Nicotto Town



「君の瞳の奥に・・・」つづき


「フライドチキン」

次に連絡があったのがまた3ヶ月後だった。 
6月で梅雨だったが、その日は晴れていた。
初めてのデートで彼女が鳥が好きだと聞いていたので 
僕は美味しい焼き鳥屋で、彼女と待ち合わせた。 

3ヶ月前会った彼女と全く別人のように僕は感じた。 
彼女の目は遠くを見ていたし 笑っていたけど目は笑っていなかった。 
相変わらずおしゃべりでずっと喋っていた。 
話題が次から次へと飛んでいるので ほとんど僕は、何を喋ったか覚えていない。 
大好物の鳥料理は、喜んで食べていた。 
特に フライドチキンが大好きなので 
焼き鳥よりもフライドチキンをたくさん食べていた。 
僕たちはお互いに激しく求めていた。 
店を出ると僕たちは、ホテルで激しく抱き合った。 
これで僕は、心も体も彼女に奪われた。 
僕は、彼女の心を奪った自信はなかった。 
なぜなら初めて会った、土砂降りの雨の日の話を聞いていなかったからだ。 
会うたびに変わる彼女の印象についても僕は、少し不安だった。




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