川路左衛門尉聖謨
- カテゴリ:日記
- 2020/11/28 22:44:39
かわじさえもんのじょうとしあきら
ロシア使節団プチャーチンと交渉の席についた彼に
興味を持って
『桜奉行 幕末奈良を再生した男 川路聖謨』
出久根達郎・著 養徳社 を読みました
12歳で川路家の養子となる 酒好きの養父母も奉行の活躍に
一役も二役も買う ちなみに聖謨は下戸である
江戸に残してきた実母への手紙を読む形で型破りな仕事ぶりが
わかる 妻「さと」も文章を書くのが上手で毎日認めた日記を
養父母光房夫妻と次男の市三郎の書いた分も皆一緒に
奈良でのおとぎ話を楽しみにしている姑に送っている
実母は「上に立つ者は、公私の区別を厳格にすることだよ」
「早く土地の言葉を覚えなさい 『鸚鵡石』で稽古した流暢な
江戸弁をあやつる川路聖謨でなく、奈良弁でいやみなく諭す
親しみ深いお奉行さまでなくてはならぬ おなら奉行のおならの音は、
お高くとまった江戸人の響きでなく、奈良の人のそれと同じ音色
だからこそ、笑いが起こるのだよ 思い違いをせぬように」
「赴任したばかりなのに、新しい勤め先の内情を探るのはよしなさい
仮に何かあったとしても、知ってしまったら知らぬ振りをするのは
大層むずかしいことです しばらくは、動かずに、目だけ光らせて
いなさい 役所の者たちを、何食わぬ顔して観察なさい そのうち、
各人の性格や挙動のあれこれが、おのずと見えてきます 誰が
正直者で、誰が食わせ者か、はっきりしてきたら、真の正直者を
自分の味方につけなさい その上で、役所の改革に着手します
あせっては、いけません 人を見分けるには、時間が必要です」と返す
画家としても著名な三河の国家老、渡辺崋山は川路の親友だった
崋山手製の短銃を贈られている 江戸城総攻撃が回避されたのを
知らずに68歳で腹を切り傷口をさらしで巻いたあとその短銃の
引き金を引いた 日本初のピストル自殺と言われる
左遷と言われた奈良奉行で、博打を弾圧、拷問の禁止、貧民救済、
学問の奨励など功績は大きい
奈良に着任する16キロ手前の、玉水というところで
「大和豊年と申します 大和豊年、米食わず 雨の多い年は
大和は豊作ですが、よその国は凶作です」
「なるほど それぞれの事情だな 物事は一方的に見ては
いけないな」茶屋の老主人から、教えられた真理も忘れていない
あ、そうそう 饂飩が打てる「きの」もいい味だしている
せめて、やけ食いくらいにしておかないといけません。
ノンノンノン しばいてなんかくれません 体が動けなくなるくらい迫られちゃうんだから
危ないなぁ もぉ(*‘ω‘ *)
離縁された妻は、言ってることは正しくても、夫にその通りにしてもらえなかったら
使用人や義父母や最後は夫の実母にまで辛くあたるようになり、そこがいけなかったと
思いました
違う作家さんの本を読むと、同じ人物なのに、下戸って書いてあったり、
お酒が好きって書いてあったり、最後切腹してさらしを巻いてって凄いなって思ってたら、
別の本では寝床から起き上がれない状態で寝たまま脇差の鞘を払い形ばかりすーっと切って
右耳の上にヒストンを当て~と書いてあるの これだから歴史ってあんまり真剣に読むと
バカを見るって思うの
ほとんど知らない人物でしたが
あずささんの記載を読んで勉強になりましたw
日本には、まだまだ沢山の偉人がいるんでしょねぇლ
いろんな事に興味を持って本を読んだり調べる事は
素晴らしい事ですよ(o^―^)ノ
今 2冊目の「立身出世 官僚川路聖謨の生涯」佐藤雅美・著 読み途中ですが、
二人目の妻は3人子供を産んでいるし、間違ったことは言っていないんだけど
自分の意見を言って離縁されてるんです 日本女性が男性の前でしおらしくなる
遺伝子が残ってきてる理由かなと思いました
あ、あとね書状を届けに行かされて、そこで胸をはだけた女性に迫られる事が起きるんだけど
しまわれた履物を捨てて逃げ帰ったことが司法の役人になることにつながったの 試されたんだね
さぬどんも胸の大きな女性に股間を触られても絶対振り切って帰ってください
作者の出久根達郎さんの本は、随分昔に読んだ。古書店の話だったと思う。週刊文春でコラムを書いていたので、よく読んでいた記憶もあります。古書店にまつわるエッセーが多かったと思う。
本が好きで、古書店に勤め、自分でも書くようになった。あずさちゃんも作家になるかも。
学校の歴史は嫌いだけど、好きな本読むのは大好きです
1ページで寝れちゃうのは数学か物理σ(^^)
涼なら1ページで爆睡です(笑)