小説『私をくいとめて』
- カテゴリ:小説/詩
- 2021/03/20 10:51:21
綿矢りさ 著
『私をくいとめて』を読みました。
のんさんと橋本愛さんの
『あまちゃん』コンビが出演した映画の
原作ということで
興味を惹かれ購入してみました。
不安なときには
頭の中の別人格のような分身に
アドバイスしてもらい
励ましてもらっている
独り身のOLが
気になっている男性に
アタックしようか迷うという話で。
分身と脳内会話を交えながら
主人公の視点で
日頃のおひとりさま生活のエピソードや
周りの人々との交流のエピソードが語られるのだけれど
端正な文章の中に
たびたび現れる
ゆるいやりとりや表現に
たびたび吹き出してしまいました。
たとえコロナが完全終息したとしても
本書を電車の中で読むときには
マスク必須でしょう。
ニヤニヤしてしまうので。
過去のトラウマや
嫌われたくないという想いを抱えながらも
特異な方法で
状況を客観視し
少しづつ勇気を出して
少しづつ冒険を試みる
根は繊細で真面目な主人公に共感し
気分もなんとなく前向きになりました。
30代女性の心の機微を
ユーモアを交えて描いたラブストーリーは
ほっこりと心地よい読後感をもたらしてくれました。
そして同時に
作中に登場する
どこまでも爽やかな
レモン色の夏世界へと
気分をトリップさせ
不安や恐怖をかき消す魔力を持つ
大滝詠一さんの曲を
無性に聴きたくなったのでした。
根気がなくなってきたせいか、本、読まなくなって、かなり経つけど、
久しぶりに、読みたくなってしまいました。
ほっこりと爽やかな読後感っていうのがいいな♪
まさに大瀧詠一さんの曲のようなイメージですね^^
おもしろくて爽やかなのが必要ですねぇ(^罒^)♪
爽やかさMAXの大滝詠一さん、確かに混沌のアメリカでも流行るワケだ(≧▽≦)
それにしてもシティポップ、聴かれるんですね!
ユウさんも、綿矢さんも!ヾ(๑╹ヮ╹๑)ノ"
コロナをくいとめて、五輪をくいとめて、消費税をくいとめて、地震を・・・
ん~いろいろくい止めて欲しいモノ有ります。(脱線してすいません。)
映画のトレーラー観ましたが、のんちゃん相変わらず目がキラキラして
『あまちゃん』の時と変わらず輝いてますねー。
いやいや、くい止めない方がいいのかしらん?
ニヤニヤできる物語も楽しくていいですよね。
マスク当たり前の今なら、おおっぴらにニヤニヤしてもきっと大丈夫だし!
どれも、あるあるネタ満載なのだけれど
そのどれもが輝いて見えてしまう。
たぶんそれだけ年をとったということなのでしょうね。