『熱源』川越宗一・著 を読み終えました
- カテゴリ:日記
- 2020/11/07 21:02:41
初めて読む作家さんでした
2018年に別作品で松本清張賞を受賞されているそうです
母国語を禁じられ、祖国を支配されるということ、
自由な思想や言動が制限される国家の怖さ、
それに極めつけは戦争、すべて人が起こしたもので
やめるのは人しかできない
アイヌのことも全然知らなくて
ロシア人とも日本人とも共存できる自然を敬う民族なのに
虐げられてきたのを残念に思う
笑えたところもあって、
アイヌの村でおじさんが十五歳の養女に
「かわいい姪の今後のために、色気の出し方を教えてやろうか」
「いりません」
「まず、こうやって歩くんだ。見ちまった男はいちころだぞ。」
アハンウフンと唸りながら、おじさんは体をくねらせる。奇妙な
踊りにしか見えないが、男という生き物はこんなものを喜ぶのだろうか。
このときははっきり「いりません」と伝えたイペカラが実際に
この技を使ったときは大笑いした( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
あと、
アイヌ語を研究している金田一のセリフで
「もうすぐ出す歌集にはぼくへの献辞も入れてくれたのですが、
それより生活をきちんとして欲しいのですがね。ワレナキヌレテ、
カニトタワムルなんて詠まれても、こっちが泣きたいくらいで」
って石川啄木のことですよね((´∀`))ケラケラ
ポーランド人のプロニスワフが話せるのはロシア語、ポーランド語、
リトアニア語、フランス語、サハリンのギリヤーク語とアイヌ語
凄いと思った
日本が占領された時通訳できるように外国語は勉強しとこうと思った
人種や民族の区別を超えた人間同士の結びつきは熱い
そっかぁ フランス語やりはじめたときに本国の人とじゃなくて
植民地だった人たちと話したいと思ったの 日本も同じなんだね
北海道で日本一のもち米がとれるようになったのも開拓者がいたからなのかなぁ
ただ、当時の北海道は何も作物が実らない土地だったけども
開拓者たちによって、いろいろな作物の収穫が出来るようになったのも事実なんだよなぁ
思います 紹介サイトで女の子がもはや入れ墨していなかったのがよかったです
https://ainu-upopoy.jp/
ウポポイには行ったことがないけど、ウポポイのある白老町には、行ったことがある。白老牛が有名で、牛肉ってこんなに美味しいんだと感動した場所。占領に備えるならば、中国語でしょうか。