Nicotto Town



「初恋②」のつづき


「合格発表」

合格発表は、午前10:00~関西学院高等部ホームページ上に発表だった。 
僕たちは Skype をつないで同時にホームページを見た。 
二人とも合格していた。 
僕たちの夢が叶った瞬間だった。 

彼女のお母さんが僕と話したいと言ったので skype で話した。 
「海くんありがとうね! まさかうちの子が関学に合格するなんて・・・」 
「海くんのおかげです。本当にありがとう」 
「そっちに行ったらよろしくね。頼みますね」 
僕は、そう言われて涙が出た。
「カーコは本当にがんばった すごい!」 
「分かりました」 
お母さんも パソコンの画面の向こうで 泣いていた。 
その後ろでカーコも泣いていた。 

合格発表の二日後、カーコとお母さんは、 
お世話になるお母さんのお姉さんの家に行った。 
お母さんのお姉さんの家は、関学から徒歩圏で行けるところにあった。 
お母さんのお姉さんも関学出身だったので 
カーコが、関学に合格したことを喜んでくれた。 

ちなみにン僕の父も母も、関学出身だった。 
僕の父もアメリカンフットボールで、 
3年生の時はキャプテンをやっていた。 
残念ながら 全国優勝は一度もできなかった。 
高校のアメリカンフットボールの年に一回、 
年末に開催される頂上決戦「クリスマスボウル」で 
僕は、優勝することを目標に アメリカンフットボールに入部した。 
亡くなった父の無念を晴らすため。 
カーコは、バレーボールを続けるのを止めて チアリーダーになると言った。 
僕の転校で出会って 彼女の転校で 離れ離れになって 
そしてまた僕たちは、一緒に高校3年間と大学四年間 、 
一緒に過ごせることになった。

                           つづく




Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.