Nicotto Town



「初恋」のつづき・・・「ka-ko」


「ka-ko」

留学生活が終わり東京へ帰ってきた。 
お姉さんはボストンに残って、僕の大学の先輩と同棲していた。 

僕の替わりにタワーマンションに住んでいてくれた妹はそのまま 
子供達の面倒を見ると言って一緒に住んでくれた。 
僕と妹が学校に行ってる間子供達は保育園に預けた。 

残りの大学生活論文を作成 するのと並行で 
彼女とそっくりの ロボットを作ることにした。 
彼女は、よく 僕にもし私が死んでも
あなたがは私のロボットを作ってくれるはず、 
そしたらずっと一緒にいれるから私は嬉しい。 
なんて冗談で言っていた今から思えば冗談ではなかった。

まずはコンピューター上で 3Dソフトでそっくりの彼女を作った。 
それを MikuMikuDance で 踊らせて 
彼女の声のボーカロイドをで 歌わせて YouTube にアップした。 
彼女が生きている間は顔出しは一切しなかったので、 
ダンスしながら踊る彼女を見て、
ka-ko ファンは、 大喜び。 
ますます YouTube の登録者数と再生回数はアップしていった。

次にホログラムの技術を作ってまずは映像で彼女を再現した。 
 ホログラムでは、通常の光に加え「参照光」というものを使う。 
すると、記録媒体には両者の光の干渉縞を記録することになるのだが、 
結果、1枚の記録媒体に、物体の像を平面の影としてでなく
「立体」として記録できる。 
それを表示すれば、人が見る方向を変えることで写っている物体が 
「立体的」に見える、という仕組みだ。 

家の中で彼女はホログラムでいる生活が実現した。 
触ることはできないが子供達にとってママが家にいることになった。 

大学の研究所では僕は、人にそっくりなロボットの研究をしていた。 
従来のロボットみたいに機械機械にした 
ロボットではなく映画の世界で出てくる Android 作っていた。 
人間と同じ骨格を作り 義手・義足技術を応用して細かく関節が動くようにした。 
自家培養表皮わずかに残った皮膚から培養表皮を作製した
彼女の皮膚を使って作った。 
そして頭には 高度な人工知能。 
この人工知能で関節を人間と同じように滑らかに動くようにした。 
一番難しいのは顔の表情。 
僕は大学院に残って研究を続けた。 
大学院を卒業する前にほぼ技術的には完成していた。 

大学院を卒業と同時に僕はAndroid を設計・製造する会社を起こした。 
その一年後 彼女そっくりなAndroid は完成した。 

僕はその技術の全ての特許を「ka-ko」の名前で取った。 

人間とそっくりなアンドロイドの完成は世界で初めてだった。 
僕は日本の国に特許を売った。 
そして製造販売は、海外メーカーに押され気味の
日本の家電メーカー のパナソニックに売った。 
 

そして僕と子供達と android の彼女と、
アメリカのボストンで、幸せに暮らした。 

                               完 

あとがき 

この「初恋」という物語は「 プロローグ」から 「再会」までは、 
僕の中学生の時の思い出です。 

再会して新幹線で送った時は、本当はお互いに彼氏と彼女がいた。 
あの時新大阪のホームで 見送って以来 一度も彼女と会うことはなかった。 

再会以降の物語は彼女と一緒に人生を過ごせたら、 
どういう人生になっていたんだろう。 

彼女だけを 愛して過ごした人生ってどんなんだったんだろう。 
現実は一人の女性だけを愛して、一生終わることは 難しい。 

だから物語の中でそういう設定でこの物語を進めていた。 

僕は時々彼女のことを  
幸せな人生を送っているんだろうか? 
どんな暮らしをしてるんだろうか? 
考えることがある。
きっと幸せに暮らしているはず・・・ 

Dear ka-ko
幸せな思い出ありがとう。 
                by umi


アバター
2020/11/29 21:38
なっちゃんさん
こんばんは!
コメントありがとうございます。
再会までは、海ちゃんのリアの経験なのでスラスラかけましたが、
そこからは、完全にノンフィクションなので、構想を練るのが大変でした。
一話書くたびに次の展開を考えて書いていきました。
おっしゃる通り昭和から再開以降は現代から近未来の世界にタイムスリップしました。
フィクションとノンフィクションを無理やりつなげた感じですW
おっしゃてた彼女が生きている物語を書いてみようかと思っています。
構想中^^
最期まで読んでくださってありがとうございます。
アバター
2020/11/29 21:38
キルミスターさん
こんばんは!
コメントありがとうございます。
新大阪で終わりだった物語をつづきを作るのにどう展開するか
考えた末にプロポーズ(ゴール)からスタートさせました。
映画ターミネーターが好きでそういう時代が近未来にやってくると思っています。
ロボットとどう向き合うか、人間の仕事が今でもとられてる。
これからもっとそうなると思っています。
最期まで読んでくださってありがとうございます。
アバター
2020/11/29 21:38

天使さん
こんにちは!(^^)!
コメントありがとうございます。

一話づつ次にどうつなげるか考えながら書いていきました。
小説なのでドラマのシーンを織り込んでね。

つたない文章、物語にお付き合いしてくれてありがとうございました。
アバター
2020/11/29 19:54
駆け抜けるようなお話でした。読ませてくださってありがとうね♬
これからの未来 そういう家族もあるのかもしれないですね^^
私は文系の人間ですが 家族がデジタル創作が好きでいつもごそごそ作っていたので 海ちゃんの書いて下さった展開もわりとすんなり読めました。

「再会」までと「再会以降」で突然 時代が変わったような気がしました。正直な感想、最初は昭和のお話の振り返る感じなのかなって思ってたの。途中から突然「スターバックス」が出てきたので おや?と思いました。続き物というよりは「初恋」というくくりの別の2つのお話なのかな。海ちゃんのあとがきを読んで前半と後半で想いがそれぞれにあったんだなあと^^
アバター
2020/11/28 23:47
最終章を読んでいて、ふとNHKで放送していたドキュメンタリー2本、思い出しました。
1つは、NHKスペシャルーAIでよみがえる美空ひばり
もう1つは、人造人間ものの海外ドキュメンタリーです。

巡礼の旅が圧巻でした。彼女の想い、彼女のお姉さんと僕の妹の協力、そして最先端テクノロジーを総動員して作り上げたファミリー。学校で生まれた恋が育って実を結んだのですね。


アバター
2020/11/28 20:04
「初恋」全部 読ませて頂きました。
壮大なお話しで、私には想像も及ばない内容のところもありましたが、苦しかったり、切なかったり、ホッとしたり。。いろいろと考えさせられる物語でした。
ありがとうございました^^
アバター
2020/11/28 15:10
doさん
こんにちは!(^^)!
コメントありがとうございます。
つたない文章、物語にお付き合いしてくれてありがとうございました。
すごくうれしいです。
勿論ハッピーエンドです。
彼女のアンドロイドは、彼女の遺志を継いでブランドを立ち上げます。
そしてyoutubeの中で若いまま歌を歌い続けます。
僕は、いつまでも20歳の彼女と暮らせます。
子どもたちもママと一緒に過ごせます。
子どものアンドロイドも彼女のお願だったので、亡くなったけど叶った。
僕は、doさんと同じ理系男子です。
僕の活躍を次は続編として書こうと構想を練っています。
おばちゃん目線ではなく理系女子の目でアドバイスください。
アバター
2020/11/28 11:38
完読しました。
僕と彼女はスーパーマンとスーパーガールでした。
ふたりは27歳くらいですかね。
おばちゃんから見ると別世界の人たちすぎて言葉が出てこないですが
アンドロイドと再生医療のコラボは興味持ちました。
最後は気持ちよく読み終えることができたのできっとハッピーエンドなのかな。
僕とアンドロイドの彼女と子供たちが末永く幸せに暮らせますように。
小説を公開して下さりありがとうございました。




Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.