日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ①
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2021/04/30 00:38:06
こんばんは!30日(金)は北日本と北陸で雨が降るでしょう。
その他の地域は概ね晴れますが、西日本では局地的に雷を伴って
雨の降る所もある見込みです。
長野県のほぼ中央に広がる美ヶ原へ。
春に向かって刻々と変わりゆく雄大な湿原を旅します。
風
雪
白銀の世界
標高2000mの展望台
遮るものの無い 天空の峰々
春の光きらめく高原へ
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長野 美ヶ原
*この番組は2019年4月8日に放送したものです
松本市郊外にある三城(さんじろ)牧場から旅はスタート。
ガイドさんだ、おはようございます。
ガイドさん「おはようございます。
登山ガイドの植松です。
よろしくお願いします」
〇登山ガイド 植松晃岳さん
早速ですが、美ヶ原の魅力ってどんな所ですか?
「広くて高くてそして眺めがいいことです。
特に空気が澄みきった冬は、凄く魅力が一番いい季節です。
さぁ、行きましょう」
美ヶ原、一泊二日の旅。
登山口から百曲(ひゃくまがり)の急登を登って高原へ。
北にある山小屋へ向かい、雪や星空を観察し、一泊。
2日目
牛伏山(うしぶせやま)(1990m)でご来光を拝んで
雪原のパウダースノーを楽しみます。
そこから西へ。
アルプス展望コースを辿(たど)って
最高峰の王ヶ頭(おうがとう)(2034m)、
その先の王ヶ鼻(おうがはな)(2008m)で絶景を堪能。
下山は来た道を戻る、雪山初心者向けのコースです。
*撮影:3月上旬
午前8時出発
植松さんはガイド歴30年のベテラン。
美ヶ原の自然に詳しい山の案内人だ。
登山口から10分くらい登って来た。
「はい、こっから登山道は本格的になりますけれども、
え~と、雪がだいぶ出てきました。
ここではあの、チェーンスパイク付けましょう」
<山旅スタイル>
〇チェーンスパイクの使い方
チェーンスパイクを使うのは初めてなんですが。
「チェーンスパイクはですね、こうやって見れば、分かりますけれども、
足の裏にチェーンとアイゼンの様な爪が付いています。
で、これを靴に付けることによって、
え~、こういった雪と氷のミックスした斜面では
非常に滑らなくて安全な、え~、道具です」
付け方は?
「はい、まず、つま先を入れます。
真っすぐきちんと入れますね。
そして、後にかかとのゴムを引っ張って上まで居れます。
で止めます。
これでもく、チェーンスパイクが装着出来ました」
チェーンスパイクを付けて出発。
歩き方のコツとかあるんですか?
「はい、一歩一歩ずつ、え~、足に重心をかけて、
全部爪が刺さるようにフラットに置くことがコツですね」
地面にしっかり爪を食い込ませて進むんだな。
この辺りは凍ってますね?
「こういった所はとても危ないので注意して歩きましょう」
チェーンスパイクで氷を踏みつけるようにして、じっくり登って行こ。
登山道に沿って沢が流れてる。
「は~い、あの氷を見てください」
あ~、岩に大きな氷がくっついている。
「え~と、沢の水がですね~、飛び散ってあそこで凍って、
また今、溶けかけています~」
厳しい寒さでしぶきが凍って氷柱(つらら)のようになったんだ。
「で~、ここから百曲の急登が始まり、
え~、こっから美ヶ原に向かって登ります」
百曲っていうくらいだから急なつづら折りが続くんだ。
あれ?この辺りは雪がほとんどありませんね。
「特に南斜面なので日が当たって、この部分はもう雪融けが早いです」
もうすっかり春の日差しなんだ。
「あっ、ちょっとあそこ見てくださ~い。
ちょっとね、凄い大きな木がありますねぇ、
ちょっと近づいてみましょう」
わぁ、大きいですね~。
「はい、これはねぇ、ダケカンバです~」
凄い太いな~。
「はい、しかもですね~、これだけ太くて、
で、根元の上から六つに枝分かれしてますね~」
〇ダケカンバ(岳樺)
「これは多分、百年以上経ってるかもしれませんよ」
へぇ~、そんなに?
空に向かってまるで根っ子を伸ばしているように見える。
厳しい自然の中でダケカンバも懸命に生きてるんだ。
「ここにいいダケカンバが落ちてる」
何ですか?
「はい、これがダケカンバの皮ですよ」
皮?
「ほらぁ~、美しいでしょう?」
昔の人は手紙を書く時、これを便箋(びんせん)として使っていたらしい。
百曲の急登を登り始めてから1時間半
「は~い、あそこに見えてきましたねぇ、
あの大きな岩、ずう~っと見えますけれども、
あの大きな岩の上が美ヶ原ですよ、もう少しです」
冬枯れの笹原の中を進んで行く。
標高は1900mを超えた。
「は~い、台上(だいじょう)に着きましたよ~」
わぁ~、ここが美ヶ原かぁ。
〇南北約8km 東西約4km
(美ヶ原観光協議会)
南北8km、東西4km程。
広い草原がどこまでも続く。
高原は緩やかな起伏を描いて広がっている。
さぁて、北にある山小屋へ向かおう。
今回はここで終了といたします。
次回は山小屋へ行き、その山小屋の外で雪の結晶を見ます。
そして、夜の美ヶ原から星空を眺めます。
翌日2日目は牛伏山を目指します。
そうでありますか、ハリーポッターでは羊皮紙というものを使用されるのですね?
羊の皮の紙、まだ見たことがありませんね。
勉強になりました。ありがとうございます。