最速の機能美
- カテゴリ:日記
- 2021/02/25 23:50:35
12.7-11.0-10.9-11.4-11.7-12.1-11.6-11.4-12.1
唐突に数字から始めたけどこれはサイレンススズカが毎日王冠で刻んだラップです。見惚れるほど美しいと思いませんか?
個人的にはこれがスズカが見せた唯一の完成形のレースやと思ってます。
控える競馬を試みた3歳時、武豊騎手を迎えて大逃げに転換した4歳時も中山記念は掛かりながら暴走、小倉大賞典は溜めすぎたのか最後加速ラップ、金鯱賞は完成形の片鱗を見せたけど南井騎手がテン乗りの宝塚記念は後続を引き付けた逃げでラスト2F目で急加速と乱高下する歪なラップが目立ち、試行錯誤が見て取れます。
そして迎えた毎日王冠で見せたこの理想的な走り。時計は1分44秒9。
今では珍しくもない数字やけど当時は安田記念が毎年1分33秒台、秋天が1分59秒前後やから恐ろしく優秀。
何が凄いって安田記念でもハイペースに当たるペースで逃げながら12秒前後でしっかり息が入ってる点。その証拠にその後2F続けて加速してるからね。それ以前のレースでは息を入れるポイントでは12秒半ば~後半かかってたから明らかな進化。
しかもこの時の馬場は取り立てて高速やったわけやなく、スズカは回避も検討された調整不足の状態に加えて斤量は59キロ。そして最後までノーステッキ。
まだパフォーマンスを上げられた。まだ夢の続きがあった。
最後に秋天を無事に走り抜いてたらどんなラップを刻んだかを、現在の高速馬場仕様に修正して推測してみたい。嘘みたいな時計になるけど紛れもなく当時それくらいのインパクトはあった。
12.8-10.8-10.7-11.1-11.4-11.8-11.9-11.5-11.2-12.0=1.55.2(56.8-58.4)
当時は単純に「好きな馬」「強い馬」って感覚的に見てただけなんですけど、競馬の知識が身に付けば付くほどその凄さがわかります。またこういう馬に出会うのが今の夢ですね。馬券的な視点で見るとそんな馬を応援できるのかは疑問ですがw
夢の三強対決だったんですね⁉ほんとに強いサイレンススズカをリアルタイムで見たかったです。