黒糖。
黒糖焼酎は奄美本島だけで作られている特産品です。
黒糖と米小路から作られたもろみを合わせ、
30度以下の低温で発酵させます。
芳醇な風味を最大限に引き出しているのが湯湾岳の水。
〇杜氏 高妻淑三さん
「非常に軟水で、あの~、優しいというか軟らかい水だと思います」
湯湾岳一帯は奄美大島の中で一番古い堆積岩で覆われています。
その為、地中に浸みこんだ水はミネラル分が少なく無味無臭になるそうです。
「素晴らしい自然があってのお酒だと思いますので、
湯湾岳の自然を大切にしながら地域に根差した、
え~、お酒を造っていきたいと思っています」
スッキリした味わいの黒糖焼酎、湯湾岳の恵みが詰まっています。
出発して1時間余り、標高が上がるにつれ山の緑が輝きを増す。
〇スダジイ(別名 オキナワジイ)
爽やかな緑色はスダジイ、島の照葉樹を代表するブナの仲間です。
〇ハーヤマ 明るい森
この季節の森のことを島の言葉でハーヤマ、明るい森と呼ぶそう。
「萌黄色とかいわれるような色、凄い鮮やかでコントラストが凄いでしょう」
一杯に花を咲かせているのはシャリンバイ。
〇シャリンバイ
真っ白い花に凛とした気品を感じる。
この木は奄美大島の特産品、大島紬を染めるのに幹や根っこが使われるそうです。
おや?松枝さん、何かいるんですか?
「まつ、鳴き声も聞こえて凄い近かったんですけどね」
「あ~、あそこ、とだ」
わっ、いたいた。
「あれがルリカケスですね」
〇ルリカケス(奄美群島 国有種)
美しい瑠璃色の羽をもつルリカケス。
奄美群島だけに生息する固有の鳥です。
カー、カー♪
「枝を銜(くわ)えてたんで、多分、あの、木の根元辺り、
え~、藪の中で巣作りしてますね」
へぇ~。
繁殖期を迎えたルリカケス。
どうやら夫婦で子作りの準備をしてるみたい。
「中々無いですよね~、本当貴重なあっはっはっは、瞬間ですね」
カー♪
〇7合目(湯湾岳展望公園)(473m)
登山口を出発して2時間半、鳥居が見えてきた。
「はい、え~、こちらが、え~、7合目登山道になっております。
湯湾岳は神様がいる山なのでこういったね鳥居を立てて祀ってます。
ここはね自然道になってまして、ここから先は、あの特別保護区になってる
貴重な山です」
御神域とされる湯湾岳山頂部の森。
〇1968年国指定天然記念物(山頂部)
50年以上も前、国の天然記念物に指定され、守られてきました。
木々がうっそうとした森を歩く。
「本当はもう原生の森をね、え~、想像させられますよねぇ」
確かに太古の森にタイムスリップしたみたい。
この辺りはミヤマシロガイなどハイの木の仲間や
コバンモチといった照葉樹に覆われています。
「ちょっとこれを見てくださ~い。
何か動物の腕みたいでしょ?毛も生えてて」
ほんとだ~、先端がクルッと丸まってて面白い形。
〇ヒカゲヘゴ
「ヒカゲヘゴといいます。
これは新芽ですね、新芽の頃はフサフサ毛が生えてるんですけど、
芽が伸びて、段々先の方、毛がね無くなっていく」
ヒカゲヘゴは日本最大のシダ植物、10mを超えるものもあるそう。
また何かありましたか?
「ちょっとこれを見てもらっていいですか~?」
地面に穴が開いた落ち葉みたいなものがありますね」
〇フジノカンアオイ(奄美大島 固有種)
「これはフジノカンアオイという花ですね」
え~、これが花なんですか~?
「面白いですよね~、ほんともう地面スレスレの所ですね」
地面スレスレに花を咲かせているのは種子を蟻に運んでもらう為なんだとか。
フジノカンアオイの目印はこのハート型の葉っぱ。
この山だけに自生しているとっても貴重な固有種なんだそうです。
奄美大島にはこうした固有種が50種類もあるそう。
足元を良く見ながら歩こっ。
今度は何ですか?
「この裏にですね、今、一輪だけ花が残ってるんですけど、
これはヒメカカラと呼ばれているんですね」
〇アマミヒメカカラ(奄美大島 固有種)
小さな丸い葉っぱが特徴のアマミヒメカカラは、百合の仲間。
これも島の固有種です。
「奄美っぽい感じですよね?あまり咲き誇らずってところがですね」
奄美の方は控え目ってことですか?
「もうみんな控え目ですよ」
ほんとに?
「アッハッハッハッハ、ほんとです。アッハッハッハッハッ」
水溜まりにはこんな生き物も。
〇シリケンイモリ(奄美群島・沖縄諸島 固有種)
「これシリケンイモリです。尻尾が剣先みたいになってることでシリケンイモリ」
ほんとに色んな生き物がいますねぇ。
「まぁほんと、一杯ありすぎて、僕も中々覚え切れないですね」
次から次へと発見があるので何だか探検しているような気分。
「アハハハ確かに何か冒険心を擽(くすぐ)られますよね」
出発して4時間近く
あっ、鳥居が立ってる。
今回はこの鳥居の所で終了と致します。
次回はこの鳥居の説明からご紹介を致します。
そうですよね~、行きたくなりますよね~。
はい、そうですね、まさに神が宿る山です。
実は今手元に湯湾岳の水を使っています焼酎があります。
その焼酎の名前は「れんと」です。
杜氏さんの高妻さんのことが、「れんと」で検索をしてどのような会社が造っているのかを
調べたところ名前がありました。
そして高妻さん達がお造りになられた「れんと」はとても飲みやすく、
こうして日記に書いていると感慨深くなりました。
BSプレミアムの「にっぽん百名山」という番組を視た後ですと格別でした。
神が宿る山w黒糖焼酎もおいしそう(*^^*)