日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ④
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2021/03/27 00:19:26
こんばんは!27日(土)は西日本から北日本は晴れるでしょう。
西日本では夜になると雲が広がり、雨の降る所もある見込みです。
沖縄は先島諸島でにわか雨がありそうです。
輝く秋の森
発見!動物の痕跡
錦に染まる山肌
鼓動する大地
噴煙たなびく深秋の山
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那須岳
〇ガイド 菅原遊さん
菅原遊さんは関東各地で自然公園の運営に携わってきたネイチャーガイド。
三年前、那須の自然に魅かれ、移り住み、その魅力を伝えています。
*撮影:10月中旬
前回は火山が造った自然、那須にある那須平成の森の
自然の素晴らしさ、那須御用邸の半分が10年前に
一般に開放されたところのご紹介までを致しました。
今回は那須岳の山頂を目指します。
登山口から5時間、岩だらけの道を標高1700mまで登ってきた。
「はい、じゃあ分岐点に着きましたよ。
我々はここをこっちの方向に進んで行きま~す。
那須岳の溶岩ドームの周りを巻くような道ですね」
右上に溶岩ドームを見上げ、
そして左手に姥ヶ平の紅葉を見下ろしながら進む。
は~、気持ちいな~。
でも遮る物が無いせいか、風が強い。
「あっ、ちょっとここに面白いものがあったんで、見てみましょう」
何ですか?
「ここ、黒い実がなってますねぇ。ガンコウランと言うんですけど」
〇ガンコウラン
「この辺りに非常に乾燥していて、かなり厳しい環境だと思いますけど、
けがねに生きてますよねぇ」
こんな風が強く、乾燥した所でも頑張ってるんだぁ。
ガンコウランはツツジの仲間。
僅かな水分を肉厚の葉っぱに溜めてるんですって。
随分荒涼とした風景になってきたぁ。
「あっ、凄い上がってますね~。
見えますか?ここがね、無間地獄という所です」
〇無間地獄
ここが地獄か~。
硫黄の臭い、噴煙の音も凄いな~。
今も噴煙を上げる140年前の噴火口。
有害な火山ガスが絶えず出ているので風向きに注意しよう。
「はい、お疲れ様で~す。
じゃいよいよこの分岐を曲がって
那須岳の山頂の方に向けて標高を上げていきたいと思います」
「ちょっと滑りやすいですので足元気をつけてくださ~い」
は~い。
ここから溶岩ドームに向かって登って行くんだぁ。
さぁ、空が近くなってきたぞ。岩がゴロゴロした道を登ること30分。
「那須岳の噴火口後が実はこっちの影になってますけど
こっちの方にあるんですねぇ」
ここが室町時代の噴火口、直径が100mもあるそう。
巨大な火口の縁に沿って頂上へ。
午後14時、着いた~。
〇那須岳<茶臼岳>1915m
「はい、ようやく那須岳の山頂に到着しました~。
はい、お疲れ様でした」
楽しかったぁ。
「そうですね、あの~、青空に恵まれて周りの眺望も最高ですねぇ。
もうね、周りの名立たる山が殆ど見えてますけど」
西に続くのは東北から北関東の山々。
「燧ケ岳とかね、ちゃ~んと見えてますね」
〇燧ケ岳(2356m)
一番高く見えるのは燧ケ岳。東北地方の最高峰だ。
広い関東平野に聳えるのは筑波山。
〇筑波山(877m)
秋の澄み渡った空、遠くまで見えるな~。
そして那須岳の山腹に広がる姥ヶ平の紅葉。
わぁ~、綺麗だな~。
「周辺のね、町中からでも比較的アプローチしやすい山だと思うんですよ。
山の自然というところなんか、何となくそこにしかない自然みたいな
感じしますけど、でもね、我々が暮らしてる日常の生活と
地続きにある自然ですから」
〇ガイド 菅原遊さん
「ここで感じたものってこう日常にも
持って帰れるんじゃないかなって思います」
栃木県の那須岳、秋に彩られた湿原と森、そして火山。
三つの自然の営みを楽しんだ山旅でした。
JR那須塩原駅から沼ッ原湿原へ行き、草紅葉を楽しみ、
実は那須岳だけではなく、裏那須とよばれる山がある存在を知り、
触ると危険なウルシの木があり、注意をしながら進みました。
そして急な登りを登ると、ナンゴクミネカエデやコハウチワカエデの
美しい紅葉を愛でました。
足元の落ち葉をサクサクフワフワと踏みしめながら
その土の中にいるナミケダニなどの生物の存在も自然の中で
大切なことを学びました。
姥ヶ平の紅葉を楽しみながら進むと、テン、ニホンジカ、二ホンリス、
アカネズミや猪がおり大自然の存在を知りました。
紅葉を抜けると今度は荒々しい岩が多い地帯の火山帯。
地球の息吹を非常に感じる所でした。
菅原さんがおっしゃりました那須岳には、
湿原、樹林帯、火山帯と三つの違った部分がある山でした。
どうもお疲れ様です。
深いことをおっしゃりますね。
そうですね、それが弱みであり恥ずかしさなどかもしれませんね。