Nicotto Town


!(๑❛ᴗ❛๑)(;´・ω・)


啄木の周辺



奥さんの堀合節子さんは、親の反対を押し切って
啄木と結婚して幸せだったのだろうか
花婿欠席の結婚式に始まり、(啄木の友人がそれを非難したときも
「吾れはあく迄愛の永遠性なると云ふ事を信じ度候。」と記している)
啄木単身で北海道の時と東京の時合計で1年5か月もの間
生活費も送られず、啄木の両親と妹に仕え、
「婆さんは相変わらず皮肉でいや味たっぷりよ。私は
年取ってもあんな婆さんにはなるまいと思ふて居ります。父は酒を
毎晩欲しがるし、仲々質屋と縁をきる事はむづかしい様ですよ。」と
実の妹ふき子に書いても、啄木への不満を書いたものは一通もない
一旦は娘を連れて実家に戻るが、それによって啄木が懸賞小説や
原稿料だけで生活していこうという気持ちを改心させる
(ちょっと気づくのが遅い 啄木の父も住職をクビになってから
働いていないし、啄木自身も文学第一主義から生活第一主義へやっと
この時点でチェンジ、現在のお金で2千万くらいの借金だったようだ)
とりわけ金銭的援助をしてくれた宮崎郁雨(お金持ちのお味噌屋さん)
はのち、節子だけの写真を送ってほしいと節子宛の手紙を出して
以後啄木は絶縁する 郁雨は節子の実妹のふき子と結婚する

啄木が「日本は駄目だ」と今まで国家権力を疑うことのなかった
生き方に対して、その誤りを深く恥じた事件、報道が、幸徳秋水事件
であり国民新聞の社説 また、経済学を専攻した丸谷喜一とも
交流しそのことを丸谷の甥の宮守計が、「養老年金制度の必要が明白」と
言った啄木に対し、「啄木は社会主義と社会政策とを混同している」と
記している 実際同時代のドイツでビスマルク政権が行っていた
養老・疾病保険は飴と鞭の政策とされる

医学に進んだ友人瀬川深にはウエルビング安楽を要求する
人間の権利を手紙に書いている これが安楽死のことを
指しているのかは難しくてわからなかった 啄木は
クロポトキンの著書に感激し、
耳かけばいと心地よし耳をかくクロポトキンの書をよみつゝ
という歌まで詠んでいる

普通選挙主義、国際平和主義を雑誌をいう形で計画し、
現実的な社会変革を考えていた啄木 購読前金として
30人で50円ほどが寄せられていたが、40日以上の入院と
印刷所との折り合いが悪く、資金繰りがうまくいかず等の理由で
この雑誌が発行されることはなかった 

やはり出来る男は多方面で頭を使い、行動を起こしていた
節子さんが
「古今を通じて名高い人の後には必ず偉い女があつた事を
おぼへて居ます。」と記し、もちろん自分はそのような女では
ないと控えめに述べながらも、「でも啄木の非凡な才を持てる事
は知つてますから今後十分発展してくるやうにと神かけて
いのつて居るのです。」また誰かから「犠牲になる」などと
言われると悲しくなるとし、「四年も前から覚悟して居りますもの、
貧乏なんか決して苦にしません」「あゝ夫の愛一つが命のつな
ですよ。啄木は私の心を知つてゐるだらうと思ひます。」
節子さんも啄木も幸せだったと思いたい

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2020/10/15 18:37
こんばんは(*'▽')
コメントありがとうございます。
ほんと、今回は「勉強代」だと思って諦めます(;´Д`)
世の中、どんな落とし穴があるか分かったもんじゃ
ないですね(-_-;)
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2020/10/11 14:57
そうですね、なかなか真似できないと思います
借金してて子育て中で、そこに転がり込んできて毎晩お酒を飲ませろって言ってた義父って
どんな人間なんだって、義母も体は小さいけど、好き嫌いをはっきり言う人で啄木との
異常な親子関係を指摘してる人もいるんです 男子を死なせちゃいけないって子供の頃から
妹と啄木はおかずも扱いも全然違っていたそうです 反感を持っていた妹さんは名古屋の
クリスチャンの学校に行って宣教師になります お世話をする人、される人でフェアー
じゃないなと感じないわけじゃないけど、それぞれ役割があるんでしょうね
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2020/10/11 14:09
節子さん、立派な人ですね。夫に献身的に仕えて、世に名を残させるという心に決めたことは、実現させることが出来たのですね。

しかし、立派な人だけに、女性としての幸せな生活も送って欲しかったです。ゴーリキーもドフトエスキーも牢屋生活を送ったくらい、したいことをするのは、今と違って、難しい時代だったのですね。

そんな時代だからこそ、偉大な作家が出るのかもしれない。ぬくぬくと暮らしていたら、蟹とたわむるような表現はできないかもしれない。この程度の寒さで、炬燵を出すようではダメである。




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