Nicotto Town



「君の瞳の奥に・・・」つづき


「二人旅」

次の日彼女から電話があった。 
盆休みの予定を聞かれて僕は、特にないと答えたら、 
「私を旅行に連れて行って」と彼女は笑いながら言った 。 
どこに行きたいかと聞いたら
「あなたと一緒ならどこでもいい」と彼女は言った。 
そう言われて僕の頭に浮かんだのがイタリアだった。 
彼女にパスポートはあるかと聞いたら 「大学の卒業旅行でハワイに行ったから持っている」と言った。 
その日の内に旅行会社に行き 旅行会社の担当と 色々コースを相談して決めた。 

僕も彼女も比較的盆休みは長く取れた。 
ローマ・フィレンツェ・パリ 10日間に 関西空港から旅立った。 
パリを入れたのは、どうしても彼女とルーブル美術館に行きたかったからだ。 
ローマでは、コロッセオやトレビの泉、真実の口等のイタリアの首都を観光した。 
世界最小国ヴァチカンにも行った。ピエトロ広場・サン・ピエトロ大聖堂。
バチカン博物館で有名なミケランジェロの天井画・壁画で装飾されたシスティーナ礼拝堂を見学した。 
ラファエロの間では、壁画「アテネの学堂」を見学した。 
ピオ・クレメンティーノ美術館『ラオコーン』トロイの神官ラオコーンが女神アテナの放った蛇に、 
絞め殺されてしまう場面の彫刻作品を見学した。 
映画「ローマの休日」オードリー・ヘプバーンと名優グレゴリー・ペック共演のロマンティックコメディ。 
僕たちは、二人の主人公のようにローマを楽しんだ。 

ローマから列車に乗ってフィレンツェへ行った。 
フィレンツェと言えば、やはり「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオモ)」。 
大聖堂・洗礼堂・クーポラ・鐘楼・地下礼拝堂・付属博物館の6つの施設と見学して。 
ランチはフィレンツェ人のソウルフード「ランプレドット」と買って食べた。 
ウッフィツィ美術館では、
ジョットの「聖母子像」、 
ボッティッチェリの「春」「ヴィーナスの誕生」、 
ミケランジェロの「聖家族」 
ダ・ヴィンチの「マギの礼拝」や「受胎告知」 
見学した。 
ウッフィツィ美術館を出たら、川沿いを西方向に進んでヴェッキオ橋へ行った。
橋の上には宝飾店がズラリと並んでいた。
フィレンツェの締めくくりは、ミケランジェロ広場へ行った。 

パリでは、凱旋門やエッフェル塔、ルーブル美術館、コンコルド広場、モンマルトルへいった。 
ルーブル美術館の時間が一番長かった。 
僕はパリを選んで良かったと思った。 
まるで新婚旅行のようで 彼女もとっても楽しそうだった。 
「どこに行く? 何を食べる? 一番大事なのは誰と?」 彼女といるとつくづくそう思った。 
楽しい時間はあっという間に過ぎていく 僕たちは関西空港に帰ってきた。 
空港で彼女と別れて リムジンバスで北は西宮北口まで帰った。 




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