日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ③
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2021/04/26 00:17:55
こんばんは!26日(日)は北海道と東北日本海側から北陸では
雲が広がりやすいものの、その他の地域は概ね晴れるでしょう。
朝日が照らす
早春の森
湖と山々の大展望
純白に輝く氷の華
神々しくそびえる富士山
誰もが知る山を誰よりも楽しむ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
東京 高尾山
〇山の編集長 萩原浩司さん
山岳関連の出版社で編集長を務める萩原浩司さん。
山の編集長の愛称で登山の情報やテクニックを発信しています。
*撮影:2月下旬
前回は高尾山へ到着した所までの紹介でした。
今回は高尾山のご説明やそこから見える景色のことから始めます。
〇高尾山(599m)
*正確には標高599、15mです
「長い旅でしたね」
標高599mの高尾山、いつもよりずっと高く感じるな。
「南高尾山陵がここから木の陰からずうっと見えています。
アップダウンを繰り返しながら、
え~、七ツのピークを越えて辿り着いた高尾山の山頂。
やはり格別な思いが感じられますね。
富士山の眺めも色々な所で見てきましたけど、高尾山から見る富士山、
この季節ならではの真っ白な姿が頼もしく見えています」
〇富士山
澄んだ空気に美しく輝く富士山、明日の天気も期待出来そう。
翌朝、一号路を登って高尾山中腹のコンピラ台へ。
瞬く街の明かりを眺め、その時を待ちます。
間もなく御膳6時半
「美しい太陽が、え~、遠くの街の奥から見えてきました」
ご来光が照らす高尾の森、今日もいい日になりそう。
「陽が出たばかり、この静かな境内の中を通って、
高尾山の山頂を目指します」
人っ子一人いない高尾山の表参道、冷たい朝の空気が気持ちいい。
「この辺りは薬王院の境内ということで、
え~、古くからそのままの自然が残されているんですね。
大変色々な種類の植物を見る事が出来ます」
「スミレが咲いていました」
石垣の間にひっそりと咲くタチツボスミレ。
〇タチツボスミレ
高尾山では18種類ものスミレを見ることが出来るそう。
スミレの山とも呼ばれているんですって。
ここで山旅スケッチ。
<山旅スケッチ> 花の百名山 高尾山
古くから自然が守られてきた高尾山では
1600を超える植物が確認されています。
山頂の近くには高尾山の草花を見ることが出来る植物園があります。
自生するものなど300種類もの植物を自然な形で育てています。
〇ユキワリソウ(紫色のお花)
〇バイカオウレン(白色のお花)
〇セツブンソウ(白色のお花)
現在の高尾山ではほとんど見ることの出来ない福寿草も。
〇フクジュソウ(黄色のお花)
「山の中を散策しながら野草を見てもらえる
そういう感じで管理していますので
う~ん、で、野草はやっぱり、あの~、詳しく、あの、知っていただければ」
〇園長 城定俊之さん
「逆に、あの~、山のそういう植物の
あの、保護とかにもつながると思うんで
やっぱり凄い可愛い花ですね、福寿草はね、はい。
そのほんとに気軽に来ていただければ、あの、嬉しいんですけど」
〇田中澄江さん
花の百名山を現した田中澄江が魅せられた高尾山の福寿草。
登山を初めるきっかけとなった父親が好きだった花です。
田中は何度も高尾山に登り、六十歳の頃、ようやく見つけることが出来ました。
はっと息をつめた(略
フクジュソウが咲いていた
フクジュソウはたしかに
高尾山に咲いていると
父が教えてくれるために
おのずから私の足が向くように
誘ってくれたのではないだろうか
今も高尾山に息づく貴重な草花。
その息吹を訪れてみてはいかがですか?
いざ、薬王院。無事に歩けますように。
高尾山の山頂を越え、歩くこと10分。
編集長、何やら斜面を気にしてるな。
「ありました、ありました。こちらをご覧ください」
へぇ、何々?
「霜柱です」
〇シモバシラ(白色のお花)
シモバシラは秋に花を咲かせるシソの仲間。
冬になると枯れますが地中から吸い上げた水分を吹き出し、
氷の華を咲かせます。
「これ、実は中々見ることの出来ないものなんですよね。
雪が降らず、しかも冷たい気温が続くという、
そういった場所にしか咲かないということで、
この氷の華を見ることが出来るのは高尾山の大きな魅力だろ思います」
氷の華を愛でた後は奥高尾縦走路を進みます。
〇小仏城山(こぼとけしろやま)(670m)
「小仏城山の山頂へ到着しました。こちら振り返ってみましょう。
歩いてきた道がちょうどこの正面、その奥に高尾山の山頂が見えています」
左右に緑の裾野を広げる高尾山、森の深さを感じるなぁ。
さぁ、奥高尾縦走路も後半戦、明王峠へ。
〇明王峠
「こちら私が来るといつも座っている特等席だと思っているんですが、
ここから見える景色、ちょっとご覧いただきたいと思います。
正面に富士山、そしてそこに掛かっている木は桜なんですね。
春には桜の花と富士山が一緒にここから眺めることが出来ます」
そうなんですねぇ、桜の咲く頃にも来てみたいなぁ。
木漏れ日の尾根道を歩き、陣馬山を目指します。
高尾山から歩き続ける事4時間半。
「はい、到着しましたぁ、陣馬山(じんばさん)山頂です」
〇陣馬山(855m)
「大変長い縦走路でしたねぇ、よく頑張りました~。
え~、この縦走路の中で最も素晴らしい展望が楽しめます」
南東には今日歩いてきた奥高尾の稜線が高尾山まで延びてる。
その先には昨日歩いた高尾山セブンサミッツ。
そして西に目を向ければ、聳え立つ富士山はまさしく二つとない山だな~。
「南高尾山陵やこの奥高尾縦走路。
あのとても魅力的だと思うんですね。
え~、この寒い時期、冬枯れの中、
陽だまりを見つけながらのんびり歩く。
途中で休憩を楽しみながら、え~、尾根をゆっくりゆっくり歩くという
ちょうど山に包み込まれるような
山歩きを是非楽しんでいただければなというように思います」
東京、高尾山、二つの稜線を辿ることで
誰もが知る山を誰よりも楽しむ、早春の旅です。
三日間にかけて掲載させていただきました高尾山の山旅。
京王高尾山口駅から高尾山の南側にあります高尾山山陵の尾根を辿り、
それは南高尾セブンサミッツという七つの山をというものでした。
住宅街から進み、草戸山から横浜方面や都心方面、
そして武蔵小杉のタワーマンションを眺めました。
泰光寺山へ続く階段、そして傾斜がこのコースの中で
標高差40mという急登を登りました。
見晴らし台からは神奈川最高峰の山蛭ヶ岳を眺めました。
七つ目のピークの最後の山、大洞山を越えると、
ついに高尾山山頂でした。
都会からアクセスしやすい年間300万人が訪れる高尾山。
薬王院というようにいつまでも病魔退散と見守ってくださりそうな
素晴らしい花の百名山でした。
あはは、そのようですね、凄い意気込みだけではなく行動をなさっておいでですよね。
令和の田中澄江さんでしょうか?
ノエルさん( *´艸`)