日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ③
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2021/02/24 00:11:15
こんばんは!24日(水)は北日本日本海側から山陰で雲が多く、
北日本日本海側を中心に雪が降るでしょう。
北海道では降雪量が多くなる所がありますので注意してください。
その他の地域は概ね晴れるでしょう。
東京の水道水源林
山の写真家と歩く
冬の静かな森
冬へ多摩川源流の山
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奥秩父 笠取山
*撮影:11月上旬
〇山の写真家 野川かさねさん
山の写真家、野川かさねさん。
光が照らし出す自然の一瞬の表情を捉えた独特の淡い作風は山好き女子に人気。
笠取山も大好きなフィールドなんだそうです。
前回は水干(みずひ)から歩くこと10分、笠取山山頂への
最後の急登が見えた所までご紹介を致しました。
今回はそこから山頂を目指して進みます。
随分道の周りが開けてますね~。
「山火事防ぐ為に草が刈ってあるんですね」
山火事が燃え広がらないように草木を伐採してるってことか~。
こうやって水源林を守ってるんだなぁ。
山頂が近づくにつれ、傾斜もきつくなってきた。
「そうですね、こっからちょっと更に急になるので、
大きな岩も増えてきて足元危ないのでゆっくり慎重に行きましょう」
はい、気をつけます。
かなり登ってきたな~、うわ~、いい眺め~。
野川さん、あとどれくらいですか~?
「あとちょっと~、あと少し」
もうひと踏ん張り、はぁ、よいしょっと。
「あともうちょっとで~す」
急な坂を登ること20分、あそこが頂上かな?
「え~とぉ、来ました~、でも実はこれ本当の頂上じゃなくて、
本当の頂上はもうちょっと歩いた所にあるんですけど、
ここ凄く展望がいいので、ここで景色楽しみたいと思います」
そうなんだぁ、この展望は疲れを忘れさせてくれるなぁ。
あれ?もしかして富士山ですか~?
「富士山見えてますね。凄い今日全部すっきり下まで裾野まで見えてますね」
〇富士山(3776m)
空気が澄んでるからくっきり見える。
富士山から西に目を向けると、南アルプスの山々が。
〇間ノ岳(あいのだけ)(3190m)
〇北岳(3193m)
日本で二番目に高い北岳、そして三番目の間ノ岳だ~。
「落葉してるので木々の白さも凄い際立って、
この時期ならではの風景ですよね」
登山道に沿って立ち並ぶダケカンバ、白が綺麗だなぁ。
さぁ、いよいよ山頂ですねぇ、わっ、岩場が出てきた。
「そうですね、ここもちょっと岩がこっから手が置けないので
慎重に歩いて行きましょう」
お~~おお、結構怖いなぁ。
慎重に、よいしょっと。躓かないように気をつけて行こう。
やせ尾根を辿(たど)ること15分。
「到着しました~」
やった~、頂上だ。
「1953m、笠取山山頂で~す、お疲れ様でした~」
お疲れ様でした~。
木々に遮(さえ)ぎられて北の方の眺めは良くないけど、
ここが天辺(てっぺん)。
〇笠取山(1953m)
モミやツガといった針葉樹に囲まれた山頂。
これが本来の笠取山の姿なんだなぁ。
〇山の写真家 野川かさねさん
「沢沿いの道をずうっとこの上流まで
最初の、あの~、一滴の水干まで遡って歩けるということは、
なんかこう、どんどんどんどん山の奥へと自分のペースでこう、
山と一体になるかのようにあの登って行けるっていうのが
やっぱ笠取山の最大の魅力だと思っていて、
こういう山と町っていうものが決して切り離されてるものではないって
いうことを感じられることが出来るので、
私にとってはそれがとても魅力です」
人々の手によって育まれてきた水源の山、笠取山。
その豊かな恵みが私たちの暮らしを
潤しているということに気づかされた山旅でした。
東京都最高峰の雲取山同様に多摩川の水源の山として知られる笠取山。
今回は作場平登山口からスタートをし、落ち葉を踏みしめながら楽しみ、
沢が見え始めてからは、その沢沿いを辿っていく序盤でした。
スギゴケなどの森があることが森の良いサイクルの証拠というような
雰囲気ですね。清流をどんどん遡って行き、一休坂分岐へでした。
この辺りから森の雰囲気が変わってきました。
美しい清流を眺めながら更に上流へ。
そして笠取小屋で素敵な美味しいコーヒーを田辺さんに入れて頂き、
いよいよ多摩川最初の一滴が流れる水干へ。
今回は時期の影響もありでそこに水はありませんでしたが、
約50m下に伏流水が流れていました。
ここから東京湾まで約138kmまであると考えますと
いろいろと考えさせられますね。
そして水源も一時期は危機がありましたが、
東京都水道局による水道水源林の整備をしてくださりますお陰で
現在の水道水が安全にという訳なのですね。
最後の急登の最中には山火事防止の為に草が刈ってあるのは、
凄い努力と行動ですね。
そして山頂からは日本の標高1位から3位までが眺められる
とても素敵な眺望の笠取山でした。
どうもお疲れ様です。
ももさん、そうですね、人口が多い東京を潤すので相当な水量ですね。
群馬県から流れる利根川水域が東京の主の水ですが、
こちらの雲取山、笠取山二つの山で荒川と多摩川ですから
おっしゃるようなすごい水量です。