日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ③
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2021/05/27 00:30:32
こんばんは!27日(木)は西日本で午前中を中心に雨が降り、
雷を伴って非常に激しく降る所もあるでしょう。東日本も日中は雨となり、
非常に激しく降る所がある見込みです。
西日本から東日本では、低い土地の浸水や土砂災害などに警戒してください。
北日本は雲が広がりやすく、午後は次第に雨が降る見込みです。
沖縄は概ね晴れるでしょう。
エメラルドグリーンの海
テーブルサンゴの森
神秘的な地下世界
ジャングルに流れる
勇壮な滝
亜熱帯 生命の頂
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西表島 古見岳
*この番組は2020年5月18日に放送したものです
*撮影:3月中旬
〇ガイド 八幡暁さん
これまで世界中をカヤックで巡ってきた八幡さん。
海や川を旅することで見えてくる自然や生命(いのち)の
大切さを伝えてきました。
前回はマングローブ染めを体験した所までの紹介でした。
今回はその先ユツン川をさらに上流へと進み、山頂を目指します。
ここで八郎さんが地元の子供達がやっている遊びを教えてくれました。
八郎さん「夕べ指ハブを作りましたよね?」
「はい」
八郎さん「それを作った茎のこの葉っぱの芯です。
これでね今からエビを獲ってみようかなと」
「獲ってみますか?」
八郎さん「はい」
「ここに掛けんですね」
八郎さん「ここにね尻尾をかなり入れてピュッとやります。
尻尾をしまります」
「こうしてこうなると」
八郎さん「そう」
あら、面白い仕掛けですね、早速エビを釣ってみることに。
「あっ、いるいるいるいるいる」
八郎さん「いるいる?」
いますか?どこどこ?
あ~、いた、あっ、こっち見てる。
〇コンジンテナガエビ
八郎さん「コンジンテナガエビっていうエビですね」
クロツグの先にパンなどの餌を付けてエビを誘います。
「あっ、きてるきてるきてるきてる」
食らい付いてる。
逃がさないで。
「よし入った、入った入った入った~」
お二人「う~~~いイエーイ、やりました、アハハハハ」
八郎さん「やったね~」
「やりました~」
八郎さん「結構大きいねぇ」
結構大きい、凄い、獲れた~。
八郎さん「まぁ、子供にしては、もう最高な遊びですね」
「遊んで、頂いて、体にするっていうね」
お二人「アハハハハ」
こうした遊びで自然に親しんでいくんですね~。
沢を何度も渡りながら楽しい水辺の旅が続きます。
上流に進むにつれて道が険しくなってきました。
八幡さ~ん、こうした沢歩きで気をつけること教えてくださ~い。
<山旅スタイル> 靴の選び方と使い方のコツ
「今回のルート、割かし、川渡ったり、砂利とか泥とかあるんですけど、
それぞれの靴で合った用途がある、あるんですよねぇ」
〇ビブラムソール
そこで登山靴でお馴染みのビブラムソールと沢靴で良く見かける
フェルト底の使い方を教えてもらいました。
ビブラムソールは一般の登山道から岩場まで歩けるオールラウンドの登山靴です。
でも沢で濡れた岩を歩く時は滑らないように歩くコツが必要だそうです。
「この岩とこの岩の間の十分、谷筋に足を置くみたいな感じで置くと
滑らないで、まぁ、安全に渡れると思います」
〇岩の間に足を置く
岩の間に足を置くのが滑らないコツなんですね。
一方
「靴底がフェルトのヤツ、全面摩擦抵抗が大きいですね、
全体がこうグリップ効いてしまうから滑りにくいですけれども、
沢をずっと登り詰めていくような時はこういう靴がいいです」
〇フェルト底
ただ、沢歩きに特化したフェルト底は登山道では土が靴底に付いて
歩きにくくなるんですって。
靴を選ぶ時は靴の特徴をよく理解して、どんな所を歩くのか、
前もって調べることが大切ですね。
木漏れ日が眩しい、ジャングルを進みます。
森を抜けると、わぁ~、凄~い、一枚岩が続いてる。
景色がどんどん変わっていくな~。
沢を登ること2時間
わぁ~、滝ですね~。
「わ~、着きました~。気持ちいですね~、ユツン三段の滝」
〇ユツン三段の滝
水飛沫が上がる豊かな水の流れ、落差30mもあるんですって。
「水のダイナミックな音、水っぷりがいいですよ。
ダーじゃないでしょう」
確かに豪快で爽快、最高ですね~。
ユツン三段の滝を巻くようにして滝の上を目指します。
あ~、もの凄い急登、息を整えながら登って行くと。
「あ~、西表が誇る絶景がここです」
滝の下から登ること20分。
う~。
「到着」
目の前が開けた~。
「海から川と山の連続がこう見えるでしょ?」
滝の上から流れ落ちる水、遠くに青い海が見えてきた。
あの海から登って来たんだな~。
ジャングルの奥深く、勇壮な滝の絶景です。
滝を後にユツン川をさらに奥へ。
ここから先は道はさらに険しくなります。
「今まで来た道と全然違うわ。
人が入ってないから、綺麗でしょ?苔が」
ほんとに岩の上には苔がこ~んなにびっしり、綺麗ですね~。
色んな種類の緑、瑞々しい景色です。
人の気配の無い、静かな亜熱帯の森を進みます。
滝から歩くこと1時間、沢を離れて山頂へ続く尾根へと登って行きます。
「いいですね」
八郎さん「格好いいな」
「格好いいですね」
〇オオタニワタリ
木の上には着生植物のオオタニワタリ。
八郎さん「人間に取って食われるなよって感じで
みんな上に続いているんでね、オオタニワタリも」
何だか神秘的。
「これは妖精いますね」
八郎さん「アハハハ」
「誰かが作ったみたいだな」
八郎さん「アハハ」
「ぐらいの何かね」
八郎さん「アハハ」
「配置が凄い」
ね~、妖精の棲家ですよ、きっと。
今度は琉球地区に覆われてきた。
「ヤッホ~」
八郎さん「アハハ」
「あ~」
沢を登ること4時間半、ついに到着?
「着きました、西表島最高峰」
やった~。
「あれですかね?三角点」
八郎さん「三角点ですね」
「海からやって来ましたけど」
〇古見岳 山頂(469m)
古見岳に登頂です。
「ありがとうございました」
ありがとうございました。
「東を向いてるので、石垣から武富、
南東に位置する新城(あらぐすく)まで見えてますね」
お~、いい眺め。
山頂からは石垣や竹富など、八重山の島々が見渡せます。
振り返れば
「北側の海が今、見えてます。
鳩間(はとま)も見えてますね」
今朝、カヤックで漕いで来た海が見える。
〇鳩間島
美しい珊瑚の海藻この山と繋がって育まれてるんだな~。
〇ガイド 八幡暁さん
「まず~、美しい海ですよね、自然がね。
多くの人は都市で暮らしている。
で、登山っていう形で非日常の山に入って、
まぁ自然を楽しむっていうのが多いパターンだと思うんですけど、
島の人にとっては日常のフィールドだから
それがどう、まぁ、言葉には大切に守られてるのかみたいなことが、
感じられるたびになったんじゃないかと」
古見岳の豊かなジャングルと水で繋がれた八重山の美しい海。
多様な営みを感じることが出来た旅でした。
島の北側にある上原の浜からこの旅が始まりました。
エメラルドグリーンの海、珊瑚の海、とても透き通り美しかったです。
西表島周辺の珊瑚の数は360種類以上もあり凄いですね。
そしてマングローブが茂る河口から進みました。
シオマネキがいる干潟も素晴らしいですね。
色々な生物同士の繋がりがあるのでしょうね。
そしてジャングルの下には鍾乳洞が。
珊瑚や貝などが堆積された石灰岩の作り。
その石灰質が溶けだされて出来た氷柱(つらら)。
マングローブ染めという島の伝統的な産業が。
沢にはコウジンテナガエビもおりましたね。
頂上からは島々が見え美しい光景。
いつまでも美しい海、美しい山の水、
その循環がいつまでも続くことを願いたいものです。
どうもお疲れ様です。
そうですね、ルツン川の河口から上に上がりました所におりましたね。
貴重なタンパク源ですよね。
とても美しいお水でした。