「初恋」のつづき
- カテゴリ:恋愛
- 2020/11/26 23:25:58
「ある日突然に・・・・ 」
朝に強い僕が朝食を作るのが日課になっていた。
彼女はとっても朝が弱くてほとんど寝ぼけたまま朝食をとっていた。
母親のように僕は、毎朝彼女を起こして、着替えさせて大学に送り出していた。
彼女は、その日もいつものように 僕が作った朝食を食べて 大学へ行った。
大学の彼女の友人から僕の携帯に電話が入った。
「彼女がキャンパスで突然倒れて今病院に運ばれたと」
友人は言った。
彼女は救急車に一緒に乗って病院まで一緒に行ってくれていた。
僕は、タクシーを拾って病院の名前を言って急いで病院に向かった。
その間僕は、彼女のご両親に連絡を入れた。
病院に着くと友人がそばにいてくれた。
彼女は意識は、一旦回復していたが今は寝ていた。
僕は、彼女の友人に、倒れた時の様子を聞いて
「僕が付いているから 学校に戻って・・」 そう言って
お礼を言って 彼女の友人を学校に戻ってもらった。
彼女が眠っている間に、医者から彼女の症状を聞いた。
彼女の病名は、「白血病」だった。
彼女が目覚めたら一緒に
これからの治療方針を説明すると医者は言った。
彼女の双子の妹も同じ病気で小学生の時に亡くなっていた。
その話は以前彼女から聞いてた。
彼女はこうなることを予想して僕との時間を
優先してくれていたんだろうか。
僕はタブレットで白血病について調べた。
白血病とは
「白血病」は血液細胞(血球)の「がん」です。
通常は白血球ががん化したものと考えてよいでしょう。
「がん」というと胃癌や肺がんのようにがん細胞が
塊を作った腫瘤をイメージしますが、
白血病ではがん化した血球(白血病細胞)が
全身の血管の中を流れている状態になっています。
次の 4 つのタイプに大きく分類されます。
急性骨髄性白血病
急性リンパ性白血病
慢性骨髄性白血病
慢性リンパ性白血病
急性型は症状も強く、無治療では数ヶ月以内に生命に危険がおよびます。
一方、慢性型は症状も軽く、年単位で進行します。
急性白血病の症状
急性白血病(どちらのタイプも含む)では正常の血液が造られなくなるので、
次のような症状が現れます。
貧血:赤血球が減り、顔面蒼白、息切れ、動悸、疲労感などが現れます。
発熱:正常の白血球が減るため、感染症を起こしやすくなります。
出血:血小板が減るため、皮膚にあざ(内出血)、歯茎からの出血、鼻血など
の出血症状がみられます。
65 歳以下の急性骨髄性
白血病の患者さんの 5年生存率は約40%です。
急性リンパ性白血病の場合は約30%です。
引用(国際医療センター 包括的がんセンター 造血器腫瘍科 陣内逸郎)
僕は頭の中が真っ白になっていた。
特に彼女の最近の日常思い出しても
急性白血病の症状のようなことはなかったと思う。
両親にもう一度電話をかけて、彼女が白血病だということを
医者から聞いたこと、
今彼女は眠っていて起きたら彼女と一緒に先生から
詳しい話を 聞くことを伝えた。
説明を聞いたらまた連絡すると言って電話を切った。
彼女は、目を覚ました。
彼女は泣きながら何度も何度も
「ごめんなさい」 と言った。
僕は彼女の手を握って
「謝ることはない きっと治るから」
そう言って彼女を励ました。
ナースコールで身体が目覚めたことを 看護師さんに伝えた。
担当の医師と看護師がやってきて
彼女の病状とこれからの治療法を説明してくれた。
「急性骨髄性白血病で抗がん剤による化学療法で治療を進めて、
化学療法では治らない、あるいは治る可能性が低いと思われる場合は、
骨髄・末梢血幹細胞移植をするかもしれない」と。
感染症の心配があるので無菌室の病室に移されてこれから治療が始まる。
医者と看護師が病室を出ると
彼女は僕に、涙ながらに言った。
「ごめんなさいこんなことになって」
「私は妹がこの病気で亡くなった時に ひょっとしたら
自分もと覚悟はしていたの」
「だからあなたと一緒にいる時間を、誰にも邪魔をされたくなかったの」
「広島に来てくれてプロポーズしてくれた時、 私は飛び上がるほど嬉しかった」
「次の日両親に、挨拶をしてくれると言ってくれたね」
「私が、両親にあなたと会ってと言った時、両親はすごく反対したの」
「でも私はあなたと一緒にいたくて両親を説得したの」
「妹と同じ病気になるかもしれない
ひょっとしたら私は長く生きられないかもしれないから
私は大好きな人と一緒にいたいの、だから反対しないで
ってご両親を説得したんだ」
ご両親も妹の担当医から 彼女のリスクの話は聞いていた。
僕は馬鹿だった。
僕の夢を語ったからご両親は、
僕たちの結婚を賛成してくれたもんだと思っていた。
18歳でこれから大学に行く僕に大切に育てた、娘さんを預けるはずはない。
「君はとっても強い人だ、だからこの病気との闘いに
きっと勝ってくれると信じている」
「病気を治して結婚式を挙げて、大学を卒業したら子供を作って、
もっともっと幸せになるんだ」
「毎日見舞いに来るよ」
「泣いてる暇なんてないよ この病気と闘って 強い意志を持って・・・」
後は彼女の手を握って言った。
彼女はもう泣いていなかった。
「分かった、あなたにこれ以上心配かけたくないからもう泣かないね」
「私は、この病気に勝ってみせる」
「あなたのもとへ一日も早く帰りたいから頑張る」
「だからあなたも頑張って勉強が大変な時期だから」
そう言って彼女は僕の手を強く手を握り返した。
彼女と別れを告げて
僕は入院の手続きの書類をもらって
一旦家に帰って
入院に必要なものをそろえて、書類に記入して保険証を持って
その日の夕方にもう一度病院に来た。
入院の手続きをして 彼女と会おうとしたが、もうすでに無菌室に移されていた。
彼女のご両親に医者からの説明されたことを電話で報告した。
ご両親は彼女の妹を亡くした時の悲しみを知っていたから、
彼女がこの病気になったことを僕に謝った。
僕はご両親に謝らないでと頼んだ。
必ず彼女を元気な姿にすることを約束した。
彼女の闘病生活が始まった。
つづく
こんばんは!(^^)!
コメントありがとう^^
そうそう親御さん普通は、18歳の夢見る少年に大切な娘さんを預けないですよね。
親御さんも彼女もこうなることを覚悟していたみたいです。
こんばんは!(^^)!
コメントありがとう^^
そうなんです。
幸せな時間はずっと続かない・・・><
こんばんは!(^^)!
遅くまで初恋につき合わせてすいません。
コメントありがとう^^
まだお若いのに「おばちゃん」って噴き出したわww
TouTube界は突然スターが生れます。
米津玄師もハチという名前でyoutubeから今の地位まで駆け上りました。
海ちゃんもそのうち有名人になってるかもwwなんてね・・・!
今日全部書き上げました。
達成感より喪失感が大きいかも・・・。
紅白出場、タワマン引っ越し、結婚式の準備。。。
着々とハッピー街道を歩んできた2人に立ちはだかる大きな試練が!!
親御さんが「僕」によろしくお願いした真意ってそういうことだったのねTーT
がんばれ彼女!がんばれ僕!
続き読ませていただきました。
そうでしたか、双子の妹さんが同じ病気だったから・・・ということだったんですね。
何とか回復して欲しいです。
TouTube界のシンデレラストーリーと二人の新婚生活を微笑ましく読んでいる
おばちゃんの気分でいましたがここで一変してしまってドキドキです。
前に小学生のときに妹さんが白血病で亡くなったと説明がありましたが
彼女と妹さんは一卵性双生児だったんですね。
うまくドナーが見つかって元気になってほしいです!
僕もドナー登録するのかな。