くす玉
- カテゴリ:コーデ広場
- 2021/05/05 11:50:01
いにしえの世では5月5日はくす玉を飾って延命長寿、無病息災を願ったそうです。
もらったステキコーデ♪:25
紐を引くとパカっと開いてたれまくと紙吹雪が出てくるアレではありません。
(*´艸`)
私は古代史が好きなんですが、先日琵琶湖旅行に行って、近江神宮や三井寺を観てきたのは、実は『天智天皇』ゆかりの地だからです。
飛鳥風の織姫の衣装と迷いましたが、アイテムが揃わないので平安コーデにしました。(確かこれ、ピカル源氏のイベントの参加アイテムでしたよね?)
ちょっと不勉強で『源氏物語』に出てくるシーンは覚えがないのですが、
漫画『あさきゆめみし』では光源氏が、女ぎみの一人【花散る里の君』に
薬玉を贈ってるシーンがあるので、このコーデにしました。
起源はもっと古くて、もともとは中国で端午の節句に魔除けに使われていたようです。
日本書紀では推古天皇の項に出てくるようです。
有名なのは万葉集に出てくる天智天皇の時代の薬狩りでしょうか。
男性は鹿茸(=鹿の角)狩り。
女性は薬草集め。
天皇家の領地での宮廷行事。
その時に万葉の女流歌人【額田王】が作った歌
茜草指 武良前野逝 標野行 野守者不見哉 君之袖布流
あかねさす むらさきのゆき しめのゆき のもりはみずや きみがそでふる
【きみ】はかつての夫【大海人皇子】
【野守】は現在の夫【天智天皇】
この3人、、三角関係がずっと疑われています。
この額田の歌に堪えた大海人のうた
むらさきの にほへるいもを にくくあらば ひとづまゆへに われこひめやも
や天智天皇(※当時は中大兄皇子)の
「香具山は 畝火(うねび)ををしと 耳成(みみなし)と 相あらそひき 神代より かくにあるらし 古昔(いにしへ)も 然(しか)にあれこそ うつせみも 嬬(つま)をあらそふらしき」(中大兄皇子、巻1-13)
などがあるからです。
ゴシップ好きは、、人間むかしから変わらないのかも!?
真相は闇の中、です。
天智天皇は一人、京都の山科で眠っています。
大海人皇子こと天武天皇は檜隈陵で皇后持統天皇と合葬されています。
(※盗掘に遭って、きれいな骨壺に入った持統天皇の骨は盗み出されて
今はそこにはないそうです。)
額田王は皇族ではないので、どこにお墓があるのかすら不明です。
(*´艸`)
今の時代で【くす玉】というとアレよね。
今は、薬玉は生活の中にありませんからね。
ま、しいて言えば、【菖蒲湯】でしょうか?
日本古来の年中行事はだんだんすたれていきますね。
不勉強でした!