扇子が壊れた。
- カテゴリ:日記
- 2021/02/06 20:09:49
物置を掃除していて見つけた扇子。
扇子を開いたり閉じたりして藤原佐為のような気持ちになっていた。
「桂馬に打つでおじゃる」
「神の一手を極めるでおじゃる」
藤原佐為は進藤ヒカルに取り付いた悪霊として常に付きまとい囲碁を強要する恐怖新聞のようなキャラだった。
「朝廷は我ら貴族を排し祭り事を武士に任せるつもりでおじゃろう。マロには分かっておじゃる」
貴族時代の恨みつらみを思い出すたび藤原佐為は発狂するのだ。
囲碁の指示をする時、度々扇子で盤面を指したり開いたり閉じたりを繰り返していた藤原佐為。
自分が存在できる残り時間が少なくなってくると進藤ヒカルが恨めしいとばかりに激発していた。
そして藤原佐為はどこかに消え去った。
それはともかく扇子は作りが安かったので、プラスチック部品でカナメが止められており開閉を繰り返すうちに、それが壊れて あっさりバラバラになった。
多分、お飾りの扇子だったのだろうなぁ。
香木で最も有名なのは 蘭奢待/蘭麝待(らんじゃたい) だが、なにせ大昔の香木なので今ではすっかり匂いが無くなったと言われる。
説明されてたので、よっぽど自慢なのかなと思ってました。