Nicotto Town



「初恋」のつづき


「隠し事」

単に言わなかっただけの隠し事と事実を偽る
嘘は異なるものですが、相手に対して不誠実という意味では、 
同じ行為かもしれません。 

僕たちは、文通というコミュニケーション ツールで 
お互いの情報を交換していた。 

手紙の内容はほとんど自分の気持ちや 
相手の気持ちを確認する内容がほとんどだったので 
自分が今何を考えて何をやっているか 
そういう話はほとんどしていなかった。 

僕達は、お互いのこと知らないことだらけでした。 

夏休み前にゼミの打ち上げをすることになった。 
僕の大学の図書館で、彼女は、勉強していたので、 
僕のゼミの友人たちとは、顔見知りになっていた。 
友人たちは、彼女に来るように勧めてくれた。
一次会は、教授もいたので彼女には、二次会からに来てもらうことにした。 
 
2次会は本当に仲の良い5人と、彼女と僕の7人で、
カラオケに行くことになった。 
そういえば彼女とカラオケに行ったことがなく、 
彼女の歌を聴いたことがないことに気づいた。 

みんな順番に好きな歌を歌って、 
彼女がリクエストした曲が 僕が作詞作曲したボカロの曲だった。 
僕は野球を辞めてから受験勉強の合間に、彼女への想いの 詩を書いて 
ボカロイドで曲を作って 初音ミクを  MikuMikuDance で踊らせて、 
その動画を YouTube にアップしていた。 
そのうちの何曲かは、カラオケで歌えるようになっていた。 
このことは彼女には言っていなかった。 
彼女とは別れてる期間だったし 一緒に住むようになってからは、
勉強が忙しくYouTube を見ることもなかった。 

彼女が僕が作った曲と知ってリクエストしたのか? 
それとも偶然だったのか? 

歌いながら悪戯っぽく僕の顔を見ていたので、知っていたんだと確信した。 
それよりもびっくりしたのは、彼女が歌手並みに歌がうまかったこと。 
席に戻った彼女に聞いた。 
「リクエストした曲って・・・」 
彼女は、嬉しそうにいた。
「あなたの作った曲でしょ」 
やっぱり知っていたんだ。 
この話は後でゆっくりすることにした。 

もっとびっくりしたことは、 
友人の一人が突然 彼女に言った。 
 「君ってka-koじゃない?」 
彼女は驚きながら言った。 
「えっ!なんで知ってるの」 
友人は 
「実は YouTube で 君のファンだったんだ」 
照れくさそうに言った。 

彼女の名前は、海原 愛子(かいはら あいこ)で、 
苗字の一番最初のカと愛子のコを取って 
中学の時のあだ名はカーコだった。 

そういえば僕が作った曲を歌ってみたで 
ka-ko が YouTube にアップしていたのを思い出した。 

離れてると思っていたが僕たちは繋がっていたんだ。 
いや、 彼女はつないでいてくれていたんだ

2次会の途中だったが 友人達には先帰ると言って僕は、彼女を連れ出した。 

ちなみに僕の名前は、原田 海(はらだうみ)。 
出会った時に「(原)と(海)2文字が一緒だね」って
嬉しそうに彼女が、言っていた。 
 

今日は自宅に帰らずにホテルに泊まることになっていた。
宿泊先のホテルにチェックインし、 
部屋に着くと 二人でシャワー を浴びて、ベッドに寝っ転がって話をした。 

中学の女子の友達には YouTube のことを確か言ったような気がする。 
その友達から 教えてもらったらしい。 

彼女は歌が大好きで 友達から教えてもらって僕の作った歌を歌ったら 
僕が気づいてくれるかもよと言われて、
「歌ってみた」で僕の曲をカバーして歌って
彼女のお姉さんが youTube に投稿していたらしい。 
僕の YouTubeのアップローしている曲は、
初音ミクが歌ってMMDで初音ミクを踊らせてアップロードしている。 
彼女の姉は彼女の歌を僕が作った、
初音ミクのダンスの画像を使ってアップロードしていた。 

ka-ko のファンという友人から聞いた話では、 
歌い手さんの中でもかなり人気のあると言っていた。 

タブレットで、彼女の YouTube のアカウントに接続して、二人でみた。 
登録者数と再生回数を見て僕は驚いた。 
彼女の僕の知らない一面が見れて驚きと、それ以上に喜びがあった。 
夏休みに二人ですることが決まった。 
彼女も詩書くので、二人で 作った曲を 
彼女が歌って YouTube にアップロードをする計画を立てた。 
彼女のお姉さんはデザインが勤めていて、絵がとっても 大好きで上手なので、
お姉さんも巻き込んでこの計画を進めることにした。 

僕たちは久しぶりに広いベッドで愛し合った。 

夏休みの初めの一週間は僕の実家に彼女は泊まって 
お互い中学時代の友達とや僕の高校時代の友達と遊んだ。 
次の一週間は彼女は広島の実家に泊って、
彼女の高校時代の友達と一緒に遊んだ。 
 
8月に入って僕たちは北海道旅行にいった。 
札幌の酪農大学にいった高校時代の僕の友達と 
その彼女と、4人で車で北海道を旅行した。 
一週間ほどの旅行だったが彼女と初めての旅行で 
二人っきりではなかったがとても楽しかった。 

僕たちは実家でも旅行先でも 時間を見つけては詩を書いた。 
北海道から帰ると 僕たちは、詩に合った曲を作った。 
そしてスタジオを借りて彼女の歌を録音した。 
東京のデザイン事務所に 勤める彼女のお姉さんとさんと会って 
一緒に食事をして デモテープを渡して、
曲にあったイラストを書いてもらった。 
僕のアカウントとka-koのアカウント両方でyouTube にアップロードした。 

後は新学期が始まるまで僕たちは図書館に通い詰めて勉強した。 
彼女は、東京都千代田区にある共立大学の服飾科に受験することに決めていた。 
広島に帰った時に、彼女の母校に、受験の書類一式を事前に連絡してもらっていた。 

僕たちは共通の趣味があることを喜び 
時間を見つけては、詩を書いたり曲を作ったりした。 
大学が始まると彼女は、相変わらずぼくと一緒に 大学へ行き、 
大学の図書館で受験勉強と、平行でファッションの勉強をしていた。 
FX での投資は順調に 資産を増やしていった。 
さすがに狭いので僕達は 部屋を探した。
千代田区神保町と御茶ノ水の間の 1LDK の物件を見つけた。 
54.08m²LD14.6畳 キッチンが3.8畳
洋室が6.6畳 8階建 / 8階
築18年
東京メトロ半蔵門線 / 神保町駅 徒歩5分築18年
家賃は、23万(管理費込み) 
家賃が高いけどとっても二人は気に入った。 
不動産会社の担当は、「これでも安い方なんですよ」と言っていた。 
ほとんど荷物がない僕たちはすぐに引っ越した。 
ワンルームでは調理をするスペースがほとんどなかったので 
システムキッチンが あるこの物件が大いに気に入った。 
家賃が上がったぶん外食費が減るので 
月々の生活費が大きく変わることはなかった。 

二人で作って  youTube にアップデートした曲がえらいことになっていた・・・ 

                                  つづく

アバター
2020/11/25 19:35
キルミスターさん
こんばんは!(^^)!
コメントありがとうございます。
彼女は、単に僕が作った歌が歌いたくて歌ってただけなんです。
彼女のお姉さんがYouTubeにアップしてたら人気が出た見たいです。
アバター
2020/11/25 18:43
小説2話も更新されてるっ この話だけ読みました^^

彼女さんは人気の女性シンガーYouTuberだったんですね。。。
そしてお住まいがグレードアップ☆ 神保町界隈というのが羨まし~
学生時代の私なら何時間も古本屋さんをはしごして帰りません^^;
実は私も恋のライバル的な人が登場するのだと思ってましたwピュアなのね。。メモメモ。。
アバター
2020/11/25 17:38
なっちゃんさん
こんばんは!(^^)!
コメントありがとうございます。
アハハハハハ(*^。^*)
ドロドロ皆さん好きですねww
現実なら年齢的に大学生だしドロドロになりますよね!
小説の世界なのでお許しくださいww
アバター
2020/11/25 16:08
すいません…(笑)私もドロドロ展開を思い浮かべたほうの人間です(>_<)
北海道で爽やか展開だったw
僕と彼女さんは 今をときめくクリエイターカップルだったのね^^
おお、書いてるあいだに↓を見ましたぞ。ドロドロを禁じておきますw
アバター
2020/11/24 22:01

doさん
こんばんは!(^^)!
コメントありがとうございます。
youtubeの広告費の収益が、すごいことになっているのです。
オリジナル曲なので、著作権も引っかからないので・・・
この二人は、なぜかピュアなんです。
理由は、もう少し後でわかります。
アバター
2020/11/24 20:20
いよいよドロドロ展開ですかー???って思っていましたがドロドロじゃなかったw
彼女は有名人だったんですね!
人気YouTuberから本格的に歌手デビューしちゃうのかな・・YouTubeってすごい。
夏休みの過ごし方が大学生っぽくて微笑ましいです。
家賃23万のお部屋に住めちゃうってどんだけーーー!生活費すごそう!
海×海つながりなのも運命感じてしまいました。




Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.