Nicotto Town



「LIFE」


「海と波乗り達と彼女」のつづきでは、ありません。
「海と波乗り達と彼女」も、平行して今書いています。


「LIFE」


「沖縄の旅」 
19歳の夏に僕は沖縄に一人で旅した。 
そのきっかけは、一つ年下の彼女が 短大一回生夏休みの 
7月に友達と沖縄旅行に行ったからだ。 

僕の友達が、大学生で旅行の添乗員のバイトをしていた。 
旅行会社のアルバイトで大学や短大前でパンフレットを配って 
旅行者を集めて ツアーに同行する。 
その友達から「ツアーに来る女の子はやりたい放題だ」 
と聞いていたので彼女が、 沖縄に行くのがすごく嫌だった。 

喧嘩になるほど反対したけど彼女は、「私は大丈夫 」と言って、 
あっさりいってしまった。 

彼女が沖縄に行ってる間に僕は、
「じゃあ俺も行くわ」と決めて8月に別のツアーに申し込んだ 。 

彼女は旅行から帰ってきて僕が一人で沖縄に行くことを怒っていた。 
彼女は沖縄で相当ナンパされたみたいで、 
僕が危険だから行かないでって言った意味がわかったみたい。 

当然女の子達も積極的で 逆ナンパも 多かったみたい。 
だから僕が 一人で行くのを彼女は反対した。 
僕は、彼女と喧嘩した状態で沖縄に行った。 
大阪港の南港から行きはフェリーで行った。 
僕は何を思ったか、九州行きのサンフラワーの待合室で
旗を持ったツアーの人を探した。 

僕が乗る船はゴールデン沖縄という パッとしないフェリー だったので 
その待合室では ツアーの担当者がいなかった。 

乗船ぎりぎりの時間に ツアーの担当者が探してくれて僕は 、 
パッとしないゴールデン沖縄というフェリーに乗り込んだ。 
一番最後に乗り込んだので、 二等客室の雑魚寝スペースが、ほとんどなかった。 
みんなグループで スペースを、取っていたからだ。 

僕はとりあえず荷物だけ置いて、売店がある上の階に行った。 
ウォークマンで音楽を聴きながらぼーっとしていたら 
目の前の女の子が、気分悪そうにしていた。 

僕は、二等客室に戻って 酔い止めの薬を持ってきて水と一緒に彼女に渡した。 
彼女は女子大生で四人グループで 、
そのうちの一人が沖縄の出身でその実家に遊びに行くために乗船していた。 
薬を飲むとそのうち 気分も回復したみたいで、
僕と気分が悪くなった女の子とその友達と3人で おしゃべりをした。 
そして僕が乗り込んだ時の状況や二等客室で
寝る場所がないということを言うと、 
彼女たちは 一等客室で、6人のスペースで四人なので
「来てもいいよ」と言ってくれた。 
この幸運を喜んで僕は、彼女たちと一緒の部屋で 泊まらせてもらうことにした。
トランプをしたりおしゃべりしたり楽しい時間を過ごした。 

その晩台風が来てて 海は大時化で なかなか寝ることができなかった。 
時化せいだけではなく 四人の 女の子達と同じ部屋で寝ることで 
僕は、寝れなかったんだと思う。 

朝には台風が抜けて日が差していた。 
甲板に上がって 写真を撮ったり 部屋に戻っておしゃべりしたり、 
楽しい旅の始まりだった。 
那覇港に着くと僕たちは 写真を送り合うために 住所を交換した。 

彼女たちは友達の実家に行った。 
僕はツアーできていた。
そのツアーメンバーの同じ歳の 大学生男3人グループ と
仲良くなり一緒に行動した。 
一日目は、チャーターしたバスで、サトウキビ畑の道を走りパイナップル畑を
見学して、たらふくパイナップルを食べて、そのまま国際通りへ
ここからは自由行動だった。

僕たちは、国際通りで食事をしてディスコに行った。 
そこで地元の 女の子と出会った。
踊りながら何度も目が合った 
目が大きくエキゾチックな顔をしたその子は、僕のことが気に入ったみたいで 
友達と一緒に僕たちと一緒の席でお酒を飲みフロアで踊った。 
その子と連絡先の交換をして ホテルに戻った。 
二日目は、久米島沖に浮かぶ真っ白い砂だけの
究極のビーチ「ハテの浜」へ行った。 

「ハテの浜」は、那覇から西に約100キロ離れた久米島の東側の沖合いの海に約7キロにわたって 
細長く延びる砂州の総称だ。
砂州の周りには一面エメラルドグリーンの海と真っ白い砂だけが広がる究極のビーチだった。 
綺麗な海と白い砂浜を、堪能して次の宿泊先にもどった。 
次の宿泊先は民宿だった。 
洗濯機があって自分で洗濯をできるので僕は、洗濯するためにそこに行った。 
そこには目のくりっとした、可愛い女子大生が、同じように洗濯をするためにいた。 
彼女が、先に洗濯機を使っていたので、 
僕たちは、待ってる間どちらからともなく話をした。 
彼女は、僕より一つ年下の京都にある美大の一回生だった。 
彼女は、陶器を作りを学ぶためにその大学に通っていた。 
彼女は、「友達9人と沖縄 来ている」と言った。 

その日は月がとっても綺麗だったので 
洗濯が終わったら一緒に月を見ようと僕は誘った。 
民宿近くの防波堤に座って僕たちは、綺麗な月を見た。 
月を見ている間はほとんど会話もなく 
座ってる僕の手のあと数センチの距離に彼女の手があった。 
彼女の手を握ろうと思ってから相当な時間が経ってから、 
僕は、彼女の手を握った。 
彼女は、一瞬驚いたが僕の手を握り返した。 
彼女の頭が僕の肩にもたれかかってきた。 
綺麗な月のおかげで 彼女はロマンチックな気分になったんだろう。 
上から僕は彼女の 瞳を覗き込んだら 
彼女も上目遣いで僕の瞳を覗き込んでいた。 
僕たちは綺麗な月の下でキスをした。 
せっかくを素敵な時間を、彼女がいないことに心配した友達達が探しに来た。 
彼女は友達達に連れ帰られた。 

僕は、一人で月を見ていた。 
僕は、付き合っている彼女は、沖縄でどんなことをしていたんだろう 。
そして 僕は、何をやってるんだろうと思った。 
彼女たちと僕たちは、別のツアーなので次の日は別行動だった。 
次の日の朝 、泊まっている民宿で彼女と会った。 
友達に連れ帰られたことを謝って
彼女は連絡先が、書いてある手紙を僕に渡した。 

三日目は、沖縄のビーチでウインドサーフィンを、体験した。 
僕は波乗りをやっていたがウインドサーフィンは初めてだった。 
なかなか風を捉えられず苦戦したが 終わる頃にはうまく乗れるようになった。 
関西から来ているインストラクターの二つ上の すごく魅力的な女性が、 
その晩、那覇で一緒にご飯を食べようと 誘ってくれた。 

国際通りでご飯を食べ ディスコに行った。 
僕は、その後酔っ払って彼女の宿泊先に、泊った。 
朝起きると彼女は、朝食を作ってくれた。 
僕は、初めて母親以外に朝食を作ってもらって一緒に食べた。 
その日のお昼の飛行機で、帰るので僕たちは、別れた。 
結局彼女とは連絡先は交換しなかった。 

ツアーの宿泊先に戻って、帰りの支度をして 
那覇空港発伊丹着の午後の便に、乗った。 

                       つづく




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