Nicotto Town



「 Viaggiatore」~旅人~第4話


第4話「沖縄」
「沖縄」

母と妹と泉に見送られて 僕は沖縄へ 伊丹空港から旅立った。
「夏休みに沖縄に遊びに行くね」と泉は言った。
僕たちは、主に文通で連絡を取り合った。
早紀は、ずっと泣いていた。
「早紀は本当にお兄ちゃんが大好きだね」
母は早紀の頭を 撫でながらそう言った。

大学からほど近い2LDK マンションの部屋を借りていた。
受験が終わってから僕は合宿で運転免許取った。
僕は、大学で勉強しに来たのではなくここでマリンスポーツをするために来た。
ダイビングインストラクターのアルバイトをするために
沖縄に来てすぐに僕はダイビングの免許を取った。
ジェットスキー(水上バイク)を乗るために特殊小型船舶操縦士の免許もとった。
ついでに一級小型船舶操縦士(1級船舶免許・ボート免許1級)もとった。
ここでサーフィンをするために中古のピックアップトラックを 購入した。
電車がない沖縄では車がないと生活化できない。
「スーサイド(糸満市米須海岸)」
「真栄田岬」「東海岸(宮城島)」
「東海岸(伊計島)」
「砂辺(北谷町宮城海岸)」
この4カ所が地元で有名なサーフスポットだった。
週末は万座ビーチでダイビングのインストラクターのアルバイトをした。
お金をもらってダイビングを楽しめる。
若い女性にもダイビングが人気で、若い僕は、人気者だった。
観光客の女の子たちは、沖縄本島から離島にダイビングに行く時にが僕を誘った。
何度か離島に行っている間に
離島のダイビングショップからインストラクターの依頼が来た。
宮古島と石垣島のインストラクターも平日頼まれたら行くようにした。
アルバイトがない日に、波がある日は、波乗りをしに行った。
7月夏休みが始まるとすぐに妹の早紀が沖縄に遊びに来た。
僕はバイトが忙しかった。
空いた日は、早紀を連れて沖縄観光をした。
ダイビングもしたいといったので万座ビーチのバイト先につれて行った。
特別価格で参加させてもらった。
離島に行くときは早紀も連れて行った。
お盆前まで早紀は、沖縄にいた。
東大経済学部の夏休みは7/28から9/23だった。
夏が苦手な泉は 9月に入ってから沖縄に 一週間の予定で来てくれた。
週末のダイビングのアルバイトを休むと僕は言ったら
「海と一緒に ダイビングがしたい」
と泉が言ったのでバイト先に連れて行った。
早紀同じように特別価格で参加させてもらった。
週末三日間は 一緒にダイビングをした。
沖縄本島では僕の部屋に彼女は泊まった。
彼女と初めての晩。
僕は、びっくりした。
彼女は、処女だった。
僕は優しく愛撫して十分濡れてからゆっくり彼女に中に入った。
彼女の痛みが 少なくなってからゆっくり動いた。
三日間は、石垣島へ行った。
マリンスポーツを一緒に楽しんでショッピングをした。
毎晩お互いの体を確かめるようには抱き合った。
最期の日沖縄本島に帰った。
沖縄最後の晩彼女は「帰りたくない」涙をこぼして言った。
僕の前で泉が涙を流したのは初めてだった。
観光シーズンがが終わると僕は東京に行くと約束した。
その晩何度も何度も僕たちは抱き合った。
次の日に 空港まで送った。
空港でも泉は泣いていた。
僕は、泉が愛おしくてたまらなかった。
「海くん 愛してる」
初めて泉が、僕に愛してると言ってくれた。
僕も「愛してる」と泉に言って抱きしめた。
僕も人に愛しているというのは初めてだった。

年末まで僕のアルバイト生活が 続いた。
大学は単位が取れるギリギリまでは授業に出ていた。
サーフィンもうまく波に乗って色んなカッティングも覚えた。




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