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「 Viaggiatore」~旅人~第3話


第3話「大学受験」
「大学受験」

2学期の中間テストの結果は、 学年トップクラスの成績だった。
しかし、夏休みから 受験勉強スタートした僕には、東大の壁は高くそびえていた。
東京大学の学部生はまず教養学部に所属して2年間の前期課程を履修し、広く深く一般教養を学びます。
教養学部前期課程の科類は文科一類、文科二類、文科三類、理科一類、理科二類、理科三類の6つ。
東京大学を受験する際は、この6つの科類から1つを選んで出願する。
その後、各学部に分かれて後期課程を履修します。
前期課程から後期課程に進む時にする手続きは2年生の秋に行われ、
「進学振り分け」と呼ばれています。
偏差値70とも80とも言われる東京大学
偏差値80は1000人に一人しか取れない、ものすごい高さの偏差値です
     点数ー平均点
偏差値 ------------X10+50
     基準偏差
偏差値80を取りたいのであれば、満点やそれに近い超高得点を叩き出す必要がある
①めちゃくちゃ頭がいい
②高得点を取る人が少ない
③他の人がみんな解けない
この条件がないと偏差値80は行かない。
偏差値70→努力すればいける
偏差値80→運がないと無理
東大の偏差値は、
83東京大(文科一類)
82東京大(文科二類) 東京大(文科三類)
81偏差値東京大(理科三類)
77東京大(理科一類) 東京大(理科二類)

進研模試合格可能性判定基準 ベネッセ・駿台大学入学共通テスト模試
の結果は、900万点中東大合格基準が最低830点だった。
僕の点数は780点 大阪大学がギリギリ通るラインだった。
泉の点数は 835点で東大合格ラインに達してた。

この結果をもとに冷静に僕は考えた。
泉が、「東大に行く」と言った瞬間に僕も東大を目指したが、
そもそも大学で何を勉強したいか 明確な答えが出ていない。
もちろん泉と同じ東大に行きたいそれの気持ちは今も変わらない。
大学で何を学んで大学を出たあと将来何どんな道に進みたいのか?
僕は泉に聞いてみた、東大で何を学んで何になりたいのか?
「私は、将来経営者になりたいのだから経済学部で勉強するつもり」
彼女はきっぱりと答えた。
「やっぱり泉はすげーや」
僕はそれしか言えなかった。
「海くんはどうするの?」
そう聞かれて思わず僕は、
「僕もそうだよ」
なんと自主性のない答えだろ。
僕は、それから一週間真剣に将来のことを考えた。
僕は会社や組織に縛られず自由に生きたい。
旅人になりたい イタリア語で「Viaggiatore」
泉の人生設計と僕の人生設計の大きな違いがあるのがわかった。
だけど僕は、精一杯勉強して東大合格に挑んだ。
「センター試験」の結果は、僕は、東大合格ラインに到達することはできなかった。
阪大合格ラインで、運が良ければ京大・一橋大も手に届くラインだった。
泉は東大合格ラインに達していた。
この結果を泉に話したら残念がっていた。
夏休みから真剣に受験勉強して阪大・京大・一橋大合格ラインまで頑張った、僕を褒めてくれた。

東大に行けなくても一橋大学に行けば、泉と同じ東京で生活できる。
しかし僕が選んだのは 沖縄の琉球大学の教育学部だった。
泉は、東大に合格し僕は、琉球大学に行くことになった。




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