Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②


こんばんは!26日(火)は西から天気は下り坂となり、九州から東海、

北陸にかけて次第に雨が降り出す見込みです。
その他の地域は午前中は概ね晴れますが次第に雲が広がるでしょう。

錦秋
檜尾尾根
爽快
稜線歩き
そそり立つ
岩の頂へ

           紅葉の屋根をたどり白き岩峰へ
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             中央アルプス 空木岳

〇ガイド 若林翔さん

北海道出身の若林翔さん
日本アルプスで登山ガイドをする為、8年前長野県に移り住みました。
大学で生態学を学んだ若林さんは山の自然に詳しい狩猟も行うガイドさんです。

*撮影:10月上旬

前回は檜尾尾根周辺に生息をしているダケカンバやミネカエデ、
タカネナナカマド等の紅葉をご紹介まででした。
今回は山旅スタイルというテーマの生き物の痕跡からの
紹介から始めます。

<山旅スタイル> 生き物の痕跡を楽しむ

動物の生態にくわしい若林さんに森の中の痕跡から生き物の
姿を想像する楽しみ方を教えてもらおう。

「ちょっとこれ見てください」

登山道で見つけたのは鳥の羽、何の羽なんだろう?

「このカケスという鳥の羽なんですけど、よく見ると根元の方、
 綺麗な青い模様が入っているのが分かりますかね?」

ほんとだ。

〇カケス

カラスの仲間。羽に青・黒の縞模様があるのが特徴。

カケスはカラスの中まで羽の一部が青と黒の縞模様になっているのが特徴。

ちなみに鳴き声は「クァクァクァクァ」

〇他の鳥の声を真似るモノマネ上手

鳥(カラス)そっくりですが、実は他の鳥の声を真似るのが
得意なモノマネ上手なんだそうです。

これも生き物の痕跡。

「この葉っぱを見てもらいたいんですけど、
 よく見ると(葉が)左右対称なように欠けてのが分かりますか?」

右も左もおんなじだぁ~。

「これを食べたのは実はムササビになります」

〇ムササビ

ムササビ~?

「理由は分からないですけど、ムササビはあの、食べる時に二つ折りにして、
 で、食べるので、で、かじるので、こうやって左右対称に欠けた
 食べ跡になるんですねぇ」

へぇ~。

「ムササビは夜行性なのでなかなかその姿を見るのが難しいんですけど、
 やっぱりこういう痕跡からこの森にいて、まぁ、夜になるとね、
 あの、飛び回ってこんな葉っぱ食べたりしてるんだ~って、
 そういう想像が出来ますよね」

姿は見えなくても生き物たちの痕跡で山歩きが一層楽しくなりますね。

出発して6時間半

標高2500m近くまで登ってきた。

「さぁ~、とうとう森を抜けましたよ」

空がすこ~っと抜けた~。

「やぁ~、こちらを見てくださ~い」

うわぁ~、凄い眺め。

「これが中央アルプスの主稜線になります」

檜尾尾根を登り詰め、見えてきたのは北へ延びる主稜線。

〇宝剣岳(ほうけんだけ)

「あちらの高く見える岩山、宝剣岳ですね。
 そして、まぁ、宝剣岳の右下の抉(えぐ)れた辺りですね、
 あちらが千畳敷カールになります」

〇千畳敷

「ま、今までね、あの、森の中だったので全貌見えなかったんですけど、
 ようやくこうやって森林限界を越えて、今自分の立ち位置が分かるというか、
 いやぁ~、いいですね、この青空がいいですね」

〇檜尾避難小屋(2680m)

登り始めること7時間

「はい、お疲れ様でした。今日泊まる檜尾避難小屋に到着しました」

よく歩いたなぁ~。

「頑張りましたねぇ、はい。じゃあこちらへ来てみてください。
 あちらを見てください。
 あの正面にど~んと立ってるのがあれが空木岳になります」

〇空木岳

うわぁ~、凄い重厚感、これが空木岳かぁ。

「ここから見るこの空木岳の姿が一番好きで、
 形がまず綺麗な三角形で整った姿、後は空木岳に続くこの稜線ですね、
 これがぜ~んぶ綺麗に山頂まで続いている様子が見えて格好いいですね」

東側の眺望も素晴らしい、目の前に連なるのは南アルプス。

〇南アルプス

光岳(てかりだけ)から甲斐駒ヶ岳に至る山並みが一望。

〇駒ケ根市

麓の駒ケ根の町も綺麗だなぁ。

「凄いですねぇ、今日はもう天気に恵まれ最高の眺めですねぇ」

遮るものの無い稜線に建つ小屋の楽しみは夜にも。

この日は中秋の名月。

「空木岳のシルエットもまたいいですよねぇ。
 なんか畏怖の念というか何かそういうのが沸き起こりますねぇ」

幻想的な夜が更けていきます。

ここで山旅スケッチ。

<山旅スケッチ> 中央アルプス・トレラン大会

2019年7月7日

2019年夏、中央アルプスで山岳トレイルランニングのレースが行われました。
県内外の600人ものランナーが大自然の中を駆け抜けました。
この大会を運営したのは地元駒ケ根市で生まれ育った
後藤哲也さんらのグループ。

〇中央アルプス・スカイラインジャパン大会事務局

実行委員長 後藤哲也さん

廃道(はいどう)同然だった山道を整備し、
急斜面には階段を設置するなどコースを作り、大会を実現させました。

〇大正14年7月26日

西駒登山マラソン全国大会

中央アルプスには日本のトレランの先駆けともいえる歴史がありました。
大正14年に全国から100人を超す選手を集め、
マラソン大会が開かれたのです。

〇昭和33年7月

中断ののち昭和30年代に7回開催された登山マラソンは
現在のJR駒ヶ根駅をスタートし、木曽駒ケ岳を極めるというもの。
標高差2300m、37kmを走る過酷なレースでした。
中央アルプスの素晴らしさを体感してもらいたい。
後藤さんたちはトレランという形で大会を復活されたのです。

〇後藤哲也さん

「たくさんの人にも来てもらいたいし
 地元の方でも「そんなところ行ったことがないよ」とかって
 言い方たくさんいらっしゃって
 もう一度山で遊んでもらいたいと思います。はい」

時代を越えて受け継がれた夢が中央アルプスを駆け抜けて行きます。

今回はこのあたりで終了致します。
次回は二日目に入ります。避難小屋を出発し、檜尾岳を目指して行きます。
その後花崗岩で出来た尾根を登りながら、その付近の植物などを愛でたりし、
熊沢岳を登り、空木岳山頂を目指します。


アバター
2021/01/26 22:46
こんばんは!夜になりましても雨は降っておりません。
どうもお疲れ様です。
ももさん、こちらにどうもありがとうございます。
そうでしたか、九重に行かれましたか。その時に新雪があり、犬かほかの動物?の
痕跡があったのですね。何でしょうね?
確かに気になりますね。
アバター
2021/01/26 20:39
痕跡と言えるか分からないけどw
九重の新雪にあった足跡のことを思い出しましたw
犬かな?ほかの動物かな?って話しましたよ(*^^*)




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