Nicotto Town



「君の瞳の奥に・・・」つづき


「クリスマスイブは、二人が出会った日」

彼女の誕生日は、初めて出会ったあの土砂降りの中、
一人で傘もささずに歩いていた12月24日クリスマスイブの日だった。 

12月に入って街がイルミネーションで、飾られる頃に彼女からLINEがあった。 
 
「誕生日の日は用事があってあなたと会えないの」 
「ごめんなさい」 

いつも電話で連絡してくる彼女、が初めてLINE で連絡してきた。 
僕はやっぱりこの日に何かがあったんだ。
なぜかもう彼女とは会えないかもとしれない。 
大脳の帯状皮質が、直感を僕に伝えた。 

「君にとって一番大切な日に会えないのは残念だ」 
「僕と過ごすことよりも大切なことが、あるんだね」 

僕はそれだけ LINE で返信した。 

今年のクリスマスイブは、去年と違って雪が降っていた。 
その日は、定時で社員を返して僕もまっすぐ家に帰った。 
僕は、彼女と会えないクリスマスイブを祝う気にはならなかった。 

携帯がのLINE のお知らせが液晶を光らせた。 
きっと彼女からだ。 
「もう仕事終わった、今どこ?」 
僕は「家だよ」と返信した。 
その瞬間 玄関のチャイムが鳴った。 
ドアを開けるとそこに彼女が立っていた。 
僕の直感は、見事に外れた。 
ないから守るかなアドレスは 27日 あれても流れてく してくれる 畳
彼女は食材が入った袋を持っていた。 
「ごめんね作る時間がないから チキンとサラダとケーキ買ってきた」 
「会えないなんて言ってごめんなさい」 
「会いたくなってきちゃった」 
彼女は、そう言って僕に抱きついた。 
最悪のクリスマスイブが最高になる予感がした。 
買ってきたチキンを温め サラダと一緒に盛り付けて 
僕の隣に座った。 
僕はシャンパンを開けて二人で乾杯した。 
食事を食べて 僕たちは、一緒にお風呂に入った。 
彼女は僕の髪をを洗いながら言った。 
「今日はどうしても話したいことがあるの お風呂出たら聞いてくれる」 
お風呂から出て僕たちは、お気に入りのソファーに座って話をした。 
彼女は、去年出会った日のことを話し出した。 
僕は彼女がこの話をしてくれたらプロポーズしようと思っていた。 
去年の土砂降りの雨の日に、大切な幼馴染の友だちが交通事故で亡くなった。 
お互いの家も近くで兄妹みたいに 育った二人だった。 
高校3年の時に、彼の父親の仕事の関係で引っ越ししてからもお互い連絡取り合っていた。 
二人は付き合っていたわけではないが、それ以上の信頼関係で結ばれていた。  
その時、彼女は体の一部がもぎ取られた気持ちになっていた。 
彼女の瞳の奥にいたのは、その幼馴染だったんだ。 
今日彼女は、新幹線に乗ってお墓参りと 、
彼の家に行ってお線香をあげてきて、その足で僕の家に来た。 
本当は一泊する予定だった。 
どうしても僕に会いたくなって戻ってきてくれた。 
彼女に「踊ろう」と言った。 
僕は ベッドルームに隠していた 指輪を取ってきた。 
用意してたCDをBGMに僕たちは、抱き合って踊った。
John Legend - All of Meの曲になったとき、 
僕は、彼女の左の薬指に、指輪をはめた。 
僕は耳元で囁いた。 
「僕は、君の全てを愛する」 
「僕たち一生一緒に過ごそう」 
彼女の涙が僕の肩に 落ちてきた。 
「愛しています」 
「私とずっと一緒にいてください」 
二人は強く抱き合った。 
                       
                                  完 




Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.