Nicotto Town



日本百名山 ~BSプレミアム~ ②


こんばんは!22日(火)は北日本から西日本の日本海側を中心に雲が多く、
東北南部の日本海側や北陸を中心に雨や雪が降るでしょう。
雷を伴うところもありますので、落雷や突風等に注意して下さい。
南西諸島は曇りや雨となる見込みです。その他の地域は晴れる所が多いでしょう。

荒海を行く船のような姿の荒船山。
錦に染まる岩の山を旅します。
彩りあふれる秋たけなわの森へ。
切り立つ断崖へ
紅葉に染まる平らな山頂部

             秋 色づく空中庭園へ
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                 荒船山

〇山岳ガイド 佐藤勇介さん

山岳ガイドの佐藤勇介さん、国内外の岩壁を登ってきたクライマー。
一年を通じて荒船山に通い案内をしています。

*撮影:11月上旬

前回は出発して1時間半、艫岩へ登り始める所の岩場のある
急な登りの手前までの紹介でした。今回はそこから始め、頂上を目指します。

<山旅スタイル>

〇急な岩場を下る方法

急な岩場の下り方教えてください。

「30cmの段差を降りると体重の3倍の衝撃がかかるといわれています」

〇下りは体重の三倍以上の荷重がかかる

そんなに足に負担がかかるんだぁ。

衝撃を和らげるには?

「体を横に向けて爪先から静かに降りるようにするといいです」

〇体を横に向けてつま先から静かに降りる

体を横に向けて爪先から降りると足への負担が少ないんですね。

もっと急だと?

「このような急な岩場では前を向いて下るのは難しいので
 しっかりと手掛かりを持って山側を向いて下るのがポイントです」

傾斜がきつい岩場では前向きではなく、後ろ向きに降りるのがポイント。

@後ろ向きに山側を向いて下る

@手がかりを持つのも忘れない
 しっかり手がかりをつかんで三点確保も忘れずに。

岩から体を離して足元を見ながら下りる。
急な岩場の下り方覚えておこうっと。

標高1300mまで登ってきた。

「もうまもなく山頂台地に出ます」

あの艫岩の上かぁ~。ワクワクするう。

「ここで頂上台地に出ました。これまでと随分景色が変わりましたね」

平らな森が広がってる~。気持ちいいな~。

歩き始めて2時間余り

「お疲れ様でした。ここが今日のゴールの艫岩です」

〇艫岩

一気に視界が開けた。

「ここは妙義山や榛名山(はるなさん)、東側の景色が見える場所です。
 正面にゴツゴツした岩が見えるのが妙義山。
 その左奥に凸凹と山が連なっているのが榛名山になります」

群馬を代表する二つの名峰。両方とも火山活動で出来たんですって。

それにしてもこの荒船山、どうしてこんな形になったのかなぁ?

ここで山旅スケッチ。

<山旅スケッチ>

切り立った断崖、そして平たい山頂部。独特な姿を見せる荒船山。
火山活動の始まる前、現在の山頂部には湖がありました。
400万年前噴火が始まり湖の周りに火山灰が降り積もり
その地層が出来ました。

〇鋏岩修験道城跡の火山灰層

火山灰は水に溶け湖の底にも積もり泥岩の地層となりました。

〇一杯水手前の泥岩層

更に火山活動は激しさを増し、湖に溶岩が流れ込みます。

〇一杯水の溶岩層

そして溶岩で覆われた湖の底が水平のまま隆起し、
その後浸食され、今の形になりました。固い溶岩に守られた岩船山。
悠久の時をかけ、地球の営みが創りあげた山なのです。

午前11時、今日は山の南側の荒船不動登山口から登ります。

登山の無事をお祈りして出発しよっと。

「艫岩の方は険しいんですけれども南側は緩やかになっていて
 こちらの登りやすい方から今日は登ってみます」

山頂までの標高差は400m近く。色づく森を抜けてまず山頂へ向かいます。

あっ、沢がある。

「綺麗ですねぇ、この川は滑津川といって
 千曲川に合流して日本海に流れます。
 荒船山は中央分水嶺で反対の群馬県側に流れる川は
 太平洋に注いています」

〇滑津川

荒船山に降る雨は日本海と太平洋に分けて注ぐんだ。
これから日本海まで遥々流れて行くんだなぁ。

よいしょっと、足場を確かめてっと。

森に陽が射してる~。
葉っぱが輝いてる。

「カエデが多いですねぇ、イタヤカエデやハウチワカエデ」

この辺りでは10種以上のカエデが見られるんですって。

「カエデの葉っぱが沢山落ちてますね」

カエルの手みたいだからカエデなんですよね?

「左側の小さな葉っぱがヒナウチワカエデ、
 真ん中の尖っているのがウリハダカエデ。
 縁が滑らかなのがイタヤカエデになります」

同じカエデなのにこんなに違いがあるなんて面白い。

「カエデは沢山種類があってそれを見分けるのも楽しいです」

わぁ~、まさに錦秋の森ですね~。

「ここも綺麗ですね」

素敵な雰囲気。

かつて御神域だったという森。美しいカエデに心洗われる。

少しずつ傾斜が増してきた。

〇カラマツ

「この辺はカラマツの気が多いですね。
 カラマツは針葉樹の中で唯一紅葉して黄色くなる木です」

カラマツも色づいてまさに秋たけなわ。

森をさらに進むと

「これは毒のあるトリカブトですね」

〇ツクバトリカブト(紫色のお花)

花や茎、根も猛毒なんだそう。

「トリカブトは秋の一番遅くまで最低る花です」

へぇ~、11月まで咲いてるんだ~。

寒くなるのに強い花なんだなぁ。

歩き始めて40分。

「ここに面白いものがありますね」

ん~?不思議な形。キノコじゃないですよね?

「これは土が雨で削られるのを上にある石が屋根の役割をして
 塞いでくれてこのような面白い形になっています」

何だか荒船山に似てるなぁ。

下の柔らかい土を上の石が侵食から守っているんだ。

「この辺り滑りやすいので気を付けてください」

傾斜がきつくなってきた。
いよいよ頂上台地が近づいてきたかな。

「ここで頂上台地の端に出ました。ここから山頂に向かって曲がります」

やっと荒船山の頂へ。

「ここからひと登りで山頂になります。最後頑張って行きましょう」

は~い。

道に木の根が張り出してる。足元に気を付けてっと。

お昼過ぎ

今回はこのあたりで勝手ながら終了致します。ご了承ください。
次回は荒船山から見える山々の説明をし、荒船山に生息する植物を
見ながら艫岩を目指して進みます。

アバター
2020/12/24 23:01
こんばんは!メリークリスマス♪
はい、一昨日は頑張って書いてみました。
そうですね、下りはどうしても物理上荷重がかかりますね。
お互いに坂道でもありえますので気を付けていきましょうね。
アバター
2020/12/24 20:30
ながい!( *´艸`)
下りは膝をやられるので要注意ですねw




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