日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2021/03/25 00:33:42
こんばんは!25日(木)は南西諸島の雨は朝のうちには止む見込みです。
西日本んは午前中を中心に雲が広がり雨の降る所がありますが、
午後の天気は回復に向かうでしょう。東日本から北日本は一日雲が広がり、
北陸や東北北部などで雨が降りそうです。
輝く秋の森
発見!動物の痕跡
錦に染まる山肌
鼓動する大地
噴煙たなびく深秋の山
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那須岳
〇ガイド 菅原遊さん
菅原遊さんは関東各地で自然公園の運営に携わってきたネイチャーガイド。
三年前、那須の自然に魅かれ、移り住み、その魅力を伝えています。
*撮影:10月中旬
昨日は倒木がある所で菅原さんが紹介したい植物があるとのことで、
そこまでのご紹介でした。
今回はその植物のご紹介から始めます。
「そこにあの、赤い葉っぱがあるの見えますか?」
〇ツタウルシ
「その名もツタウルシという植物で漆の一種ですね。
あれは今日あの、紅葉の森歩きをする中で、
ちょっと気を付けなきゃいけない植物です」
ウルシの中でも特に被れやすい種類なんですって。
「綺麗だと思ってもいきなり拾わずに、もし拾いたかったら一度聞いてください」
見分け方は?
「必ず葉っぱは3枚セットで出ます」
ほんとだ、枝の先に葉が3枚1組でついてる。
「もうちょっとねここに止まってこの線に対して
左右非対称っていうんでしょうか」
楕円形の葉の真ん中にある筋が少しずれてる。
左右の2枚が非対称で真ん中の葉が綺麗に対象になってる。
これがツタウルシの特徴なんだ。
「これもね覚えといて要注意でいきましょう」
小さな赤い葉?
「さっき見たツタウルシのまだ出たての赤ちゃんですね」
〇ツタウルシの幼木
今年芽吹いたばかりの木、小さい時は葉がギザギザ、
これも被れるから気をつけよ。
出発して1時間半
「この辺りが結構急なので、あの、ゆっくり進んで行きましょう。
足元に気をつけて」
は~い。
「こんな感じですね~、あの、滑らないように気をつけてください」
結構ぬかるんでるから一歩一歩慎重にっと。
「大丈夫ですか~?」
は~い。
「ずうっとこれが続く訳じゃなくて、短い間なので頑張って行きましょう」
「よいしょっ」
急な登りを行くこと30分
「あっ、見てください。左手の方にあの、沼ッ原から見ていた
裏那須の山々が見えてきましたよ」
わ~、ほんとだ~。
下から見上げていた山が近くなった。随分来たんだな~。
「陽が出てきて綺麗ですねぇ」
わっ、眩しい、森がどんどん色づいてきたぞ。
「あ~、ちょっと上見てくださ~い、最高ですねぇ」
わぁ~、鮮やか~。
この辺りは紅葉真っ盛りだ~、山でよく見られるナンゴクミネカエデ。
〇ナンゴクミネカエデ
葉が深いオレンジ色に染まってる。
こちらは枝が細く、葉も小ぶりのコハウチワカエデ。
〇コハウチワカエデ
陽が当たる外側は赤くなってるけど、内側はまだ緑のままだ。
わぁ~、一つとして同じ色が無いカエデ、交わって行こう。
青空にモミジが映えて綺麗。
足元には沢山の落ち葉。
サクサクサクサク気持ちいいな~。
フワフワっしててクッションみたい。
「じゃこの辺で足元の落ち葉を少し見てみましょうか。
あの~、今の時期ね森の木々は葉っぱが紅葉してその後は枯れて落ちていって、
終了ってイメージですけど、そんなことは無くて、
落ちた地面ではまだまだやることは沢山あるんですよね。
あっ、いました、いました。見えるかなぁ?ここに」
ミミズですか?
「そうですねぇ、ミミズです。
これ、あの~、落ち葉を分解して土にしてくれる生き物の代表格ですね」
ちっちゃい赤い虫。
〇ナミケダニの仲間
こんな虫も森を作るのに役立ってるんだな~。
「こう掘ったらちゃんと戻すのが大事ですね」
落ち葉は土となり、豊かな森を育んでるんだ。
登ること2時間半
あ~、視界が開けてきたぁ。
「見てください、これ、バッチリですねぇ」
裏那須の東に。
「今度こそ本当の那須岳です」
ついにご対面。
「まぁ紅葉が綺麗なエリアなんでもうそれであの辺がこの後行く姥ヶ平です」
紅葉の名所姥ヶ平を目指し森の中を登って行く。
何かありました?
「動物の痕跡がありますねぇ」
痕跡?
「ちょっと近寄って見てみてください。この辺なんですけど」
どれどれ?
「ありますか?この辺りとか」
木の皮に引っかき傷が付いてる。
「下から上の方にね、ずうっとこういう爪痕が付いてますねぇ。
こういうことをするってことは、まぁ木登りが得意な動物。
この辺りだとおそらくテンですねぇ」
*テン=ニホンテン
「テンが多分この木を登って何かした獲物を探したんじゃないでしょうか」
今回はこの辺りで終了します。
次回は動物の痕跡につきましてガイドの菅原さんに教えていただきます。
はい、とてもウルシは危険ですね。
まずはガサガサやらないで、軽くお水でさっと流して
それでなるべく早く皮膚科の医師に診てもらいましょう。