Nicotto Town



日本百名山 ~BSプレミアム~ ①


こんばんは!21日(月)は北陸から北の日本海側では雪や雨が降るでしょう。
南西諸島も曇りや雨となりそうです。その他の地域は晴れる所が
多くなる見込みです。

荒海を行(ゆく)船のような姿の荒船山。
錦に染まる岩の山を旅します。
彩りあふれる秋たけなわの森へ
切り立つ断崖へ
紅葉に染まる平らな山頂部

            秋 色づく空中庭園へ
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                荒船山

群馬県下仁田町から望む荒船山。長野と群馬の県境に聳えます。
上信電鉄下仁田駅から車で40分。

〇内山牧場キャンプ場

登山口に近いキャンプ場で待ち合わせ。

おはようございま~す。

〇山岳ガイド 佐藤勇介さん

「おはようございま~す。ガイドの佐藤勇介です。宜しくお願いします」

宜しくお願いします。

山岳ガイドの佐藤勇介さん。国内外の岸壁を登ってきたクライマー。
一年を通じて荒船山に通い案内をしています。

ここで待ち合わせたのは?

「ここは登山道(とざんみち)じゃないんですが、
 荒船山の姿を見ていただきたくてここに集まっていただきました」

期待しちゃうな~。

「そちらが荒船山です」

わっ、凄い形。

「荒海に浮かぶ船のような形をしていることから荒船山と呼ばれています」

おっきなタンカーみたいだなぁ。

〇山頂(1423m)

「山頂は三角に尖がった所にあります。
 そして左に行くと艫岩(ともいわ)があります」

へぇ~、山頂が船首?岸壁が船尾の艫にあたるんですねぇ。

「艫岩の垂直に切り立った岸壁と頂上台地の広々とした景色が魅力です。
 今の時期は紅葉も素晴らしいですよ」

あの頂上台地ってどんな所だろう?

「今回は二つのルートから荒船山を登りたいと思います」

荒船山を巡る二日間の山旅。

1日目

内山峠登山口から出発し、途中大岸壁を見上げて迫力ある風景を満喫。
そして艫岩の東の端へ。

2日目

二日目は南側の荒船不動登山口から楓の森を巡り、頂上(1423m)へ。
さらに頂上台地で秋の森を楽しみ、艫岩の真ん中にある展望台から
山並みを望みます。

帰りは内山峠登山口へ下る初級者向けのルートです。

〇内山峠登山口

「ではここから艫岩目指して出発しましょう」

午前10時出発

*撮影:11月上旬

陽の光が眩しい。

森が色づいてる。

「この辺りはナラやカエデ、ブナの木が沢山あります」

あら、歩き始めてすぐ下り?

「アップダウンを繰り返しながら行きます」

枯れ葉の絨毯いい感じ。

「この辺り、落ち葉の下に石が隠れているので気を付けてください」

は~い。

躓かないように気を付けよおっと。

ちょっと木々が疎らになってきた。

「ここから艫岩の絶壁が良く見えますね」

はぁ、近づくと迫力が増すな~。

〇艫岩

それにしてもあの岸壁をどうやって登るのか気になるう~。

「右側の緩やかな方に登山道がありますのでそこから今日は登って行きます」

あっはぁ、安心しました。

この先、アップダウンを繰り返しながら
長野と群馬の県境に延びる稜線を辿って行きます。

頂上台地へは艫岩の右の斜面から登るそうです。

登山口から尾根づたいに進んできた。

「この辺り、沢山栗が落ちてますよ」

秋の実り発見、かわいい~。

食べられるのかな?

〇クリ

「これは食べられますよ。山栗は小さいんですけど、
 その分甘みがギュッと詰まって普通の栗に比べてとっても甘いんです」

陽の光に当たる程、甘さが増すんだそうです。

歩き始めて1時間余り

わぁ~、大きな岩の壁が目の前に~。

「ここは挟(はさみ)岩修験道場跡といわれてます」

〇挟岩修験道城跡

「洞穴の下で座禅を組んだり、雨風を凌いで
 修行をしていたのかもしれませんね」

ところでこの岸壁、縞々になってますねぇ。

「この白い部分が火山灰でその間にポコポコ飛び出ているのが溶岩になります。
 こういう地層を見ると荒船山は火山活動で出来た事が良く分かりますね」

ふ~ん、火山活動があったんだ~。

わぁ~、気持ちい青空。

お、沢がある。水の音が聞こえてきた。

「ここは一杯水と呼ばれる水場です」

う~ん、喉の渇きを癒したのかな?

〇一杯水

「ここで昔、地元の人が水を汲んで田んぼに巻いたと言われています。
 そうすると雨が降ったそうです」

へぇ~、日照りの時、助けてくれるありがたい水なんだ~。

あれ?佐藤さん、どこへ行くんですか?

「艫岩を別の角度から見られる場所があるのでちょっと行ってみましょう」

別の角度ってどういうこと?

「上を見てください」

ん?

「ここから見上げると艫岩の迫力が凄いですねぇ」

わぁ~、あの艫岩の増したにいるんだぁ。
この大岩壁、高さ100m以上もあるんですって。

「実は冬に氷の滝ができてそこを登ったことが私、実はあるんです」

へぇ~、こんな切り立った壁を登るなんて、
佐藤さん、凄いクライマーなんですねぇ。

出発して1時間半

そろそろ艫岩へ登り始めるのかな?

「ここから岩場のある急な登りが始まります。頑張りましょう」

はい。

結構急だなぁ。

よいしょっ、よっと。

傾斜のキツイ所では手も使ってっと。
急な壁、登るのも大変だけど下るのも心配になっちゃう。

「初心者の方は下が苦手な方が多いようですね」

私も得意じゃないなぁ。

今回はこのあたりで終了と致します。
次回は急な岩場を下る方法を佐藤さんに教えていただくところから
始める予定です。どうぞ宜しくお願いします。

アバター
2020/12/21 22:22
こんばんは!そうですね台地上の山なのですよ。
私もこのような頂上が広大でほぼ平坦な山は見たことがありません。
はい、巨大な船のように見えまして船首と船尾に本当に見えました。
そして文章で書きましたが、どこから登って行くのか疑問になる山です。
アバター
2020/12/21 20:21
同じ山でも見る方向や角度で違って見えるんですねw




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