Nicotto Town



「アメリカンドリーム」つづき


「オリジナルプロジェクション」

僕はしばらく映画のことを忘れて 
オリジナルプロジェクションの製作に没頭した。 
僕とドロシーは、この作業を楽しんだ。 
大学の学園祭で校舎を使った、大規模なオリジナルプロジェクションを企画していた。 
大学側もこの話に賛成してくれた。 
もちろん学校行事なのでギャラはもらわずに制作した。 

レディーガガに もらったマネージャーの 連絡先に 
この企画でレディーガガの曲を使わせてもらえないか メールを送った。 
すぐにレディーガガから直接連絡があった。 
スタンフォード大学の学園祭に使ってくれるのはとっても嬉しい 
どうぞ自由に使ってくださいと言ってもらった。 
私もお忍びで行こうかしらと言っていた。 
そんなことになったら学園祭は大変なことになる。 
多分リップサービスだと思っていた。 

学園祭の当日、日が暮れると校舎に僕が作ったオリジナルプロジェクション が映し出された。 
はじめは大学の歴史や有名な卒業生の功績を、映し出しその後は、 
レディーガガの曲に合わせた光の饗宴が映し出された。 
映像が終わると なんとレディーガガが本当にお忍びで来ていた。 
レディーガガは僕とカーコにハグをして、 
何か歌いたくなったわと言ってアカペラで 映画の主題歌を歌ってくれた。 
これには、大学の教授たちも 生徒みんなも大喜びだった。 
僕が作ったオリジナルプロジェクション とレディーガガのアカペラの歌が、 
SNS上で拡散されていった。 

その映像を見たニューヨーク市長から連絡が、あった。 
タイムズスクエアの大晦日のカウントダウンの 
オリジナルプロジェクションを僕に製作してくれないかという依頼だった。 

アメリカという国は何というチャンスが、ある国なんだろう。 
ロボット工学を学ぶために来た僕が、 映画の監督をやり アメリカ最大級のイベントの 
タイムズスクエアの大晦日のカウントダウンのオリジナルプロジェクションを担当するなんて、 
まさにアメリカンドリームだ。 

                                 つづく




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